上田電鉄(旧上田交通)でかつて活躍していた5250型(通称丸窓電車)が別所温泉駅構内で保存されているのは結構知られた話しですが現実に現地に伺うと保存状態はお世辞にも良いとは言えません。
解体されないよりはマシとは思うものの、心の中でいつ朽ち落ちるかもしれないその姿に心痛めておりました。しかし最近、同形式が引退して20年にもなろうと言うのに、新たに(残っていた)1両が新天地が見つかり大切に保存されていることを知りましたが、資料に添付された地図を見ても要領を得ずいつしか記憶も薄れていたのが現実でした。しかし先ごろ上田電鉄撮影後、たまたま保存場所の前を車で通りかかったために同車両に遭遇する事が出来ました。保存状態は素晴らしいの一言で架線も張られて(ポールも木柱なのが泣かせます)今にも動きそうな状態に心躍らせてしまった次第です。ちなみに丸窓電車が置かれている軌間は1067ミリ+5ミリでクレーンで台車を下ろす際に作業しやすいように軌間を開けたと思われます。
保存箇所 長野県上田市御岳堂2480 長野計器丸子電子機器工場