千畳敷カールで県労山雪崩講習会に参加する。
数年ぶりの参加で、きっと新しい収穫があるだろうと思っていたが、大きく期待はずれだった。十年以来変わらぬ講義、頭でっかちで、山から遠ざかっている講師や主催者、きわめてまずい講習の進行、自分の知識をうまく伝えることのできない講師たち、とんでもない班分け。(班分けはいつもパーティーを組むメンバーもしくは、指向の同じもの、レベルの同じもので組んだ方がいい。)なんで遠方から講師を呼んで県連のお金を使う必要があるのか。初めてビーコンをさわる人、一度も講習会に参加していない人にはいいかもしれないが、僕にとってはとっては、生きる化石たちを見るようだった。このような講習内容であるならば、募集要項に初心者向けであることをはっきりうたわなくてはいけない。
現在もっともアバランチについて勉強したいと思っているのは旧体然とした山屋ではなく、バックカントリースキーヤーやボーダー達だ。彼らは現在違うものを求めている。主催者側や講師陣は常に現場に立ち、雪山に入る人たちを見つめていなければいけない。このままでは雪国山岳県である、県連遭難対策委員会として、恥ずかしいものとなってしまう。この辺のことを汲んで、会員拡大を考えていかないと、長野県連は中高年を通り越して、老人化して衰退してしまうだろう。
唯一の救いは雪崩ネットのI君と知り合ったことだろうか。もっと話したかった。
久しぶりの寝ゲロも見ることができて、おとした財布も戻ってきて、まあ、良しとするか。
