東北新幹線が開業してはじめて乗車した際に目星をつけていたので30年以上経って初めて訪れたことになります。当時ならED75の旧型客車の列車が複数本撮影出来たはずです。”もっと早く訪れれば”と後悔しきりでした。 14,05,28 日和田−郡山 2レ 06:34頃 Canon EOS7D
28日は本来は出勤日でした。しかしちょっと経験しておきたかった仕事が29日にあったので(この様な表現は仕事熱心に思われて誤解を生みますが、結果的には趣味的に経験しておきたかった作業があったので)勤務変更をお願いして結果的に28日は休みになりました。そのために一度は勤務で諦めた磐越西線のばんえつ物語客車を使用した乗務員転換訓練運転最終日が思わぬ事から撮影出来る事になりました。また合わせて当日は磐越西線電化区間ではあいづライナーの国鉄色485系代走もある様なので合わせて撮影が可能との事。もーたーまん様も28日はお休みと言うことで二人で出撃する事に・・・28日は01:30に起床しもーたーまんさん宅を02:15にお出迎えに伺いです。まず朝は郡山周辺で2レ゛北斗星゛を狙う予定なのでこの時間に出発なら余裕でマニアうはずです。
”あけぼの”廃止後、残った3本の寝台特急は全て食堂車が連結されている事になりました。この3本が廃止された時点で寝台特急と言う存在と本来の意味での食堂車が消滅される事になります。 14,05,28 日和田−郡山 2レ 06:34頃 Canon EOS7D
すっかり夜明けが早くなり鹿沼あたりから白々と明るくなり、郡山到着場面では太陽の光が燦々と注いでいました。本宮インターを05:30前に出て、ますば国道4号沿いに松屋を見つけてまずは腹ごしらえをすることに。その後、日和田から郡山まであらかじめGoogleで目星をつけた場所をロケハンします。なかでも20年以上前に゛あけぼの゛撮影で通った日和田駅福島方のSカーブは線路脇に鉄塔が出来てしまい撮影地としては過去帳入りしてしまったのはいささかショックでした。日和田の撮影地が良ければ即決定でしたがやむ無く目星をつけた撮影地をロケハンをする事にしました。結果、まだ東北線に旧型客車が走っていた時代から東北新幹線の車窓から目をつけていながら訪れる事のなかった郡山駅福島方のアウトカーブで撮影する事にしました。撮影地は最初に気になった頃に比べ住宅化の波が押し寄せていましたが何とか家を隠し撮影が出来ました。お目当ての2レ゛北斗星゛は数分遅れて眩しい太陽にブルーのボディーを輝かせながら走り去って行きました。列車待ちの間には来春に゛トワイライトエクスプレス゛の廃止報道がなされていましたが、この日は運転されてはいませんでしたが゛カシオペア゛もそしてこの゛北斗星゛も北海道新幹線開業日を待たずに廃止は諸般の状勢から明らかで、国鉄解体民営化反対運動のなかで長距離列車は会社間の調整が発生しお荷物になり、本数が少なくなると警告して来ましたがまさかブルトレが全廃するとまでは想像が出来ませんでした。
5月の11時過ぎだと太陽が高く撮影にならないので木陰で休んでいるのが常ですが、この景色では撮らない訳にはいかなくなります。そうは言って車体を大きくして撮影すると下回りが真っ黒になるのが目立つので景色中心に撮影して太陽が高い事を目立たないようにしました。 14,05,28 磐梯町−更科(信) 1211M 11:30頃 Canon EOS7D
2レ゛北斗星゛を撮影し終えて移動するために郡山の市街地に入るとすでに通勤渋滞がはじまってました。国道4号に出るのは不利になると判断し、日和田まで県道で北上し、日和田から磐梯熱海まで裏道を通り磐越西線へ向かいました。
まずは国鉄色485系の゛あいづライナー゛を撮影します。更科信号所界隈で撮影しましたが、さすがに冬晴のクリア感にはほど遠いものの、この時期にしては素晴らしと言って良いほどに磐梯山が見え最初の予定では会津若松09:10発の1212Mだけ撮影のつもりでしたが、素晴らしい天気にいつもは太陽が高くなりこの季節にはカメラさえ出さない11時過ぎ現場通過の1211Mまで撮影も撮影していました。
その後は磐越道を使って山都へ移動し試8226レを撮影してから慌ただしく撤収し、また電化区間へ戻ります。途中、塩川付近で何気に時刻表を見ると試8226レを追い抜いていることに気づき磐梯山バックに思いがけなくおまけカットをゲット!さらに磐梯町ー更科信号所間に戻って1214Mを撮影して充実の時間を過す事が出来ました。
線路際の樹木が成長して(葉が落ちた秋から冬は別として今の時期は)どうも目障りになってきました。この撮影地は地元の住民の方とのトラブル防止ために車は県道の駐車帯において来たほうが賢明です。 14,05,28 磐梯町−更科(信) 1214M 14:26頃 Canon EOS7D
そしてまたまた磐越西線の非電化側に戻り尾登で試8233レをフル露出でいただく事が出来ました。更に試8233レを上野尻まで追いかけて国道49号線のオーバークロスで撮影し今日一日の撮影を終了し帰宅のために磐越道に乗りました。もーたーまん様と一日の収穫を語り合いよろこびと満足感をわかちあっていました。二代目FORESTERが若松インターを過ぎた辺りからこんな満足感のある日だからこそ、このまま帰って良いのか?後日、後悔を味わう事にならないか?と自問自答するようになりました。ある大先輩が大満足した日こそ撮りこぼしがないか冷静に自問自答することを教えてくれました。そしてそれを例えて゛勝って冑の緒を締めよ!゛とおっしゃったそうです。われわれもこれで満足して帰ってしまっては悔いが残る鴨?と言う事で急遽、猪苗代インターで磐越道を降りて川桁駅付近に向かい、猪苗代駅17:42発の1216Mを撮影する事にしました。
”この勝って冑の緒を締めよ!”とは素晴らしい格言で猪苗代ー川桁間では夕陽に輝きながら走る国鉄色485系を撮影する事が出来、もーたーまん様と熱い握手をしたのは言うまでもありませんでした。
先日この場所では天気に恵まれなかったので、そのあだ討ちを打つ事が出来た思いでした。納得の雄叫びが出てしまいました。 14,05,28 尾登 試8233レ 16:19頃 Canon EOS7D
前回この撮影地を訪れたときは田んぼの中に横になった大仏様のお姿が見えた気がしました。そのご利益か、今回は解脱出来るカットが撮影出来ました。 14,05,28 野沢−上野尻 試8233レ 16:41頃 Canon EOS7D
猪苗代湖畔だと国道294号を使って白河に出るのが安くて近道なので猪苗代湖の東側経由で今度こそ本当の帰路につくことにしました。白河東スマートインターを19時に通過。途中、羽入PAで夕食をいただいて首都高中央環状線を走りましたが大橋ジャンクションが少し渋滞していたくらいで極めて順調に走れたのですが最後の最後で東名横浜町田インターが大混雑で国道16号まで出る数百メートルに30分以上掛かったのには閉口しました。結局、もーたーまん様宅には22:30頃に到着。自宅には23:10前に到着しました。正直、一日中走り回ったので身体の芯から疲れましたが充実感を感じた一日でもありました。
磐梯山バックに夕陽にボディーを輝かせながら走り抜ける485系に見とれてしまいました。一度は帰路についたものの”このまま帰って良いのか?”と言う自問自答の中で思い切って撮影した甲斐があったと言うものです。”勝って冑の緒を締めよ!この言葉の意味深さを改めて感じた一瞬でした。 14,05,28 猪苗代−川桁 1216M 17:45頃 Canon EOS7D