そろそろカラフトクロオオアリの飛行時期のはず。
24日は、梅雨明けになったと思われるとてもよい天気だったので
飛行したのではないかと思っていた。
当日は所用があり、その確認ができなかったので
次の日(25日)に見に行ってきた。

予想通り飛行があったようで、林道には羽蟻の死骸があった。
午前中、潜りこもうとしている個体を発見。
この他にも潜りこむ場所を探して歩いている個体を見かけた。

ツガの大木の切り株の根元。
写真中央に小さな穴が見える。

カミキリムシの幼虫があけた穴だ。
この穴を利用して潜りこんでいる個体がいくつかいた。
切り株はまだかなりしっかりしている。

こちらはツガの倒木。
脱翅した翅が落ちているのを発見。
そこには潜りこんでいるであろう穴があった(矢印、丸の部分)

樹皮を剥がしてみると、やはりそこにいた。

切り株の樹皮直下に肢の赤い個体がいた。
肢の赤いカラフトクロオオアリなのか、黒いムネアカオオアリなのか。
どちらにしても、カラフトクロオオアリもムネアカオオアリも肢は黒いはず。
こんな色の個体は初めて見た。
どんなワーカーが誕生するのか、とても楽しみだ。

カラフトクロオオアリの営巣している樹には、しっかりと蟻道ができていた。
(青線に沿って左側)
下の方、青線の切れたところに巣口がある。
カラフトクロオオの脱翅雌は倒木や切り株に営巣するようである。
かなりしっかりした倒木にもいたし、朽ちてボロボロの倒木にもいた。
だが、どの状態でも共通する事項がある。
樹皮の厚いものに潜りこんでいるのだ。
いかにも・・という石もたくさん裏返してみたが
土に面したところからは脱翅雌は得られなかった。
採集してて思ったのだが、初期は倒木や切り株に営巣するが
コロニーの成長に伴い大場所へと引越しするのではないかと考えられる。
短時間で脱翅雌6個体を確保できたが、私が見つけたのは1個体だけ。
あとの5個体は弟が見つけた。
私が探すと、なぜかムネアカばかり出てしまう。

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