今日は、橦木倶楽部で岐阜女子大学名誉教授澤田助太郎先生の「貞奴と花子」の講演会があった。
澤田先生の奥様正子さんは、花子(本名太田ひさ)の養子英雄氏(弟角次郎長男)の娘すなわち孫である。幼い頃に花子の寵愛を受け、小学校にいつも暖かいお弁当を届けてくれ、下校の際には毎日迎えに来たそうだ。大変かわいがられたが、逆に幼心にありがた迷惑でもあった(皆のいじめの対象になるから)そうで、裏口から逃走したこともあるというようなお話しを講演会の前に、昼食を一緒に取りながらお聞きした。
澤田先生のお話は、貞奴と花子の生い立ちから、ヨーロッパでの活躍、ピカソやロダンの高い芸術性への評価に対し、日本の知識人のあまりに蔑みに似た評価との落差、日本人の価値観の本質に迫る痛烈な指摘、等々に及んだ。二人の類似点と相違点に触れつつ、花子の人間性に迫る名講演であった。時に脱線しつつ、実に熱の入った90分であった。

澤田先生の熱弁の姿。

橦木倶楽部の中座敷にいっぱいの聴衆。

先生の奥様も講演後、花子の思い出を語る。

先生の著書『ロダンと花子』に、サインをしていただく。さすが英文学者です。