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> 「あした 愛の名言集」が終了した。現在、抜け殻状態。芝居をしていた日々が夢のように思える。大勢の人の力をかりて作り上げた世界。土日は満員だった。平日は空席のある日があり驚いたが、毎日マチネをやったのだから、まあ仕方ない。平日は夜だけにしておけば全公演、売り切れ御礼だったろう。でも、一回でも多く舞台をやりたいのだから。
> 本当は一月ぐらい公演をしたい。今回の舞台は、大林監督が大粒の涙をこぼして観劇していたというおはなしをきいた。そして、これで終らせたらもったいない、再演すべきだというお言葉もあったらしい。私は大林監督に抱きしめられ、ただただボーっとしていた。
> 千秋楽のカーテンコールは3回。中日あたりからカーテンコールではなべさんと握手をするようになっていたが、千秋楽では思わず、私からなべさんに抱きついてしまった。そのぐらいなべさんが好きになった。今回の舞台はなべさんの愛情があったから成功した。芝居の未熟な役者に徹底的に芝居を教えたのがなべさん。かなうことなら、暫くの間、なべさんと一緒に舞台をやりたい。舞台への情熱、価値観、センスが、私から言うのは失礼だが、同じ気がした。
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> 今回の舞台、会場ですすり泣いている人がたくさんいた。客が泣けば成功というわけでもないが、共感してくれた人がたくさんいたということには間違いない。照明の三田さん、感謝です。やはりあなたは神。素晴らしい。舞台をこしらえてくれたさい子さん、感謝。「どですかでん」に近いイメージのものをつくってくれました。音響のシュガーさん。あなたの音が大好き。衣装の大野さん、メイクの小林さんら、スタッフには本当に感謝です。とちぼりさんにも本当に助けてもらった。「志らくさんの千秋楽の芝居が初日に出来る環境をつくれればいいのに」と。そうです。私が安心して初日を迎えられる日がいつくるのでしょうか。プロデューサーの元木さん、横田社長、それからわがままを聞いてくれている立川企画にも感謝です。
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> 選曲は毎度ながらずばり。演出よりこちらの方が自信がある。チャルダーシュのアマポーラとイースターパレードとザッツアプレンティ。原武さんの神様は博打。でも鶴瓶師匠、日テレのドラマ制作の人らが絶賛してくれた。怪優原武昭彦ここにあり!
> なべさんの芝居、船に乗ると決めて言う台詞「人はな・・・」、この人はな、で私は泣きそうになった。しびれるのです。森口博子さんのマチコ巻き、ヒット。舞台上で見事に生まれ変わった。入江若葉さん、おばあさんになって歩いていく姿、忘れられません。北原佐和子さん、今回は本当に戦ってくれた。「それがジュディ!」が見事に決まった。岩間沙織さん、笑いながら抱きつく。あなたのアイディア。正解でした。橘ゆかりさん、「いってらっしゃい」の顔が素晴らしい。酒井莉加、ジェルソミーナになった。本当になった。自分の力です。須藤温子さん、ラブシーンと最後の笑顔、良かった。ロリコ、ラストにちゃんと泣けたね。稽古で泣けないからカットしようとしたら、泣かせてくれと談判。あの泣き声が見事に決まった。柴山智加さん、私は睨みまくった。震えて怒っていた。忘れられません。竹川美子さん、あんなに芝居が出来なかったのに、本番では堂々としていた。成長した。驚いた。細山田くん、君はなんて華があるんだろう。寺尾くん、現代の若者がちゃんと昔の若者になったね。宇賀神さん、あんたは良い奴だ。あんたの芝居で泣いた客たくさんいる。あ
の長い「泣き」こそが「あした」なのです。入月くん、笑いを取れれば勝ちなんだ。中村くん、よくぞへんてこになってくれた。ジャッキーの山田くん、存在感抜群だった。一琴、やはりたよりになるね。もうやくざはおしまい。ジャッキーの山本くん、千秋楽に初日が出たな。そして私。あの姿はなべさんが若き日に主演をした「吹けば飛ぶよな男だが」の格好なのです。
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> 峰岸さんの降板を驚いたが、それによって全然違う「あした」が出来たと思う。峰岸さんがおやじさんの場合、完全に怖いヤクザにしようと思っていた。子分の私も同じく恐ろしいヤクザ。恐怖を出すことで映画との違いを出そうと考えていた。しかしなべさんに変わって、やわらかい雰囲気になった。それで私が演ずる勝もコミカルになった。なべさんのおやじさんだからロリコの恵が生きた。もし峰岸さんのおやじさんだったら、恵は酒井莉加でなくては駄目だったであろう。怖い勝ならば、女房の歌子は森口さんではなく、北原さん。森口さんは、美津子。
> 本当は、私は一琴が演じた剛をやりたかった。ラーメンズの片桐くんの剛、片桐君の唐木幻という案もあった。モロ師岡さんの軍人のたいこもちという案もあった。勝は朝倉伸二さんという案もあった。モロさんと原武さんの笹山兄弟という案もあった。高橋和也くんの唐木で実際は出演交渉もしていた。
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> 今回の反省は前半である。森下美津子が来る前に、一山面白いエピソードを入れるべきだった。それと落語ネタは、ちょっときついこともわかった。小さい小屋だと、志らくファンが多数を占めるが、紀伊国屋クラスになると、志らくがどうしたという客もいる。まあ、本当は私が藤山直美さん級になって、出てきただけで待ってました!となればいいのだが。
> 後半、もう少しテンポアップできたら尚良かった。花道の芝居が見えずらいというマイナスもあった。舞台を回り舞台にして、中洲にもっとスポットを当ててあげればよかった。
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> 単純に舞台に立っていて、終ったときの拍手から受け止めると、「あ・うん」より「明日」の方がよかった。エンターテインメントとして優れていたからであろう。でも、あの「あ・うん」の空気がまだ忘れられないんだな・・・。
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> 次回はチェーホフの「三人姉妹」。SFにします。三人姉妹をキャスティングしないと。会場もおさえないと。下北でやりたいな。すでに凄いアイディアが浮かんでいます。キューブリックにもスピルバーグにも描けないSF。おっと、その前に落語家生活に戻らねば。