依月の目の前には、見た事の無い異様な機械があった。
インターホンのような大きさで、教室の扉の前に設置されている。
「、、、これを鳴らして入れと?」
「何いうとんねん。指紋や。しーもーん。」
つくしが小さな子に教えるように言った。
「各教室に、指紋検査機があんねん。他クラスのコが入ってこれへんようにな。ハイテクやろ?」
「俺の指紋は??」
「もう入力済みやで。やってみ。」
依月が機械に指を近づけると、『ピッ』と電子音が鳴り、教室の扉が開いた。
「おおっ。」
思わず声をだす。
「予鈴までまだ時間あるから、クラスの子らとなかよおしとき!ほななー。」
依月の背中を押して、つくしは行ってしまった。
(ここの先生って、、、皆ああなのか、、、?)
そんな疑問を抱きながら、依月は教室に入った。
ザワッ
と、ざわついていた教室が一気に静かになった。
皆、新顔の依月を見ている。
(な、なんだよ、、、。)
ちょっとたじろぐも、依月は黒板を見て堂々と席に着く。
教室にまたうるささが戻った、その時
「なぁなぁ。お前編入生?」
短髪の少年が話しかけてきた。
「そうだけど、、、?」
「見ない顔だと思ったら、やっぱりそうかー。あ、オレ高村 由紀(タカムラ ユキ)。女みたいな名前だけど、その辺はツッコミ無しってコトで!!」
「俺は、、、桑原 依月。」
「呼びタメでいいぜ!って、、、あの桑原の兄弟か?」
「俺も呼びタメで。うん。双子の兄なんだ。全然似てないけど。」
「英語の神の兄かよ!依月って!!」
聞きなれない言葉を、依月は繰り返した。
「英語の神?」
「桑原 一期の異名だよ。アイツ、英語のテストはいつも満点取ってくるようなヤツだから。」
「へぇ、、、。」
依月が感心していると、教室の扉が開いて誰かが入ってきた。
「はーい。皆席ついてー。」
どうやら担任のようだ。
OLのようなスーツをしっかり着ていて、茶色がかったロングの髪を下ろしていて、黒ぶちメガネをかけている結構美人な女性だった。
「えっと、、、今日編入してきた人を紹介します。桑原君、前にでてくれる?」
「あ、ハイ。」
前に出ると、依月は自己紹介をした。
あらかた説明され、その先生の名が『鳳 菫(オオトリ スミレ)』だという事が分かった。
「じゃあ、、、時間あまっちゃったけど終わりです。まだ終わってないクラスもあるから、あんまりうるさく、、、」
言い終わらないうちに、歓声が上がり生徒は廊下に飛び出す。
依月も、無意識に一期の教室へ向かった。
が、一期の教室は静かなまま。まだ終わって無いようだ。
依月はそーっと窓から覗いてみた。
途端に怒鳴り声が聞こえた。
「
こらぁ!!!朝っぱらからサボってんじゃねぇこのアホ不良どもがぁぁあぁ!!!!!」
声の主は女。
藍色のジャージに、スポーツシューズ。すらりと高い身長に、やや茶色がかったポニーテール。
そして手には竹刀。
(やっべぇ怖そ、、、アレ一期の担任かよ、、、。)
こう思いながらも依月が覗いていると、その女性が生徒の方に向き直った。
後ろ姿だけでは分からなかったが、黒いふちメガネをかけている。
その顔立ちは、どこか『鳳 菫』を思わせて、、、。
と、一人の生徒が言った。
「さっすが先生!カッコよかったです!!」
「あたり前だ。この『鳳 蓮(オオトリ レン)』の目から逃げられる輩なんて、一人もいないぞ。」
(鳳?!って事はもしかして、、、。)
続く
ハイ。微妙ー。
駄文の続き、頑張ってな葵さん。 NEXT→葵

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