春に小松が急逝した。
のんちといっしょに富士市までおまいりにいく。
古いアルバムを開いてみると小松とはたくさん写っている。小松は少年から大人になる一番おもろい頃にずっとつるんでいた仲間の一人で、3000mの稜線でのアルバイトは3年間いっしょだったし、教養の頃は悪いことたくさんしたし、○○も何人か紹介してあげたり、若さと学生の特権でよーくよーく遊んだ。
小松のデイパックの中には洗面器セット、ブランブランの自転車のドロヨケ、当時誰も持っていなかったテフロンのホットプレート、ダルマのセリカSTに7Jのスピードスター、Jansportsのフレームバックパック、ハンワグの登山靴、ライティングボルトのビーサンにちょうちん袖のポロシャツ、燃えろいい女。
一昨年二晩飲んだときが最後だったけど、家族も仕事も充実しているようだった。あんときは流していたけど、「そーか、小松は偉いね。」と言ってやりゃあよかった。山で飲むと信州哀歌や春寂寥をよくいっしょに歌いましたね。上高地はほんと面白かったねー。涸沢あたりでもう一度飲めればよかったね。
合掌
嵐は山に落ち果てぬ
静けき夜半の雪崩れ
ほだの火赤くさゆらげば
身を打ち寄する白壁に
冬をきのうの春の色
あわれ床しき友どちが
あかぬまどいのもの語り
