先日採集したミカドオオアリコロニーの本体を探すべく、
前回時間切れとなった竹林に再度出向きました。
幸いにも竹林の地主は友人だったので、こころよく入林許可をもらってある。
前回採集した2地点周辺を慎重に念入りに見落としのないようくまなく探し
少しでも怪しい朽竹があったら片っ端から割ってみました。
その甲斐あって2コロニーを見つけ採集。
ワーカー数匹同士を一緒にして喧嘩するか確認。
喧嘩せず・・どうやら同じコロニーのようだ。
その場所はこれ以上探しようがなく、諦めムードが漂う。
枯竹から、またもムネアカの初期コロニーが2つでてきた。
どうしようもないので別のコロニー探しに切り替え
そこから30mほど離れた地点を物色していると、いかにも怪しそうな枯竹があった。
さっそく割ってみると・・いました!
ですが、ちょっと待て!なんか変だぞ?
羽アリもいるし、どうも構成員が似ている。
・・というわけで、ワーカー同士を逢わせてみた。
喧嘩せず。
家で飼育しているワーカーと逢わせてみたが、やはり喧嘩しない。
すべてを一緒にしたが、喧嘩をしないところを見ると
どうやら採集したものはすべて同一コロニーのようだ。
でも、最初に採集した場所から30mほど離れているにもかかわらず同じコロニーなんて考えられないぞ?!
30m以上にも及ぶコロニー展開をする蟻?!。
しかも、数え切れないほどの雌雄羽アリがいるのに、初期コロニーがまったく見つからない。
あれだけの羽アリがいれば、ご近所に初期コロニーの一つもあっていいはず。
今回はかなり念入りに枯竹だけでなく朽木までバラして探したわけで
棲めそうな枯竹なんて、そうザラにあるわけがなく
30mのコロニー展開をするとなれば、相当な縄張りをもつ蟻ということだから
それ以上の距離にいかなければ初期コロニーはないってこと?
もしかしてミカドって本体は別でもコロニーの一部が融合することもあるんじゃないのか?
土中に営巣しないのであれば棲めるところは限られてるんだしさ・・・。
第一、初期コロニーのワーカー程度の大きさの個体からビックワーカーまで
まったく大きさの違う個体が入り混じっているし・・・。
でも、託児所のある蟻なんて・・・。
などと考えて、仕事も手につかなかった一日でした。

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