2016/2/9

『PEN&WATER』  音楽

ブログをやっていると有り難いことに、日々色んな人が訪れてくれます。


毎日、「今日どんなワードで検索してこのブログにたどり着いたか」を見れる『管理画面』というのがあって、
未だに「COBRA」「ヨースコー」というワードが一番多い。

恵比寿リキッドルームで行われた30周年のイベント以来(DVDで発売)
http://white.ap.teacup.com/applet/19640628/20120413/archive

あれ以来、しばらく会ってないけど。。
ヨーさん元気かな。




今から20年ほど前、、
COBRAが同じ事務所だったこともあり、その後、東芝EMIから再デビューする前に、
Vocalのヨースコーがソロアルバムを作るので、そのオーディションを受けないか、、という話を貰い、
方南町のスタジオ「タッツ」でその人と会った。

元々、パンクロックなど通ってない自分だったが(むしろパンクは嫌いだったよ)
でも、彼のソロアルバムはニューウェイブだったり、
ビートルズや、ベルベットアンダーグラウンド、ジョンケイル、ルーリードみたいなサウンドだった。



連日、小石川にあるキングレコードのスタジオで1ヶ月間プリプロダクションを行い、
初の海外レコーディングを果たした1stアルバムを録ってから、その8ヶ月後、、


この2nd.アルバムを録る為、、再びロンドンへ。。
そのレコーディングはホントに良い経験だったし、自分にとってかけがえの無い日々だった。


自分でも、、今さらパンクバンドに居たとは、時間が経った今、到底思えないが。
こんな経歴がある事で、こうしてブログを検索してたどり着いて読んでくれている事は、
今もとても有り難い事です。



ファンの方から自分のホームページのアドレスにこれまで何度もメールを頂き、、
よしろーさんがCOBRAに入るキッカケになった、「あの頃の話を書いてくれませんか」と。。

有り難いね。。

なので、今日はその事に触れようと思いました。


今から20年前に出した『YOSU-KO』の2ndソロアルバム『PEN &WATER』の自己解説をしようと思いまして。

もちろん、あくまで俺個人の視点ですが。。


ソロアルバムは2枚作り(2枚ともロンドンでレコーディング)、その後、その流れで
俺は「COBRA」でドラムを叩き、3年間で3枚の作品を出すことになるのだけれど。。

それはさておいて。
その、俺がパンクをやる前の話。




先日、この2ndアルバム『PEN &WATER』を5年ぶりに聴き直していたら、懐かしい当時の
空気感やエピソードなんかを思い出してしまい、、

考えてみたら、この時、このアルバムのツアーもやってないので(1st発売の時は今は無き日清パワーステーションでやった)
音源を聴きながら書いてみます。



レコーディングメンバーは
Vo. Yo-suko(ヨースコー)
Gr. 弥吉淳二
Ba. 小林勝(現 クロマニヨンズ)
Ky. 佐藤達也(元 リンドバーグ)
Dr. わいちゃん

Lyrics. Ann Tokiko
produce. Johnnie fingers(ブームタウンラッツ)



1st.の時はヨースコーがベース弾いてたけど、2nd.であるこのアルバムでは小林勝(コビー)が参加。
彼はSOYSAUCE SONIXの時のベースでもあります。

レコーディングスタジオは、ロンドンのケンジントンの西にある、ウエストサイドスタジオ。
レコーディング期間は1996年の夏。。

この時、なんせ俺の最大の関心事は、、
日本で録るのとイギリスで録音するのとでは、何が違うんだろう、、ということだった。
1st.アルバムの時は、日本製パールのセットをレンタルしたけど、
このアルバムの為にスタジオに用意されていたのは、dw社製のドラムセットだった。


俺はビートルズの中期のアルバム「ラバーソウル」や「リボルバー」
「マジカルミステリーツアー」が大好きなんだけど。。

今思えば、、
あの時録ったこのアルバムは、パンクというより、時期(中期)のビートルズの匂いがするんだよな。

実験的というか、革新的というか。。
20年経って、改めて今聴くとそんな感じがする。





M-1.「自由は君の名を持っている」

アルバムを通してトキちゃん(ANN TOKIKO)の歌詞はパンクですが、
この曲のサウンドは90年代のブリットポップ。
途中で、、何故かアンデス?(南米?)チックなメロディが出てくる感じが、何とも実験的。
スネアはラディックの402を使用。


M-2.「クリーニングマン」

XTCのような、いわゆる「ひねくれポップ」な曲。ここでもやっぱりビートルズの中期の匂いがする。
ドラムトラックの他に、ティンパニー等の多数のパーカッションをダビングしてる感じが、ビートルズの「エブリ・リトルシング」のよう。
スネアはソナーの木胴を使用。


M-3.「僕とHappy」

アメリカンサイケデリックな感じの曲で、後にシングルカットされた曲。
まぁこれはアルバム全体に言えることだけど、シンセやホーンセクションの占める割合が多い。
スネアは、たまたまスタジオに置いてあったTAMAの木胴のピッコロスネアを使用しました。


M-4.「ハッピー」

この曲はマッドネスへのオマージュでしょうね。この曲もアルバム発売後にシングルカットされた。
オフの日に、カムデンで買ってきた牛革のトーキングドラムをダビングしたりと、色々実験的な事をやった。

余談ですが、何年か前にフジロックでマッドネスを見たけど、レコードと全く同じ演奏をしててビックリした。
あんなライブは見た事がない。スネアはラディックの402を使用。

この曲、、You Tubeで探したらありました。
https://www.youtube.com/watch?v=ZKyfvY1jL2E


M-5.「蛸」

スネアの打面にタオルを乗せて、リンゴスターのようにわざとデッドな音にして録音。
Aメロのざらついてる感じはブラシのダビングです。
個人的にはトムウェイツみたいな枯れた感じ。


M-6.「アイスクリームで失礼」

スティービーワンダーみたいなクラビが入ってます。佐藤さんはいいプレイをするね。
イントロに聴こえる3人のセリフは、エンジニアの「イグマ」、アシスタントの「ボブ」と、
プロデューサーの「ジョニー」による外人達の変な日本語。
「アイスクリーム」「ユースクリーム」というワードは...榊原郁恵のあの曲?からなのかな?
3:00ぐらいからはドラムのソロが入ってます。
スタジオに用意されたコンガの皮がラムの皮で出来てて、匂いがキツくて嫌な思い出が。。
この日以来、、ラムの肉が食えなくなってしまった。


M-7.「ネイキッド サンガール」

サーフロックですな。ちゃちゃっと10分ぐらいで出来た曲で、
タムは一切使わず、ハイハットでは無く、終始16インチのクラッシュシンバルを刻んでる。
後に出たCOBRAの「ロビンソン」の元になった曲。(これ何度も質問されたなー)
このベースラインが意外に難しいらしく、コビーは苦労してたようです。
スネアはラディックの402。


M-8.「アルコールライフ」

プリプロの時点ではスティックで叩いてたけど、レコーディング当日にプロデューサーのジョニーの意見で、
酔っ払いの「ヨレヨレ感」を出す為に、スティックではなく、曲を通して全編ブラシで叩いてます。
イントロに入ってる「ビール缶を潰して投げ捨てる様子」は、実際にボーカルブースでやっている。
スネアは402。


M-9.「夢うつつのベートーベン」

この曲の弦はシンセではなく、生のストリングスです。
レコーディング期間中、オフの日に皆んなで散歩に行ったら、高速道路を閉鎖してヒッピーの集まるイベントがあって、
そこで知り合ったジュリアというチェロ弾きに頼んで彼女の友達を集めて貰い、
10人ぐらいのオーケストラに入って貰ったが、、
これがなかなかヘタクソな奴等で、、テイク6ぐらい録ったなあ。
スネアは402。


M-10.「First Worst Love Song」

Aメロはラジオボイス(拡声器)処理です。
サックスは(他の曲にも何曲か)現地のイギリス人のプレイヤーを呼んで録音。
スネアは402。


M-11.「カメレオンの悲劇」

「100人の殺し屋」「100人のビートルズたち」というワードが出てくるが、、
やっぱりその辺を狙ってやってるのかもね。
これも、アウトロはトムウェイツ風。スネアは402。


M-12.「アポロは月へ向かう」

1st.の時に出来た曲なので、1st.の時のライブ(日清パワーステーション)では既に披露している。
実はこの2枚に入ってない曲もまだ多数あって、、続きやんないのかな?
スネアは402。


M-13.「ジェネレーション」

この人のポップセンスには脱帽する。なんでパンクやってんだろ。。
ピアノのソロを録ってる時、鬼気迫る佐藤さんのプレイにみんな感動してたな。


M-14.「アワレ時代に乗り遅れた俺」

この曲も1st.の時に録音されたのだけれど、候補に入らなくて今回リストに入った。
よって、ベースを弾いてるのはヨースコー本人。
スネアはラディック400(5インチのもの)


M-15.「アワツブ」
「バカ!なんで殺す!?人はエライ!」という曲。
「タクシー乗った時、イエローマンは馬鹿にされた!?」という曲。
動物愛護団体に加担するつもりもないだろうが、、
例えば、何で今のJ-popにはこんな曲が無いのかね。。

M-16.「BAD」

一番最後に録音された曲。
歌詞的に、この題材に反して、コードがポップで明るい。
救いようがない状態なのに明るい曲調って、、かえって切ない事がよくあるよね。
この曲も短いドラムのソロがあるが、、
ヨースコーの希望は「よしろーさんキースムーンっぽい感じで!」という事で、、ソレっぽく叩いてみました。


M-17.「死んでもないのに死んだようなあつかいをされている男」

野坂昭如の世界。





改めて聴いてみて驚いたのですが、、

このアルバム、、ギターソロというものが一切無いのだ。
ロックバンドにはギターソロがあるのが定番で、16曲も入ってるのに全て間奏はピアノのソロだったり、
サックスのソロだったり、ドラムのソロだったり、ストリングスやフルートのソロしか無いね。(今、気づいた。。)



たぶん、当時のレコ評でも書かれてないことを書いてみました。(今さらですが)
気になる方は、もし良かったらアマゾンなんかで中古を購入してみては?


クリックすると元のサイズで表示します
13

2016/2/1

明日死ぬなら。  音楽

「無人島に持って行くならば、どの曲?」


あるいは、、

「死ぬ前に聴きたい曲はなんですか?」

と聞かれたら、、


迷うことなく、こう答えます。



QUEENの2枚組ライブアルバム『Live Killers』に入ってる

「Don't Stop Me Now」〜「Spread Your Wings」

この流れ。



スタジオバージョンも、もちろん良いのですが、、
この時のライブの、この2曲の流れがたまらなく好き。

高校一年のとき以来、それは変わってない。


https://www.youtube.com/watch?v=2zDYTzeaM3I

https://www.youtube.com/watch?v=tEvbl413ySg



おまけ。。

ピアノだけのこのバージョンも良いね。

https://www.youtube.com/watch?v=cEieAJAdlFE
11



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ