「クラーク記念館」から南の突き当たり西側に「有終館」がある。明治20年(1887)アメリカン・ボード(会衆派教会系のミッション)からの寄付で、同志社で最初の図書館として建てられた煉瓦建築である。当時は「書籍館(しょじゃく かん)」と呼ばれ、学校図書館としては日本最大規模だったという。
設計したのは、「彰栄館」、「礼拝堂」を手がけたアメリカ海外伝道協会派遣宣教師D・C・グリーンである。施工は礼拝堂と同じく宮大工の三上吉兵衛。煉瓦造り二階建て、地下一階、桟瓦葺。宣教師による設計らしく、建物を上から見ると十字の形になっている。
新図書館である啓明館の竣工に伴い、大正11年(1922)その役目を終え、当時の海老名弾正総長が「有終館」と命名した。なお、建物は昭和3年(1928)に出火し、焼け残った煉瓦の躯体を武田五一の設計で内部に鉄筋コンクリートの補強を加えて修理保存した。
現在は法人事務部と大学の事務組織が使用している。国の重要文化財である。
【上京区今出川通烏丸東入ル玄武町601 】明治20年(1887)
