甚目寺の西隣に漆部神社(ぬりべじんじゃ)がある。祭神は、「三見宿禰命」(みつみのすくねのみこと)。火明命(ほあかりのみこと)から5代目とされ、漆部の祖神である。
漆部は、古代の職業部(品部)の一つで漆器製作を職掌とした。漆部連が伴造(とものみやつこ)として支配した。律令制下では、大蔵省管轄下に漆部司(ぬりべのつかさ)が配置された。
漆部神社は、延喜式内の古社でかつては甚目寺の鎮守社であったが、明治時代の神仏分離で境内を分けている。創建時期は不明であるが、創建当初の名称は漆部神社という。鎌倉時代以降、漆部天神と呼称され、八大明神(稲荷神社、賀茂神社、春日神社、住吉神社、祇園神社、貴船神社、平野神社、松尾神社の祭神の総称)も祭ったため八大明神社と呼ばれたが、昭和32年(1957)に漆部神社の呼称に戻されている。
かつては現在地の東(現在の本堂の北付近)に位置していた。明応7年(1498)八月二十三日の墨書銘や元和6年(1620)五月二十五日の棟札が残っている。

漆部神社鳥居。

鳥居に掲げられた社額。

社殿前の神橋。

社殿前の蕃塀。

漆部神社社殿。

案内板。