「2000年阪神4位 赤星 憲広(JR東日本)外野手」
阪神
2000年阪神4位
赤星 憲広(JR東日本)外野手
蔵の評価:
☆☆
(アマチュア時代)
社会人屈指の快足選手で、チ−ムの2番打者を勤める。抜群の守備範囲の広さを生かした中堅守備と快足を生かした走力は素晴らしい。腰をかがませ、ややオ−プンスタンス、ミ−ト力は確かなものがある。打撃は転がすというよりは、ライナ−で野手の間を抜けてゆく打球が多いタイプだが、社会人屈指の外野手なのは確かだ。出塁率さえ稼げれば、プロでも盗塁王を狙える脚力の持ち主。
(玉石混淆では)
打撃にやや弱さがあるが、社会人レベルではけして弱いものではなく、シャ−プスイングから繰り出される当たりは目を引くものがあった。
中堅の守備範囲の広さは抜群で、特にまっすぐ後ろに伸びる打球をキャッチする技術は一級品。また最大の売りは、その脚力でありプロでもある程度の出塁率さえ稼げれば盗塁王をも狙えるだけのものがある。またアマ時代も2番を務めていたように、球団が2番の打順を提供できるかも大きなポイントとなりそうだ。
打撃の弱さが仇とならなければ、阪神の野球を大いに変えてくれる可能性を秘めた特徴を持った選手だ。2番で盗塁王を狙える活躍が1年目から期待できるかもしれない。
(プロ入り後の成績を点数化)
2001年 12ポイント 128試合 1本 23点 39盗塁 打率.292
2002年 7ポイント 78試合 0本 12点 26盗塁 打率.252
2003年 14ポイント 140試合 1本 35点 61盗塁 打率.312
2004年 13ポイント 138試合 0本 30点 64盗塁 打率.300
2005年 14ポイント 145試合 1本 38点 60盗塁 打率.316
2006年 11ポイント 142試合 0本 20点 35盗塁 打率.269
2007年 10ポイント 121試合 0本 19点 24盗塁 打率.300
合計 81ポイント 平均 11.6ポイント
入団1年目からレギュラーとして、後の阪神優勝の大きな原動力になって行く選手。近大野球・それもセリーグでは、驚異的な盗塁数を記録してきた。しかし近年、この脚力にも陰りが見えているところが残念。今年は、一番を希望しており、もしそうなった暁には、再度盗塁数が期待出来るかもしれない。巻き返しを期待したい一年だ。
(蔵の印象)
赤星が指名された年の阪神のドラフトは、後の常勝阪神の礎を築いた年だと云えよう。ただドラフト直後のファンの評判は、けして芳しくなかった。特に当時の阪神ファンは、極端な高卒待望論が強く、社会人中心のこの年の指名には否定的な意見が多かった。特に非力な打撃をする、この赤星への風当たりは強かった。
私は、4位で使える長距離砲など、何処にいるのだ。4位でも特徴のある選手を取れた阪神の指名は間違ってはいないと、何度も反論したものだった。むしろ当時の反響では、8位で指名された強打者候補・梶原(九州東海大)の方が、期待が高かったぐらいだ。
赤星は、確かに非力な面があったのは確か。しかし彼の持つミートセンスの良さと、ライナー性で鋭く抜ける打球は、当時の社会人球界で唯一指名出来る打力のある社会人野手だったと云える程、打撃でも良いものを持っていた。ましてこれまで私が観てきた選手でも、一年目から出塁率さえ確保出来れば、盗塁王も狙えると断言出来た選手は、後にも先にも、彼しか未だにいない。
ある意味、本当に打てて走れる選手は、日本人の長距離砲以上に希少価値。捕手の身体能力・投手のクイック能力が格段に進歩した現代野球において、これだけの盗塁を記録出来る選手が、もうセリーグに現れるかは、正直疑問にさえ思える。赤星は、すでに私の中では、伝説の選手になりつつある。今年は、その伝説の足が、まだまだ衰えていないことを証明して欲しい!

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