たいした撮影地ではないと言ってしまえばそれまでですが、この場所で撮影したかったんです。本当は苗を植える前に撮りたかったのですが、贅沢は言えません。 09,06,26 蟹田−中小国 202レ Canon50D
この時期はJR東日本乗り放題の「大人の休日パス」の利用期間中で北海道まで足を伸ばしてDD51のブルトレを撮るつもりで26日から3連休の年休(有給休暇)をいれてありました。
いつもは夏至前後の好条件でDD51が撮れると北海道の事しか頭に浮かばなくなるのですが今年は少し違いました。4月下旬に訪れた海峡線で”はまなす”の写真が納得いくとは言えない結果だっただけに4月より更に好条件となったこの時期の”はまなす”がどうしても気になって仕方ありませんでした。”このまま流れで北海道へ行っても後悔するな!”と思い、意を決して行き先を北海道から青森に変えました。
そうなると足はそのまま「大人の休日パス」を利用すれば良いのですが、何となく車で行きたい衝動にかられ(帰りは週末になるので高速代が青森―浦和間1700円がどうしても気になり)、愛車で出掛ける事にしました。
25日は10時に仕事が終わり12時過ぎに自宅に戻りました。身支度をして仮眠をする事にします。普段なら疲れ果てて3時間くらいは寝てしまうのですが、興奮しているのでしょうか1時間弱で起きてしまいました。もう少し寝ようかと思いましたが、自分を奮い立たせて出発する事にしました。
自宅を13:45に出て北上します。心配した都内の首都高は混雑もなく渋滞もなく通過する事が出来ました。後はひたすら北上するだけです。休憩・食事と休みながら盛岡を21時頃に通過。その後も途中で時間調整しながら青森ICを0:10頃通過。これで深夜割引適用(5割引で6750円)となります。
撮影地である蟹田―中小国の現場には日付が変わって26日の1時少し前に到着。夜明けまで仮眠します。眠気防止で飲みすぎたコーヒーのおかげで熟睡出来ずウトウトしていると遠くからモーター音が近づいてきます。“何が来た?”と薄目を開けるとほんのりと明けてきた景色の中をED79のヘッドライトとそれに続く寝台車の明かりが見えます。8001レ“トワイライト”です。エッ?その光景は“これは夢?”と思うほど幻想的な景色です。走り去る姿をしばらくボーっと眺めていました。せっかく目を開けたからと車を降りて東の空を見るとなんと東側だけ雲があります。“また、やられたのかよぉ!”と思いながら空を眺めている雲は急速に北に流されていきます。期待できるのかな?そう思いエンジンを掛けてロケハンに付近を走ってみました。
いろいろ周辺をロケハンして見ましたが当初予定していた場所で撮影することにしました。4:50頃に“北斗星”が通過。そして5時過ぎに本命の“はまなす”撮影です。幸いにもパワーのついた太陽で露出もそこそこにあり、期待通りの撮影が出来来た甲斐があったというものです。
この後は4001レ“日本海”と1001レ“あけぼの”を撮影に陣場へと向かいました。午後は夕立の予報が外れて日没まで太陽が出ていて、日没直前の大釈迦―津軽新城で583系団臨を撮影しまた。
4月の時も訪れた大仏公園ですがそのときは後ろの山々はまだまだ冬景色でしたが、6月ともなれば緑が濃くなっています。 09,06,27 大鰐温泉−石川 4001レ Canon50D
そして27日も蟹田駅の駐車場で夜を明かしたのでブルトレの音で目覚める事が出来ました。夜が明けて来ると東側には雲もないのがわかり今日も期待できそうです。ところが現場に向かうと駅から1キロも離れていないのに凄い霧が出ています。なかなか簡単には撮らしてくれない“はまなす”です。霧もそうですが夜が明けるとあれよあれよと言う間に雲が広がって来てしまいまた。今回の第二の狙い場所である蟹田−瀬辺地で撮影するために移動します。目星をつけた撮影地でカメラをセットしていると、とんでもないアクシデントが発生してしまいました。(このアクシデントについては次回ご紹介します。)このアクシデントで撮影どころではないのですが、集中出来ないまま202レ“はまなす”は雲の切れ間に来て晴ベースで通過していきました。
202レ撮影後にカメラの撤収をしていると雨が落ちてきました。なんと言う天候の急変でしょうか?天気予報では終日晴のはずです。北の天気予報はなかなか当たりません。
青森ICまで戻っても一向に天気が回復する様子もなくそのまま流れで東北道に乗ってしまいました。弘前まで来ても厚い雲に包まれ撮影するなど程遠いコンディションの様です。様子見でSAに車を入れて買い物と仮眠していると、しばらくして雲の合間に太陽が見えてきました。とりあえず東北道を降りて石川駅近くの大仏公園の俯瞰場所でダメ元で4001レ“日本海”を待つことにしました。雲が多い状況でしたが幸いに雲の合間に太陽が射しているタイミングで4001レがやって来ました。
ここまで撮れれば納得です。大仏公園近くの東北道のICから一気に南下します。東北道は週末の最大1000円の高速料金のため札幌・室蘭・三河・なにわナンバーの車が散見されます。
このまま帰っても芸がないので途中は給油がてら寄り道して会津若松でC57を撮影しようと思っていたら、なんとC57はトラブルのために運休との事。撮影対象を失ってしまってしまいました。さらに気温が盛岡から南下すると33度〜35度を示していています。また予報は雷雲が発生すると言っていて、それを裏付ける様に山に積雷雲が湧いてきたので撮影には向かないと判断し、そのまま帰路に付くことにしました。日曜ではなかったので都内の首都高以外は渋滞もなく17時前に自宅に到着する事が出来ました。
自宅に戻って疲れ果て風呂に入り考えるとやはり青森は遠かったと言う一言です。「大人の休日パス」の利用期間でしたのでやはり鉄道+レンタカーの選択が楽で更に安く済から妥当だったな!と思いを深くしました。
全盛期は12両から13両で運転されていた583系が臨時列車で6両で運転される姿はなんとも落ちぶれた感があります。しかし気持ちとは裏腹に国鉄色で運転されているので写欲が湧いてきます。 09,06,26 大釈迦−津軽新城 8812M Canon50D