「
ベルベットレイン・・・」と半ばうわ言のように呟いています。
明日、公開なんですよねぇ。観たい!けど、観に行く隙(既に時間ではない)があるだろうか・・・。はああ。
ヤフームービーで
ショーン・ユーのインタビューが掲載されています。
このお茶目さんめ!めんこいのう。(おばあちゃん化?)
しかし「ウフフ」って(笑)!これは本当にショーンがそう笑ったのか!?妙にツボなんですけど。
しかしエディソン・チャンのオレ様っぷりにはもう頭が下がる思いだ(笑)。
でもね、エラソーに言ってるわけじゃなくて、きっと本気で純粋にそう思ってるだけなんだよ奴は。
普段のあの「ぼー」っとした感じから考えるに(笑)。だって、たいてい口が半開きなんだもん。
好きですよ?エディ。確かにこれからの香港映画界を背負って立つ二人ですからね!
と。映画の話しか書いていなかったので、ここらで読書感想でも。
先月はわりと本を読みました。小説も資料系も。
というわけで、今日は
「西の魔女が死んだ」(梨木香歩)。
学校に行けなくなった主人公が、田舎に住む「西の魔女」(祖母)の家で過ごした日々の物語。
このおばあちゃん、本当に魔女なんです。
といっても、別に空を飛ぶとか、予言をするとか、そんな不思議な能力を使うわけではありません。(多少そのような力もあるようですが)
でも、神秘的で自立していて精神的に高度な人。
賢者、という意味での魔女。
JRRトールキンの「魔法使い」の定義だって、実は「賢者」という意味です。
賢人だから他者よりも卓越した力が使える、というだけで「魔法」を使うから魔法使いなんじゃありません。
(だから「ガンダルフは魔法使いのくせに、魔法を使わない」という批判には、「分かってないな、キミ!」と反論したくなります。)
この作品、全体的にグノーシス思想というか、マニ教・カタリ派、薔薇十字などから連なる神秘思想が根底にありますね。
魔法使いの定義もそうですよね?その叡智に重きが置かれている。
何より、魂が善であり肉体を持ってこの世に生きるのは魂の成長のため、というのがそういった神秘思想の典型だと思うのですが。(あれ?薔薇十字はこの点どうだったっけ?もう忘れてる・・・)
実はこの夏からそういった関係の資料を読んでいるので(まだまだ読みきれていない本がたくさん)、そういう方面に重きを置いて読んでしまった気がします。
純粋に小説として読んでないなぁ。反省。もう一度、読み直さなくっちゃ。
雰囲気としてはパウロ・コエーリョの作品を思い出しますね。特に「アルケミスト」とか「星の巡礼」とか。
うーん、これ、この本の感想じゃないような。
少女の等身大の生活の描写が上手いです。よく伝わってくる。
清々しい気持ちになれる作品だと思います。
なんか「泣ける」作品として売られているようですが、ぜんぜん悲しい作品だとは思わない。
この著者のことはよく知らないけど、グノーシス的な雰囲気をこれだけふんだんに散りばめているのだから、著者も「泣ける感動作」として書いたわけではないんじゃないかな。
もっと、静かで押し付けがましくないけど、心に残る作品だと思う。

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