もう二度と出ていらっしゃらないかも知れません、しっかりと御記憶に焼き付けて置いて下さいませ。
昨日そう言った、その舌の根の乾かぬうちに・・・御手洗さま再登場!
御 「 白井将軍様の命により、本日よりわたくし御手洗が
天祥若君のお下のお世話をさせて頂きまする。」
今日は朝からちょうど雨・・・取って付けたような、若君の御手洗のお稽古日和でございました。
若君にはどうも、御手洗板の端っこでなさると言う、おかしな癖がおありです。

でもそれでは床が汚れてしまうので、どうにかして真ん中でして頂こうと、こちらにおいでになれぬ様ついたてを立てたのでございます。
しかもあわよくば、御手洗さまに直接採って頂こうと・・・
さて、用意したお食事をちらつかせて若君の気を引きます。
ついたてがあるためにこちらにおいでになる事が出来ず、ど真ん中で・・・ふふふ・・・
のはずが・・・
ジャ〜ッ!
なんと今度は、御手洗板と板の境目の端っこになさったのでございます。
急いで御手洗さまが駆けつけた時にはもう遅く・・・
大半がこぼれてしまい、境目の床が水浸しになってしまったのでございます。
そんなん分かっとるわい!・・・いえ、よく存じておりまする!
さて、月丸大目付様と違い、何の前触れも無い若君・・・
しかもなぜに毎回端っこを狙われるのでしょう?
御手洗さまはこれからどうなさるおつもりなのでしょうか?
ひとごとながら苦労しそうな気配が・・・秋の訪れとともにやって来たのでございました。
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