05/08/12-16
折立〜太郎〜薬師沢〜黒部川源流〜祖父沢〜雲ノ平〜水晶〜湯俣〜七倉
天気が悪い中、計画していたルートがどんどん省略され、簡単になってしまった4日間。
頭の中をぐるぐる廻っていた曲達は70年後半の夏の歌ばかり。

しわしわと雨の降る雲ノ平にテント張ってのんびりしているとき、大学ワンダーフォーゲル部達御一行様が雲ノ平に到着ぅ。おお、面白いものが久しぶりに見れるっぞ。と、しばし観察。着くなり、リーダーのような学生さんから整列しているへろへろの数名の部員に、
「本日の行動は、終了!!」「おおー!!」
とのかけ声。ウリャウリャもっとやらんかいと見ておると、指定の位置に荷物を置いた部員達が再度整列して
「ただいまから!テント設営っ作業にぃはいりますっ!!」
「ぅおーっ!」
いいじゃんいいじゃん。青春してるね。
翌日の冷たい雨の中、彼らは大荷物を背負い、ハエが止まるような速度で岩苔乗越へ向かって登っていった。
キット彼らの何人かは、社会に出てからもこの苦労のことを思えばなんでも耐えることができるんだろうと思ってるのだろう。しかし、実社会はそんな甘い物ではなく、苦しかった学生時代の合宿の思い出が、実は宝物だと気づくのは何年か先のことだろう。
多感な時期に体育会の集団生活である程度鍛えられた若者の多くは、強い仲間意識やリーダーシップ、責任や協調性を学ぶ。それは何年かあとに彼奴らを支える根本になり、けっしてペラペラでワガママで自己中な大人にはならない。
がんばれ、山系体育会よ!!