2006/1/6
1983年に閉館した「名古屋ミリオン座」が、昨年の12月17日に「伏見ミリオン座」として再オープンした。3スクリーンで3作品を常時上演している。昨日、初めて「伏見ミリオン座」に行くことができた。上映作品は、監督・脚本 SABU、重松清原作の『疾走』。ゆったりとした169席の劇場内に、たった10人の観客であった。重松清の作品はだいたい読んでいるが、その中でも『疾走』は、格別に重く、異質な作品である。差別、家族崩壊、アウトローの世界に絡め取られる主人公シュウジと両親が自殺し、叔父に凌辱されるエリとの悲しい物語だ。原罪を背負った神父ややくざの鬼ケン、その情婦のアカネとの出会いの中で目覚めていくシュウジ。結局行き着く先は破局でしかなかったという悲しさ。しかし、アカネとの間に奇しくも生まれたシュウジの子供、エリと神父とその子供によってもたらされるカタルシス。一筋の救いがこの小説の重苦しい流れを救っている。

「伏見ミリオン座」外観

ミリオン1 169席

『疾走』角川文庫版コピー

シュウイチとシュウジ兄弟

鬼ケンとアカネとシュウジ

シュウジ役の手越祐也

「伏見ミリオン座」外観

ミリオン1 169席

『疾走』角川文庫版コピー

シュウイチとシュウジ兄弟

鬼ケンとアカネとシュウジ

シュウジ役の手越祐也
投稿者:masa





