写真集「高知遺産」が画廊・グラフテイを根城にする諸君の手で二千五年春に刊行されるや増刷を重ね、秋には五千部を追加している。
出版動機の一つに、やがて消えゆく新堀川への思慕があったという。
四百年の歴史を重ねた運河を惜し気もなく捨て去り、経済逼迫下にも関らず緊急性がない道路工事で外堀に蓋をする理由は何もない。
バブル期に立案されて二千五年で十六年、県議会で着工が議決されて十一年経った。
この間、国の道路行政は劇的変化、県・市財政も悪化、車両と交通量の減少、生活環境保全や水辺から都市の再生を求める住民意識の高まりがある。
更に歴史文化と生活遺跡を観光に生かす期待、新堀川に生息する幾多の絶滅危惧種発見と保護、新堀の水質向上など自然の再生。
大規模災害への防災観点の浮上、隣接菜園場商店街とはりまや商店街への影響考慮等、まったく計画立案期と事態は変わってしまっている。
110億円もかけての道路工事、立ち止まって考えるときではかろうか。
2005.12.1