いつもお世話になっている”国鉄時代”Vol17が発売となっています。特集は9600型蒸気機関車で大正生まれながら”牛”に例えられるように踏ん張りの利く機関車として本線・入換とも重宝され、現役蒸機時代は国鉄最後の蒸気機関車はD51かC57と言う大方の予想を裏切って9600型が追分の入換機として有終の美を飾った事実はあまりにも有名です。
私も九州・行橋で初めて9600型を見て。けしてかっこよい機関車ではなかったものの、その力強さに蒸気機関車の本来の魅力を感じたことを良く憶えています。しかしながら実力はあっても華が無く、同じ大正生まれの8620型がJR九州で動態保存されているのに対して、9600型は動態保存機がないのがさびしい限りです。
東京から18時間掛けてやっと到着した九州・行橋駅ではじめてみた9600型です。ずんぐりしたスタイルに門鉄デフの姿があまりにも印象的でした。 73,08,07 行橋
さて今回も編集部の依頼でEF641000代の記事と写真で登場しています。EF641000代は国鉄最後の直流電機として登場し、新製したばかりのピカピカの時期から今まで日常的に見てきた機関車だけになじみの機関車でもあります。文中にも出てきますが初めて見た印象は車体が長いのに背は低く、それで居てPS22と言う小型のパンタグラフを装着しているので独特の風情をかもし出す機関車だなぁ!と感じた事を思い出します。
そのEF641000代も既に1001号機の完成から30年弱が経とうとしています。気がついてみれば最新鋭機と呼ばれたのは過去の事です。それで居て3月改正から従来の”北陸”牽引に加え”あけぼの”牽引機となりブルトレ牽引機として今だ話題が多い同機でもあります。
EF58からEF641000代に置き換えられた直後の荷1031の姿です。新製直後に国鉄の列車削減の施策の余波を受け、製造目的になかったEF58置き換え用として東北線へ進出するなど不本意な運用をこなさなくてはならない機関車でもありある意味、旧型電機の淘汰と言う合理化の申し子として生まれながら、己がその合理化で不幸になると言う悲運の機関車でもあります。 85,04,14 矢板 荷1031レ