登り初めはトップだったけど、あとからあとから20人ぐらい登ってきて、ほとんど抜かれてしまった。旧スキー場トップまではオーバーヒートでぐちゃぐちゃ、稜線直下はヘロヘロ直前の厳冬期。 初めて太ももを攣ってしまい、腿がちぎれるかと思った。下界に降りるとかなり疲れていた。7戦目になるけど、なかなか体力は戻らない。
氷板の上にスリッピーな雪が乗ってるようで、登るには具合悪い。下りの東尾根の登山道は広いブナ林で快適だ。気温も低くてスキーがよく走る。番長がヘルメットカメラで撮影しようとしたけど、電池切れで残念だった。番長はグスタボトエニかアルベルトトンバみたいな巨体で調子よく滑っていく。以前と比べて膝が前に出ているので身体が遅れることなくスキーをよく踏めている。
実は名スラローマ−の多くはプロレスラー並に巨体なのだ。フィルメイヤーもでかかったけど、ラ・ボンバーのトンバも100kg以上あったはずだ。体重が重いとスキーが踏めてそれだけスピードのあるターンができると信じていた頃があったが、正しくスキーを踏めれば事実はそれに近い。
