土中営巣のムネアカオオアリがどうなっているか見に行ってきました。

林道脇の土が崩れた斜面に直接開いている巣口は
6月に飛行があった時と同じ場所にありました。
相変わらず多くのワーカーが出入りしています。
初期コロニーや脱翅雌が潜り込んでいた場所は
巣口を閉じていたのでしょうか。
けっきょく見つけることができませんでした。

巣口のある場所の下の林道では、ミミズ狩りが行われていました。
参加していたのは12匹だけなのに、この大きさのミミズを仕留めました。
ムネアカは大アゴで噛みつき、噛んだ場所に蟻酸を吹きかけます。
見る見るミミズは弱り、動かなくなってしまいました。
私が見つけたときはすでに格闘している最中だったので
ミミズを発見してから仕留めるまでに要した時間はわかりません。
噛まれて蟻酸をかけられた場所は、赤く腫れています。

攻撃した傷口がわかるでしょうか。
蟻酸が浸透し、周囲が赤く侵されています。
多くのアリのミミズ狩りの現場を見ると
アリの餌としてミミズが適しているのだとわかります。
良質なタンパク質ですから、越冬前のフォレージング時よりも
幼虫を育てている時期の方が有効な餌になるでしょうね。
扱いとしては、生きのいいミミズを冷凍し
アリにあたえるときに適当に刻んであげればよさそうです。

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