政治にとって歴史的な一日になるのかどうかはわかりませんが、09年の衆議院選挙の投票日が明日となりました。印象としては非常に長かった、という感じです。
今はそんなに自分の中で盛り上がってるわけじゃないですが、結構長期に渡って政治に関心を持ってきた、人生で一番考えてきたんじゃないのかな、というのが正直な気持ちです。マニフェストは自民、民主、共産、社民のを読みました(公明のは70数ページもプリントアウトが必要なので挫折。民主はマニフェストは工程表などがあって政策実現がより深刻に問われる作りになっていますが、むしろ理念、政策の詳細が弱く、かの党の政策集、「INDEX2009」もプリントアウト。こちらも目次・索引含めて60ページはあるという目まいがおきそうな(苦笑)のものですが、いまやっと、厚生、労働の政策を読み終えたところ。まだ一次産業、経済政策、環境政策、国土交通政策は読めていません。選挙が終わってから少しずつじっくり読むことになるでしょう。
ことほどさようにほとんどストレンジな「政治マニア」化しており、こちらのブログではその興味は書けませんでした。その代わり
もう一つのブログはかなり長文のものを頻繁にアップしています。やはり社会や政治的なものがメインになってしまっています。
実は、前回の衆議院選挙のときから関心は客観的に見て高いほうだったのだろうと思います。そのときもいろいろ小泉政権批判は書いていましたし、一番僕が危機感を持って批判的に書いていたのが安倍政権の頃。丁度教育基本法や憲法改正が声高に語られていました。今考えてみるとあれもどういう熱狂だ?というようなムードでした。覚えている人はいるかどうか。。。
ただ、こちらのブログはあくまでも洋楽中心の音楽ファンとして思うことを書く場と思っていたので。とはいえ、ときどきこちらにも社会的なことは書いていたかと思います。「
嫌われるために!」なんてタイトルをつけたときもありましたっけ。
ですが、その「社会的なこと・政治的なこと」はブログとしては公表するのをためらいました。当時OCNで簡易ホームページというシステムがあり、そこに
『200CDブリテッシュロック』の著者、イアン・サウスワースさんと中山義雄さん(実質的には中山さん)経由で得た情報を元に作ったホームページを埋め込み、それを主として日記や趣味のレビューを書けるというまさに簡易なもの。
そちらに本当にモノローグのように社会とか、政治とか、自分が思う不安な未来をモノローグとして書き込んでいました。本当にモノローグとして。
というのは、正直言って、やはり怖かったのです。当時の雰囲気は自分が思うことを書くことが「名無し」のような人たちによって荒らされることが。そこに注ぐ、対応するエネルギーが削がれるのが嫌だった。一番のホームグラウンドであったこのブログに対するエネルギーも失われるかもしれない。そうなることを懸念しました。自分が好きな音楽のこと、もっともっと、書きたかったし。当時はまだブログはブログ主に優しくないつくりでしたからね。だから、簡易ホームページのいわば「ふろく」にぶつぶつモノローグで社会の不安を綴っていたわけです。当然、このブログとは余りそりがあわないものです。
いま、いろんな僕の懸念が明らかになりました。
オバマ大統領がアメリカで誕生し、日本では若い世代が「反貧困」「自殺防止」で活動している素晴らしい人が生まれている。いや、必要な思いに駆られて動いている人たちが居るということかもしれません。本当に頭が下がる。
そのような人たちの本を昨年の注目というか、自分にとって意味ある二冊(
オバマの「合衆国再生」湯浅誠氏の「反貧困」)が今年のいま現在に自分にとって、そして世の中的にも意味あるものであった。それがどうした?って問い返されるかもしれませんが、何というのでしょうか。自分の思いはそんなにずれているものでもなかったかな、という気がする。そんな自己満足がある、ということでしょうか。
それで私が、ではそのような人たちの触発を受けて何らかの形で活動的になるかといえば、今はそんなことはない。いわば相変わらず社会的傍観者で居る。そのことで忸怩たる思いがないとはいえませんが、まだ今のところ性急にどうこうということもありません。。。
何にせよ、まずは明日の一票です。そして同時に、今回は最高裁の国民審査も重要視しています。私は何人かバツをつけるでしょう。
音楽の話題が最近サッパリ、というのはもうすでに別に期待もされていないかもしれませんが(苦笑)、申し訳ないことで。一つ実は僕のCDディスクの頭が読み取り飛びをしてしまい、それが酷くてどうしてもきちんとCDを聞けない状態にあります。新しいCDソフトを買えない経済状況もありますが、それよりも今まで購入してきたディスクさえ安定して聞けないということがあり、いまもっぱら
マイ・スペース中心になっているというのもあります。マイスペでかなり興味深い新しい音楽との出会いもありますが、いかんせん情報が分からなくて書けない。本当に英語をやってこなかったツケはでかいですね。
来月には早急にCDは修理してもらうつもりです。新しいCDは旧作・新作含め興味深いのは沢山あるのですが、やはり家はもう80越える両親と同居。父は肺ガンと心臓病を抱えてますので、いまや昔風に言えば初任給ボーナスなし的生活をしている僕は収入はまずほとんど家に入れなければ成り立ちません。過去の経緯のふがいなさは自分の責任。我が家の血筋は兄がちゃんと継いだので、僕は両親を看取ることが仕事となるでしょう。
その覚悟は決めた上で、時折新しい「一枚の作品」との感動的な出会いを待ちたいものです。
そのような理由で、こちらのブログはまだ少々間隔が空いてしまうかもしれませんが、もう一つのブログはまだ結構書き散らすと思います。おそらく明日の祭りが終わっても、しばらく祭りの後の語り合いが世間で続きましょうから。もし良かったら、もうひとつのブログ
、「夢のでこぼこブログ」もよろしくです。(やたら長文で堅苦しく、いやになるでしょうけど)。
何にせよ、政権が変わって、今まで描いていた夢(経済的あるいは精神的な)を砕かれつつあった人たちにも少しでも明るい光を見せてくれるといいですね。僕もそれほど幻想的な夢は見ることが出来ない年齢ですが、淡い夢程度は望める政治にして欲しいと。その程度の政治への期待は持ちたいと思っています。
今回は黙っていても投票率はあがりましょう。みなさんが何に期待して、どういう投票行動するかは知りません。そしてそれでいいでしょう。まさにそれが自由な国のベストではないが、ベターな政治選択のシステムです。
今回ばかりは、「政治というものははっきりと、自分の生活に介入するものだ」と否応なく理解できたでしょうから。