「2001年 近鉄7位 近藤一樹(日大三高校)投手」
近鉄
2001年 近鉄7位
近藤 一樹(日大三高校)投手
蔵の入団前評価:指名見送り
(入団前は)
ご存じ、優勝校エ−スの近藤。昨年の神宮大会からその将来性を高く評価してきたが、順調に成長してきた印象だ。柔らかい身体の使い方と腕の振りが魅力で、常時140キロ前後の伸びのある速球にカ−ブ、スライダ−それにスピリット気味のスピ−ドのある沈む球を投げ込む。特に春からの大幅な球速的な進歩はなかったものの、速球を膝元、内外角に投げ込める制球力の高さ、しっかりとした投球術も兼ねそなえ、その高い将来性プラス、大舞台での確かな活躍は今後の彼の野球人生により大きな財産と成り得るだろう。
課題としてはカ−ブの制球が比較的甘いところに入りやすく、そこを痛打される場面が目立った。また身体にまだまだ強さが足りなく、スタミナ面というものも、まだまだ高校生レベルの域を脱していない印象は拭えなかった。ただしその
将来性抜群の素材が魅力で、指名してくる球団もあるだろうし、
充分に上位で指名されるキャパの持ち主なのは確かだろう。
(玉石混淆では)
この選手の指名リスト外と言うのは、素材が劣るのではなく、
将来性抜群も、まだプロに入る旬の時期ではないと言う意味からである。
素晴らしい可能性を秘めた投手なのだが、あまりにもまだ肉体が弱く、今プロに入れるのには心配だと言う意味だ。
この投手最大の良さは柔らかさにあり。線の細さと球質の軽さはあるが、それでもしっかりした制球力と球の伸びがある素材は本当に魅力的だ。
投手としてのセンスにも長け、順調に肉付けできれば
将来ローテーションに入れる可能性は充分秘める。
基礎づくりには、2,3年はかかると思うが、しっかりした土台さえできれば将来性は非常にあるので、確実にステップアップできる可能性は高い。4,5年後にはローテーション投手に育っている可能性もあるし、プロについていけず、あっさり球界を去る危険性もはらんでいるが、その成長ぶり大いに注目したいと思います。1,2年目は、とくに数字を残す必要性はないだろう。
楽天
(プロ入り後)
<近鉄>
2002年 0ポイント 一軍出場なし
2003年 0ポイント 1試合 0勝 0敗0S 防御率 0.00
2004年 5ポイント 11試合 1勝 0敗0S 防御率 1.08
<オリックス>
2005年 0ポイント 7試合 0勝 0敗0S 防御率 4.15
2006年 0ポイント 一軍出場なし
2007年 0ポイント 2試合 0勝 1敗0S 防御率 8.22
2008年 10ポイント 25試合 10勝 7敗0S 防御率 3.44
2009年 7ポイント 24試合 9勝12敗0S 防御率 4.78
通算 22ポイント 平均 2.8ポイント
入団3年目で、一軍で11試合・防御率1.08と頭角を現したものの、本当の意味での課題の克服ができておらず、その後本格化するのには、更に4年の月日をかけることになる。こう考えると、本当の意味でプロの力が付いたのは、入団して7年目の昨年から。やはり彼のようなタイプは、大学や社会人に進んだ方が、結果的に早く才能が開花していたかもしれないと、今になると思う。
(蔵の印象)
7年かかったことからも、高校卒業時が「旬」であったかは今でも疑問ではあるのだが、7位指名の選手が、ローテーションになったと言うことを考えれば、ドラフト的には成功の指名だったのだろう(本人のことを考えれば、そうは思わないが)。
ただこういった例は、極めて稀な実例であり。やはり「旬」の時期に、プロに入る。この見極めが、何より大事なのだと今でも思う。近藤が、大学経由あたりで、プロに来ていたら、もっと違う野球人生だったのではないのだろうか。
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