3.ネオ・サイケ、ゴシックの先鞭をつけたバンドとして、以下のバンドも聴きどころ。
MAGAZINE、Siouxsie & The Banshees, Public Image LTD
特にネオサイケにとって以外に盲点となっている重点バンドはMAGAZINEではないでしょうか。バズコックスの主要メンバーだったハワード・ディヴォードが作ったマンチェのバンド。辣腕ミュージシャンの揃ったバンドですが、特にギターのジョン・マクガフのギターはニュー・ウェイヴのひとつのスタイルを作った。昨年亡くなりましたが、ひっそりとした取り上げ方でした。残念。
2.パンク時代の彼らの凄さは「ブラック&ホワイト」でぜひ確かめて欲しいけど、ライヴの凄さは「X-サーツ」というアルバムを超推薦。オリジナル・パンクのファンはぜひこちらも。また、ディオンヌ・ワーイックで有名なバカラック作曲の「Walk On By」のストラングラーズ・バージョンをシングルで出し
ています。これがはなまら格好いい。「ブラック&ホワイト」のボーナス・トラックで聴けるハズ。少なくとも自分が持っているCDには収録。
●The Jam 『News Of The World / Aunties And Uncles , Innocent Man』
オリジナルUKパンク/ニュー・ウェイヴの紹介となるとそのムーヴメントの性質上、どうしても“濃い”話になりがちな訳ですが、ここらで爽やかなグループを紹介できないものかと思ったら、ありました。ザ・ジャムです。
UK5大パンクバンドといわれながら、そしてハイテンションビートを持ちながら、無垢でポジティヴな印象を人々に与える。これもまた稀有なバンド。
Tom Robinson Band 『Rising Free-EP』
トム・ロビンソン・バンド(以下、TRB)の4曲入りEP。1978年に発売。私が相当初期に購入したパンク・シングルーというと、彼らがパンクなのか?という反問が返って来そうだ。
パンクを音の構造か、ファッションか、“姿勢”か、あるいはそれらすべてをまとめたものなのか。考え出すと切りがない。
そこを厳密に考え出すと、ロンドン・パンクもピストルズ・クラッシュ・ダムドの3つぐらいに絞られてしまう。ましてこの3バンドとも、メンバー間の接点が近い連中だ。