2006/9/11

『三人三色』各作品  作品解説
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イン・パブリック
In Public
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中国/2001/中国語/カラー/ビデオ/32分
監督・編集:賈樟柯(ジャ・ジャンク−)
撮影:余力為(ユー・リクウァイ)、賈樟柯(ジャ・ジャンク−)
録音:林意(リン・イー)
山西省の小さな鉱業都市大同は見捨てられようとしている。
中国全土のどの都市でも起きているように、資本主義の波はサウナやカラオケなどの娯楽センター、バス停や公衆電話ボックスといった公共の場を運んできた。
…カメラはさびれた鉄道駅をうろつく軍服の上着の男を見つめる。
列車が到着すると、重い小麦粉袋と女性がプラットホームに現れる。
バス停では、老人がコートのファスナーを閉めようと必死になり、若い女はバスに乗りそこねる。
ダンスホールの外、入口に腰掛けるひとりのチンピラは、通り過ぎて行く女の子たちを眺めている。
音楽は流れていても、雰囲気は軽快ではない。

◆“消費の場や公共の空間に集う大同の人々の日常生活を、45日かけて記録したかった。
そのために、デジタル・ビデオは他のどのメディアよりも適していると確信している。”

賈樟柯(ジャ・ジャンク−)
1970年中国山西省の小都市汾陽生まれ。北京電影学院卒業。
長編デビュー作である『一瞬の夢』(1997)は同年国際的注目を集めたアジア映画のひとつに数えられる。
次作『プラットホーム』(2000)は昨年度ナント三大陸映画祭において審査員特別賞及びグランプリを受賞した。
 
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ディジトピア
Digitopia
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イギリス/2001/英語/カラー、モノクロ/ビデオ/30分
監督:ジョン・アコムフラー
撮影:ドワルド・オケマ− 編集:リサ・ハトニ−
出演:トルーマン・ペンフォルド
製作:デイビッド・ローソン、リサ・ゴポール
都市に住む専門職の黒人男は、アナログとデジタルの境界線上に生きている。
人との関係を望みアナログ世界に生きつつも、性的快楽はデジタル世界――インターネットを通じて、電話線の中――に求める。

◆“最近、私は「デジタルとともに生きる」とは どういうことかを理解したいという思いにとりつかれている。
私は、デジタルを来るべき未来の、善もしくは悪の予兆とは捉えていない。
むしろ、いま、ここで私たちはどのようにデジタルな世界を生きるのかという問題だ。
特に気になるのは、ありふれた生態環境の裂け目や結び目の中、当たり前の時間感覚と共有されている空間理解に、
デジタルなものがどのように入り込んできているかである。”

ジョン・アコムフラー
1957年、英国ロンドン生まれ。デジタル映画で国際的に評価の高い監督。
『Riot』が第1回チョンジュ映画祭で大賞を受賞。
1982年に実験・革新映画の製作のため設立されたブラック・オーディオ・フィルム・コレクティヴのメンバー。
特に人種差別問題を主題として活動。
主な作品に『ハンズワース・ソングズ』(1986)、『テスタメント』(1988)、『マルコムX 7 つの詩』(1993)や『Martin Luther King: Days of Hope』(1997)。
 
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神様との会話
A Conversation with God
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台湾/2001/中国語/カラー/ビデオ/30分
監督・撮影:蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)
編集:レイ・チョンチン
録音:チョウ・チョン、チャオ・ユンファン
当初この映画で意図していた被写体は、強力な祈祷能力を持つ巫女であった。
監督は彼女を撮影する構えでDVカメラを装備し、50ccバイクに飛び乗った。
神がカメラに語りかけるかどうかを知るために。
しかしその途中で他の神の祭典に集まった人々の交通渋滞に巻き込まれてしまう。
トランス状態の男、ステージ上のきらびやかなカラオケ・ダンサーたち、そして停電。
脇道にそれているうちに、カメラは地下通路と魚を発見する。
◆“私は、最も初歩的で、単純な撮影方法で撮ろうと決めた。
そのおかげでものを見る目が変わった。地下通路を撮っているときには、撮影しているというよりもむしろカメラを自分の目として使っているとみなしていた。”

蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)
1957年マレーシア、クチン生まれ。台湾ニューウェーヴ映画のベテラン監督。
1977年に映画を学ぶために台湾に移住。台北にある中国文化大学で映画演劇課に入学。
卒業後、テレビドラマの脚本を10年間執筆。
主な作品は『青春神話』(1992)、『愛情萬歳』(1994)、『河』(1997)、『Hole』(1998)などがある。
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