今回の裾花本谷は、水温高く平水で難易度は低い。下部ゴルジュでのポイントは3つ。
1.ゴルジュ最狭部分:一昨年の9月豪雨で出口にCSが挟まったため落差ができた。水に慣れない何人か苦労している。止水以外の泳ぎの方法だが、ザックの上に乗り、足だけで泳ぐのは不可。思ったように進まず、両手も使えない。泳ぎから這い上がりに移る時にも背負い直しに苦戦する。ザックを背負ったまま、右岸の水中ホールドを足と手で落ち着いて拾いながらいけばよい。平水だったのでそのまま行ってしまったが、突入前にオリエンテーションする必要があるが、舞い上がった人は言うことをなかなか聞いてくれない。
2.地獄谷出合の滝:地獄沢の飛沫を浴びながら左岸に這い上がり、バンドを登るがヌルっていて一歩が出ない。ヌルヌルがひどい場合は膝の位置にあるクラックにカムを使って登る。バンド上部で一箇所ランニングをとらないとセカンド以降の落下が致命的になる。
3.ハング滝:残地ハーケンにアブミ最上段から、左手の一番奥にエイリアン緑を決めるのがポイント。決まったら二つめのアブミを掛け最上段に乗り一番奥左のクラックにキャメロット赤を決め、這い上がる。左手のグーのハンドジャムでも良い。左クラックのさらに奥には決定的なガバがあり、シュリンゲを通すこともできる。
上部のF1を含めて、メンバーにトップをやってもらったが、トレーニングされていないメンバーが多い。岩トレというと、人工壁やテクニカルなことに走りがちだが、物見岩で基本的な勉強をする必要がある。
久しぶりに佐久の高所クライマーI氏と登る。酔っぱらうと大変だが・・・I氏はやはり面白い。
裾花本谷でテントが舞う。
