蟻が１０ooo！

クロオオ２Ａのその後です。
採集してから何も餌は与えていません。
さすがに２匹で産むと、かなりの子沢山になりますね。
しかも、幼虫が心なしか通常より少し大きい感じです。
やはり女王単体より栄養が行き渡るんでしょうか。

繭が４つになっています
卵もあるので、まだ産卵も継続中のようです
そろそろ餌をあげる準備をしなくちゃね
働きアリが羽化しても女王同士仲良くしててくれるか
今はそれが心配です

竹林探査をしていると、時には思いもよらないことが起きる。
今回の一件がそうだ。
通常では土中に営巣するはずのクロヤマアリが
こともあろうか枯竹を割ったら出てきたのである。
しかも、別々の場所から２コロニー。
にわかに信じられない。
青天の霹靂である。
どうして竹に営巣していたのか知らないが奇妙なこともあったものだ。



ここには羽蟻の繭がたくさんあった
写真には撮っていないが、幼虫もいたし女王もいた
ゴミをたくさん持ち込んで蓋をしているようにもみえました

体長２mmほどで、とてもスリムなアリ。
ハート型の頭部で、独特の形状をしている。
大あごが長い。
トビムシ類を餌とするらしい。

これは女王
多雌だそうだが、このコロニーは単雌だった



腰部の海綿状の薄板が「ウロコ」の由来なんだそうだ




これは働きアリ
上が普通のとき、下が捕食行動中
あごが特徴ありますね



フタフシアリ亜科の例にもれず、繭は作らずに裸蛹です


このアリも長野県は塗られていない種です。
枯竹から採集しました。

体長７mmほどの女王。
結婚飛行は７〜８月に行われるそうだが、すでに飛行は始まっている。

羽は黒と白の２色



夕方６時頃、脱翅した雌が何個体も歩いていた




トビイロケアリをくわえ、一時寄生のために体表炭化水素の擬態を謀る

何の気なしに山際のアリを巡回してきました。
意外だったのは、クロオオアリがまだ飛んでいたことだ。
午前９時頃から１時間ほどの短時間でした。

ちゃんと交尾もできたそうで、脱翅雌も確保できました



クロヤマアリも今日から飛行が始まったようだ
こちらも午前９時半〜１１時頃まで飛行した



クロクサアリも飛行があり、こちらは１０時頃から１時間ほど
新女王が歩いていましたので確保しました
自分で子育てができないため、アメイロケアリなどに一時寄生するらしい
初期の飼育はとても困難だと思いますが
ちょっと妙案がありますのでチャレンジしてみます

１７日にエゾアカの群棲地を訪れました。
イベント会場の下見が目的なのですが、私にはもう一つ目的があったのです。
それがこのエゾアカ採集。
去年採集した女王２匹がいるコロニーは
クロヤマワーカーを導入してあるにもかかわらず
今年になってもまったく産卵をしていません。
なので、新しいコロニーを採集して比較しようと思ったのです。

エゾアカは多雌コロニーなので、一つのコロニーに複数の女王がいます。
今回採集したコロニーは６個体の女王がいました。
産卵はしてありますが、まだ孵化していないようです。
エゾアカの女王は、クロヤマ女王より一回り小さい感じです。
働きアリはハヤシクロヤマアリと同じくらいの大きさです。
蟻塚をつくります。
とても気が荒い蟻で、巣を掘ったら一斉攻撃をされました。
その時、有名な蟻酸噴射を見ることができました。
この蟻は蟻酸を１０cmほど飛ばします。
この蟻酸が目に入ると失明することもあるそうなので油断がなりません。
去年採集したとき、吸虫管で吸ってて、誤って働き蟻が口に入ったことがありますが
舌に噛み付き蟻酸をかけられました。
その箇所は２週間以上疼いていましたよ。
その教訓もあって、今回は無事採集できました。

昨日に引き続き、亜高山地帯で採集したアリなんですが
初めて見る姿だしワーカーがいない（単独でいた）ので同定できない。
土中にて採集しました。
雰囲気はヤマアリっぽいですね。
謎の女王は２個体めである。

大きさはクロヤマ女王と同寸



ご覧の通りピカピカで綺麗な艶がある

ご存知の方は、ぜひ教えてください。

昨年も採集した種だが、飼育途中で女王が突然死をしてしまった。
今日は亜高山帯にあるエゾアカの群棲地に行ってきたのだが
そこで見かけたので今年も採集してみました。
昨年採集したときは朽木に営巣していましたが
今年のその場所では草の根元の土中に営巣していました。
フタフシアリ亜科で名前の通りシワシワ。
体長５mmほどで、脚は褐色。
刺すという話を聞いたが、私は刺されたことはないのでわかりません。

これはワーカー
この写真には写っていないが、前側の腹柄節下部に小突起がある



これは女王
体長７mmほどで、働き蟻に比べてそれほど大きくない
注意しないと見逃してしまう



ピンボケだが幼虫はこんな感じ

エゾアカに導入した幼虫が巨大化したが、それが変態をはじめた。
やはり羽蟻になるようだ。
しかも雌だね。
幼虫の中ほどがくびれ始めたのに気がついたのが夜８時頃。
最初は蟻に食べられてそうなったのだと思っていたが勘違い。
だんだんに変化してきたので変態してるのだとわかった。
だから、残念ながら変態が始まった頃の写真はない。


これで３時間ほど経過したときの様子
一気に変わっていく



更に２時間後
胸の辺りがだいぶ変わってきた
脚とかもできてきて、腹部はもうできちゃった感じ



変態が始まってからおよそ７時間
ここまでくると、腹柄節も形ができてきている
あとは日数をかけて変わっていく

リリースして以前よりだいぶ減ったが、まだ５０コロニー以上ある。
一番多かった時は１４９コロニーあった。

ちなみに、これは１３０コロニーくらいのとき
この他に部屋の反対側の窓際に積まれた蟻巣と
恒温器に入っている蟻巣がどっさりあるのだ



これは今の状態
ケース内の蟻密度がかなり違いますねぇ
さっさとリリースしてケースを空けなければ、採集会でまた増えてしまう
新女王が産卵を始めちゃってたりするので、リリースも大変なのだ