2月11日 志らく一門会 上野広小路亭
「宮戸川」
久しぶりにやる。途中まで快進撃。やはりラストが中途半端。本来ならばあの濡れ場で客を唸らせて、真っ暗になったところで「この続きが聞きたい!」となるべき噺なのだが、それは昔のこと。現代ではあの程度の濡れ場では物足りない。「落語は最高のエンターテインメント」で書いたように演ずるべき。今度はそうします。
2月12日 志らく一門会特別編
「与話情浮名横櫛」
1時間にわたる長講。その落語を演ずる前に1時間のフリートーク。漫談ではなくただのお喋り。まるで機関銃のごとく我ながらよく喋ると呆れた。思考が止まらない。本当だったらあと2時間は喋れる。話題が尽きない。
落語は去年の銀座ブロッサムのときより良かった。お富をもっと悲しくした。ラスト、「いいお天気」と呟くところで与三郎とのはじめての会話を思い出すのである。そして悲鳴をあげる。与三郎を殺すところも、女はきっとああなってしまうのではという思いで演じてみた。
多分、お客さんの多くは映画を見たような印象が残ったと思う。もっと上手くこの噺を演ずることが出来る人はたくさんいる。でも上手くやっても駄目。綺麗に演じても駄目。要はカット割りなのだ。これは映画を知らないと出来ない。落語を映画と同じカット割で演じるのだ。全ての場面を映像的に印象として客の頭に残す。どう演ずるかは企業秘密。多分、これが出来る落語家は私の世代ではいない。勿論、師匠はやっている。

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