野々村郷の伝説 その5
大化の改新以前に存在したと古事記に記されている秘密結社弾一族の伝説が封印されている。
誰かが以前慶能塚の盗掘をして棺の蓋を開けたために、警護の武士団が再び現世に姿を現し潜伏することになると。
封印から醒めた大きな組織を適に廻すことになりますよ。
「支部長ここは一つ恩を売り、情報を提供して、手を結んだほうが得策です。」
「わかった渡辺医師に全てを委ねるとしょう。」
竜野支部長は部下に命令す。第8医務室にお休みになっている津田警部を丁重に起きて頂くように手配せよ。
津田警部にXX112Z 鎮静剤が注射された。
警部の腕時計の4本の全ての針が右回りに高速に回転し正常に動き始めた。
キツネの淵の地下の秘密基地は一応の危機が回避された。
同じ頃、警部の眠っている医務室は異様な空気に支配され、医務室全体が異次元の世界に転送される秒読みに入っていたが寸前に避けられた。
証拠としては第8医務室の扉の内側には五寅(ごとら)のお札が貼られてあった。
鉄壁を誇る荒倉の地下要塞の結界が破られ、セキュリティも作動しない何物かが侵入した形跡だけが残った。
五寅(ごとら)とは何物か?・・・・
竜野支部長は部下を一同に集め訓示を垂れる。
一同気を引き締めてことにかかって欲しい。
重要なことは全て暗号で受け渡せ、我が支部の結界が簡単に破られ、全て筒抜けになっている。原因を調査して報告するように
魑魅魍魎の類や、どんな些細な事でも。
支部長、荒倉より3キロメートル西、内久保の慶能塚にある慶能古墳の発掘を京都大学考古学教室の上田清次郎教授が数ヶ月前から発掘研究をされています。
そのテントには五寅会のマーク、付近には五寅会に旗指物が50メートルを半径として5メートル間隔で建っています。
厳寒の1月雪深い美山の地での発掘作業、不思議な事には古墳の周りには雪が積もらない不気味な雰囲気をかもし出しています。
雪の降る暗夜でもチラチラとキツネ火が灯り、そこが慶能塚と確認できる。
村民も用事の無いときは立ち入らないといわれています。
これ等のことが五寅のお札から判明した。
津田警部と上田教授とは何らかの繋がりがあるのか。
解らないことが多い。
京都府警の極秘情報によれば、警視庁から追われている女児殺人誘拐犯6人が美山に迷い込み慶能塚付近で姿を消した。
そして次に姿を現した6人は京北町の常照皇寺の薄暗い林の中で、まるで釜ゆでにされたような状態で殺され吊るされていた。
またしても群馬県のときと同じように血液が抜き取られてあった。
最近にしては猟奇的な恐ろしい出来事である。
ナイトニュース19のニュースの中で殺害された女児の家族がインタビュに答えていた。
身代金を奪って逃走中の犯人はあと3人います、警察はあてにはなりません。実は私達家族は五寅会に犯人確保をお願いしました。
依頼はインターネットの追跡という検索で五寅会に偶然に出会い、報酬は研究費として請け負っていただきました。
報道記者が思わず言った。
「非合法ではありませんか。正しいとお思いですか。」
「私達はこの依頼の仕方が決して正しいとは思っていません。」
「しかし貴方がたマスコミに非難される謂れはありません。」
私達の望みは、目には目を、歯には歯ということです。
9人全員闇に葬っても気分が決して晴れることはありません。
岡目八目の貴方達、この依頼に就いて告発でも何で自由にしていただいて結構です。
そして二ユースナイト19の幕が降りた。
つづく
次回は1500年の闇に封じられてきた皇室裏面史に登場する、木梨軽皇子(きなしかるのみこ)の事柄に就いて述べてみたい。

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