先日、図書部の生徒を連れて、栄の丸善に本の選定に行った。私の本も平積みされていたが、目に入った元県立高校教諭の大下武さんが書かれた『城北線歴史歩き』(大巧社/2007年6月刊)を選定本の中に入れた。大下さんは、千種高校に勤務されていて、定年前に春日井市教育委員会の文化財課専門員に転じられた。考古学が専門で地域の歴史に詳しい方である。
7月6日(日)に野外活動研究会の味鋺フィールドがあるので、大下さんの著書で「味美」駅周辺の歴史を確認してみた。味鋺・味美地区には、「味美古墳群」といわれ、前方後円墳や円墳が集中している。現存しているのは、味美駅周辺の二子山古墳、白山神社古墳、春日山古墳の3基であるが、30基を越える古墳が存在したという。断夫山古墳を造営した尾張氏の一族か尾張氏と連携した在地豪族か?二子山古墳は、6世紀前半の古墳で継体王朝と提携した尾張勢力の力を示しているようだ。詳しい事は、味鋺フィールドの報告でまとめるつもりである。
城北線は、春日井市勝川を起点に清洲市枇杷島までを結ぶ全長11.2kmの単線で、名古屋市北部の東名阪自動車道(環状2号)に重なるように走っている。当初(昭和51年)は、瀬戸から高蔵寺、勝川、小田井、稲沢を結ぶ鉄道として計画されたのだが、結局、勝川〜枇杷島間の運行となっている。線路は、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)が所有し、運営は株式会社東海交通事業所に委託されている。勝川・味美・比良・小田井・尾張星の宮・枇杷島と6つの駅しかない。実のところ私も乗車したことがない。
こういう本が出版されることで、地域の活性化や歴史と文化の再発見が進められれば、今、1時間に1本しか運行していない城北線の本数も増やすことができるようになるかも知れない。
