とっても仲のよかった高校2年のクラス会に参加した。集合場所の名鉄名古屋駅に行くと・・あれ?わからんがや。みんなどこにおるんだ?・・幹事のショージに電話してやっとかめわかったが、あれ?だれ?このおじさんやおばさんたちわ・・・??
わからないままに握手を交わすうち、何となく誰が何奴なのかわかってくる。会場の篠島までの電車や船の中で、久しぶりに会うクラスメート達が、だんだんと昔の姿に戻ってきて、高校時代のそれと重なってくる。話は尽きず、溢れるように昔のことが思い出されていく。
女の子達はおおかた予想を裏切り、いい感じ。ちょっと疲れちゃったかなってのもいるけど、いまも仕事を楽しくやってる娘はすごく綺麗になっている。野郎どもはいろんな人生を歩み、白髪になったり、はげていく。
久しぶりの告白タイムでは、僕を好きだったらしい娘達が何人かいてかなり恥ずかしい。こいつはあの子が好きだったんかってのを聞くと長年の鬱積が氷解したりした。あのころ、クラスメートの好き好きベクトルはあっちやこっちを向いていて、すれ違いが多かった。カップルは複数いたけど、本当の恋愛を上手にできずに、付き合ってるだけで疑似恋愛に恋していたのか、17才の頃だから当然かもしれない。今日はどの娘とお弁当を食べようかなんて考えていた頃が懐かしい。図化して相関関係図を作ったら面白かったのに。でも、結婚したのは二組いるから立派かな。どうも、僕は学校外でみんなの知らないナニカをやってると思われていたらしく、自然にバリアーを張ってたらしい。
宴会の二次会ではなつかし〜いハイファイセットか荒井由美を歌おうかと準備していたが、しゃべってる間に深夜二時。最後に歌ったS先生の鼻ギター付き演歌に涙が出てしまった。ふと、よこを見ると綺麗になったフジタトモコと医者夫人のピーサも泣いていた。いい先生だったな、いいクラスだったな。幹事のみんなありがとう。
毎日一緒にバスに乗ったチカと、家まで遊びに行ったりしたピーサと写真を撮ってもらった。で、僕が好きだった娘は来なかった。
