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    <title>たかおじさん</title>
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    <description>小さな不幸の物語</description>
    <dc:language>ja</dc:language>
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    <title>最新版</title>
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最新版　　　　　　　　　　　平成20年04月28日

　そろそろ目印の鳥居が見えるはずだが、と思いながら飯田周三は慎重に車を走らせていた。幹線道路からこの県道に入ってきてかれこれ二時間ほど走っている。まだ午後三時ちょっと過ぎで日が暮れるまでにはまだ三時間ほど有るはずなのだが、ほとんど車が通らない。日本にもまだまだこんな所があるのかと改めて周三は思ったが、だから道を尋ねるにも人は居ないし、人家もたまに見えても道路から離れた田圃のむこうに見えるくらいだ。
　
　その田圃もなだらかな山のすそ野に張り付いたよ...</description>
    <dc:date>2008-04-28T02:45:00+09:00</dc:date>
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    <title>舞姫</title>
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舞姫　　　　　　　　　　平成20年04月27日

　佐野茂代の引退興行があると仲間内からメールで知らせが来た。もっとも飯田周三は茂代がデビューした頃からのファンであり、この数年は茂代のホームページも観ているから茂代の引退興行のことは知っていた。一月ほど前、茂代を交えてファン達が飲み会を開いたときも、近いうちに引退するつもりだと、茂代自身が言っていたのだ。
　
　「本当に皆さん、ありがとね。皆さんが応援してくれていたから、気がついたらこんな年になるまで板に乗っていたけれど、でももう何か体が思うように動か...</description>
    <dc:date>2008-04-27T02:19:00+09:00</dc:date>
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    <title>孤立</title>
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孤立　　　　　　　　　　　　　平成20年04月26日

　このところ、世界中が移住の話題で持ちきりだ。そもそもこの世界が人類の生存を支えるには限界に近づいていて、新しい惑星に移住しなければならないとはずうっと前々から言われていたのだ。
　
　「茂代、聞いたか？俺たちもしかしたら新しい惑星に移住することになるかも知れないぞ」
仕事から帰ってきた飯田周三は、女房の佐野茂代に行った。茂代は夕食の準備を終えて作った物をテーブルに並べているところだったが、何しろ妊娠五ヶ月目なので動きがのろい。周三はすぐ着替えて...</description>
    <dc:date>2008-04-26T20:43:00+09:00</dc:date>
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    <title>父を訪ねて</title>
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父を訪ねて　　　　　　　　　　　平成20年04月25日

　「飯田さん、受付にお客様です」
受付から電話をもらい、飯田周三は誰だろうと思った。庶務課で地味に仕事をしている自分に、客などあるとは思えなかった。一人暮らしのマンションに帰っても近所づきあいはほとんどしていないし、友人も殆ど居ないから周三を訪ねてくる者など居ない。たまに、田舎から様子を見に来る両親くらいのものだ。
「どなたですか？」
聞き返した飯田に帰ってきて返事は信じがたいものだった。
「お嬢さんです」
「お、お嬢さん？僕は独身ですよ。子供な...</description>
    <dc:date>2008-04-25T15:34:00+09:00</dc:date>
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    <title>腐敗</title>
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腐敗　　　　　　　　　　平成20年04月24日

　濡素六食品工業は、国内でも大手の一つである食品会社であり、特に各種の発酵食品の開発に優れた会社だ。同社の研究開発室は世界でも名の知れた発酵科学の一大拠点だとも言われている。したがって、その濡素六食品工業研究開発室所属、開発部部長飯田周三は、サラリーマンではあるが、むしろその方面では第一級の科学者として知られていた。潤沢な研究費を使い、常に世界最先端の成果を上げるチームのリーダーというわけだ。
　
　「結局だな、発酵と腐敗は全く同じ現象であることは、君...</description>
    <dc:date>2008-04-24T23:07:00+09:00</dc:date>
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    <title>捜査</title>
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捜査　　　　　　　　　　　　平成20年04月23日

　捜査も大詰めに入り、濡素六署刑事一課課長、松木和男警部補は、部下達に綿密な指示を与えていた。
　
　「いいな、もうすぐ科捜研から結果が出てくる。竹下陽介のゲソ痕や指紋が現場のものと一致すれば、すぐに逮捕状を請求する」
「手っ取り早く、ガラを押さえて吐かせたらどうなんでしょう」
「どうやって？あの竹下は周囲では評判のいい男だ。まさかあいつが金貸しの佐野婆さんをタタキ殺して金を奪ったなど、誰も想像しない。そんな竹下を任意で引っ張って叩いたところで、のら...</description>
    <dc:date>2008-04-23T23:05:00+09:00</dc:date>
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    <title>告白袋</title>
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告白袋　　　　　　　　　　　　　　　　平成20年04月22日

　中堅所の電機メーカー、濡素六電機は幸い業績も順調で、全社挙げて忙しい時期を迎えている。その中でも、競争の激しい市場で生き残るためには常に他社に先駆け優れた製品を出し続けなければならず、企画開発部はそれこそ昼夜兼行で仕事をしていた。
　
　結果として、課長の飯田周三に一番負担がかかることになる。上司からは仕事を押しつけられ、部下を叱咤激励しなければならない。そして、何より、入社二十年で一番脂ののりきった時期であり、若い頃から営業、設計、製...</description>
    <dc:date>2008-04-22T23:02:00+09:00</dc:date>
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    <title>歴史の真実</title>
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歴史の真実　　　　　　　　　　　　平成20年04月21日

　「あんた達が今まで言っていたのは全部嘘だった。私はそう言っているんだ」
瞬きもせず自分を見つめている竹下陽介の言葉に、嘘や冗談の響きがないことを、飯田周三は悟った。しかし、どうしてもそれが信じられなかった。よりによって、そんなことをロボットが言い出すなど、今まで想像もしていなかったのだ。

　「本気なのか。いや、俺には信じられない。理解できない。どうしてそんなことを本気で考えるようになったんだ。俺は人間で、お前はロボットだ。それは理解してい...</description>
    <dc:date>2008-04-21T10:24:00+09:00</dc:date>
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    <title>六次の隔たり</title>
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六次の隔たり　　　　　　　　　　平成20年04月20日

　パソコンで何かを見ていた佐野茂代が、ソファの背もたれに寄りかかって缶ビールを飲みながらテレビを観ていた夫の飯田周三に言った。
「ねぇ、あなた、私たちが本当は結婚する前から関係があったって知ってた？」
「いや、知らないよ。そんなこと無いだろう。俺は北海道の出身で、君は沖縄の出身で、先祖代々それぞれの土地にいたし、俺たちが初めて東京に来て、俺がたまたま道路でハイヒールの踵を折って困っていた君に、たまたま持っていた商品サンプルのスニーカーを挙げたこ...</description>
    <dc:date>2008-04-20T10:22:00+09:00</dc:date>
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    <title>兄貴</title>
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兄貴　　　　　　　　　平成20年04月19日

　茂代が帰ってきたのは朝の三時過ぎだった。飯田周三はうつらうつらしていて妹の佐野茂代が大きな音を立てて帰ってきたのを聞きつけたのだ。二十三にもなる若い女がこんな時間まで飲んだくれて、やはり気を揉んでいたのだが、とりあえず帰ってきたのでほっとした。あまりがみがみ言ってもしょうがないとは思う。二十三と言えばもう昔の泣き虫で、何かと言えば自分の背中にしがみついていた子供ではない。自分で自分の始末を付けなければならない大人なのだし、とにかく今の時間になっても帰...</description>
    <dc:date>2008-04-19T05:24:00+09:00</dc:date>
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