行きがけの駄賃でこの写真が撮れるのは出来すぎですネ!! 13,02,25 野辺山―信濃川上 221D 06:55頃 Canon EOS7D
廃止間際の鉄道やダイヤ改正で無くなる列車に群がる鉄ちゃんを「葬式鉄」と揶揄します。いつ頃からこの「葬式鉄」って言葉を使いはじめたかと思い返すと東急東横線のみなとみらい線開業に伴う(東急)桜木町駅廃止の頃ではなかったかと記憶しております。
さて、3月16日ダイヤ改正まで20日を切りました。ここ数日は改正で廃止なる列車・車両で撮り損じている撮影地、あるいはもう一回訪れておきたい線区をいかに効率的に撮影に出掛けるかで頭がいっぱいです。まぁ、客観的に見て私も葬式鉄の一人なのかもしれませんねぇ〜(-o-;)
軽井沢−小諸間では屈指の撮影地と思われますが、数人の撮影者だけで極めてまったりしていました。 13,02,25 しなの鉄道平原−御代田 767M 13:19頃 Canon EOS7D
25日は休みで鵜殿(紀勢)貨物が順当に廻れば原色の1805号機が充当されると言う情報を得ていました。そのため24日の午後から列車で出発して鵜殿貨物の撮影を予定していました。しかし往復のきっぷを買う寸前に最終チェックんすると、予想以上に鵜殿が遠い事を再認識し連休でもなく、さらに27日からの勤務もハードな事もあり鵜殿詣は次回へと断念する事にしました。
では、何処に行くか?何を撮影するかとと思案する中、23日に職場に立ち寄ったひだ号君が゛25日はしな鉄(しなの鉄道)へ行く!゛と言っていたのを思い出しましました。彼がしな鉄へ行くと言う事は湘南色の169系S52が走ると言う事が察しれます。調べてみたらやはり25日に湘南色のS52編成は動くようです。
しな鉄なら朝早く家を出れば充分にマニアいます。また、現地で新幹線でやってくる彼を拾えば帰りの運転を頼め疲労軽減になり、さらに帰路の経費も折半出来一石二鳥です・・・と言う事で、25日は深夜2時に起床し身支度をして出発しました。深夜の出発ですが前夜は早めに就寝した事、さらに勤務で早寝は2時起床で身体がこの時刻に起きるのに慣れているからでした。
決めた時間前に目が覚めてしまうのは仕事柄なのかもしれません。01:50に自然に起床しました。身支度を済ませFORESTERで出発しましたが、時間があるのでなるべく高速道路などの有料道路を使わないで行こうと言う以外何も考えずに走り出し、気がつくと湘南海岸を走っていました。潜在意識でひだ号君を拾うと言う意識があってので彼の家の前を通るルートを走り出した様です。ただこのルートも不正解ではなく御坂トンネルを超えて一ノ宮御坂ICから中央道に入り須玉から141号を抜けるルートがあるので問題はありません。途中、松田から入った国道246号が駿河小山付近で全面通行止で細い県道に誘導され特大貨物車両同士がすれ違いが出来ず深夜なのに大渋滞で大幅なタイムロスをするというハプニングがあり一ノ宮御坂インター通過まで150分も掛かってしまいました(深夜として多分はワースト記録?・・・笑)。それでも時間的に余裕があるので途中、仮眠をして須玉インターを通勤割引を適用されるように6時ちょうどに通過します。行き掛けの駄賃で野辺山で陽ので直後のキハ110系を撮影しましたが、これがなかなか手応えのある写真になり思わずニンマリとしてしまいました。
次にお目当てのしな鉄沿線に向かいました。しな鉄平原駅近くに9時すぎに到着。さすがに深夜2時から僅かな仮眠をしただけで運転してきたので疲れ果てたので時間まで仮眠する事にしました。
しな鉄の169系の運用は屋代を10時前に発車する2734Mから運用に入り軽井沢ー小諸を中心に往復して夜に帰区する運用です。しな鉄きっての風光明媚な区間を撮影時間帯に数往復してくれるのですから撮影チャンスには事欠きません。平原で1本目の2734M(10:24発)から撮影開始します。この軽井沢ー小諸間では浅間山が見えるか見えないかで気合いの入り方が違いますし、写真の価値も左右します。この日は幸いにも天気も良く日没まで浅間山がくっきり見えてくるていました。
ところでしな鉄と言えば信濃追分ー御代田間の浅間山バックになる撮影地で線路と道路の間の鉄道用地にあった桜の枝を何者が(もちろん鉄ちゃんでしょうが?)刈り取ってしまって大問題になっているそうです。地方紙にも取り上げられ全く異なるしな鉄区間で撮影していても地元の方から白い眼でみられ、さらには゛犯人はオマエか?゛などと言われた鉄ちゃんもいるようです。確かにその当該の撮影地の桜の木は邪魔と言えば邪魔なんですが、どなたかがわざわざ植えた木である事は明白で、さらに桜の木である事から撮影に邪魔だから切るなんて思いもしませんでした。冬なら葉が落ちて枝だけになるから、それなら足まわりに枝がかかる程度でもあるので許容範囲内として機会があれば撮影しようと思ってました。桜の木を切ると言うのは非常識極まりない行為ですが、傍目にはこれに近い行為(雑草刈)をしていますので誤解されない様に注意しなければと身を引き締めています。さらに鉄道写真家としてマスコミにも多数出演しているNプロカメラマンがブログあるいはツイッターで「沿線の草を刈るのもご法度」の主旨の事を書いてしまっています。批判覚悟で私なりの意見を言わせてもらえば多くの例外はあるものの「樹木と雑草は別物」と言うことです。桜の木を切るのはもってのほかですが、雑草刈りは安全に充分配慮すれば黙認の範囲と解釈しています(再度、申し上げますが全てが全てではなく常識に照らし合わせて例外もあります)。
いろいろロケハンをして道路から浅間山バックの撮影出来るポイントを見つけました。最寄り駅は意外にも小海線三岡駅です。 13,02,25 しなの鉄道平原―小諸 769M 14:41頃 Canon EOS7D
平原駅構内で2734Mを浅間山バックで納得の撮影し次の169系列車まで車の中で待機していると勤務を終えて、すぐさま゛あさま゛に乗車し、軽井沢からしな鉄に乗って来たひだ号君が現場に姿を現しました。彼はまだ20歳代の若さですから勤務アケながら疲れ知らずで現れたのには脱帽です。
幸いにも次の763M(平原11:58)と764M(平原12:16)も心配した雲が浅間山の頂を隠す事なく綺麗に撮れひだ号君も若いながらも疲れを押して無理して来た甲斐があったようで納得顔でした。
169系は軽井沢ー小諸間を頻繁に往復するのですが、それでも次の列車まで車の中でマッタリとする事が出来ます。ひだ号君と彼には縁のない女性の話や、彼の得意分野であるダッチングマシーンなどの話をしていると車の前を肩を少しすぼめて寒そうに猫背で歩く鉄ちゃんが通り過ぎていきます。とっさにひだ号君が゛ピー助君じゃない?゛と言う言うので、その後ろ姿を眼をやるとまさしくいつもお世話になっているピー助君ご自身で間違いない様です・・・で、思い切って声を掛けるとまさに彼そのものでした。彼もビックリした様子でした。彼は休みで新幹線としな鉄を乗り継いで来たものの、あまりの寒さ(この時点でFORESTERの車載温度計は0℃でした。さらにかなり強い風が吹いていたので体感温度はかなり寒かったと思われます)に耐えかねて、何処かの飲食店に入って暖をとるつもりたったとの事。゛ならばFORESTERの後部座席で良ければどうぞ!゛とお誘いしたのは言うまでもありませんでした。
その後774M(平原16:23)までフルに撮影し太陽も雲に隠れて本日の撮影はゲームセットにしました。今日は終日北風が強く列車待ちは堪えましたが浅間山が見え、雲もほとんど見ない一日で充実感を味わう事が出来ました。
さて帰路はひだ号君に゛軽井沢ー東京間の乗車券・特急券相当額を払えば最寄り駅まで行くヨ!!゛と持ちかけると即答で゛是非お願いします。送ってください!゛と言う事で上信越道ー関越道ー圏央道経由ではなく往路と同様な経路で帰ることになります。佐久平駅で新幹線で帰るピー助君を降ろし国道141号で須玉へ。そこから中央道で一ノ宮御坂インター経由で御坂トンネル経由で帰りました。須玉からひだ号君に運転をお願いしたのでかなり楽な思いを出来ました。途中で夕飯(甲州名物ほうとう)を食べて、ひだ号君の自宅最寄駅に21:15に到着。さらに私は西湘バイパスから眠気から普段はほとんど使わない(利用しない)新湘南バイパスに乗って自宅に22時ちょうどに帰る事が出来、23時には就寝できました。
斜光線に輝いて走り抜ける169系。長い間走りつ続けてた169系の思い出のカットとなりました。 13,02,25 しなの鉄道平原―小諸 771M 16:00頃 Canon EOS7D