白翁山神宮寺は、臨済宗方廣寺派に属する。応永2年(139年)悦翁大園真覚禅師によって開山された。本堂の鬼瓦に菊のご紋が入っているが、これは真覚禅師の師聖鑑国師が後醍醐天皇第11番目の皇子だったことによるという。観音堂には、子育てと安産の子安観音が祀られている。東海道を行く旅人の安全を見守ったという鯖弘法大師の話がある。鯖弘法大師とは、弘法大師が捨ててあった腐った鯖を海に放つと、生き返ったという話だ。ものを粗末にするなということであろう。
歴史的には“神宮”の寺名が示すとおり、神仏混合時代の名残を残した寺である。忠臣蔵で吉良家の隣家に住み、討ち入りの際、赤穂浪士に間接的に協力したとされる土屋主税(逵直)の建立したという関所稲荷が祀られている。土屋主税は、遠江国周智郡において3,000石を与えられていた旗本であった。

石像は弘法大師だろうか。

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観音堂。

観音堂の隣りの関所稲荷。