2016/2/3

作品解説:『青年★趙(チャオ)』  作品解説
『青年★趙(チャオ)』
「A Young Patriot」
YIDFF2015・インターナショナルコンペティション作品
中国、フランス、アメリカ/2015/106分
監督:杜海濱(ドゥ・ハイビン)
http://www.yidff.jp/2015/ic/15ic15.html

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シャオ・チャオは山西省の小村に暮らす高校生。
日本の尖閣諸島"占領"に怒り、人民服に身を包み国旗を掲げ愛国を叫んで人気者になる。
一方、大学受験に失敗、バイトではいったホテルで、日本人旅行者の礼儀正しさに思わず感心。
大学では、共産党学生連合広報部で活躍し、
少数民族の子供に北京官話を教えるボランティアにも参加するが、
故郷の祖父母の家が再開発のために破壊されたり、
地元有力者の腐敗を目の当たりにしたりするうち、愛国の思いにも微妙な変化が生じる。
変貌する現代中国の姿を、若き愛国青年の目を通して描く。
YIDFF2001『線路沿い』の杜海濱(ドゥ・ハイビン)監督。
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2016/2/3

作品解説:『我々のものではない世界』  作品解説
『我々のものではない世界』
「A World Not Ours」
YIDFF2013・インターナショナルコンペティション作品
ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)、受賞
パレスティナ、アラブ首長国連邦、イギリス/2012
アラビア語、英語/カラー、モノクロ/93分
監督、脚本、撮影、ナレーション:マハディ・フレフェル
製作:マハディ・フレフェル、パトリック・キャンベル
編集:マイケル・アーグルンド
録音:チェ・ウー
音楽:ジョン・オプスタッド
製作補:チャーラル・キムヨンジュ
製作会社、配給:ナクバ・フィルムワークス
http://www.yidff.jp/2013/cat013/13c029.html

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北欧に移住したパレスティナ難民の監督が、
かつて住んだレバノン南部のパレスティナ難民キャンプに里帰りするたびに撮影した映像と、
父の残したホームビデオなどを織り交ぜ、
家族や友の歴史、難民キャンプの変貌を、素直な語り口ですくい上げる。
パレスティナの置かれている悲劇的な状況が、
当事者でもなく、完全な第三者でもない視点から紡がれていく。
タイトルは1972年に暗殺されたパレスティナ人作家、
ガッサン・カナファーニーの小説名からとられている。
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2012/6/7

作品解説:『密告者とその家族』  作品解説
■密告者とその家族
「The Collaborator and His Family」
YIDFF2011 ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)

監督:ルーシー・シャツ、アディ・バラシュ
アメリカ、イスラエル、フランス/2011
ヘブライ語、アラビア語/カラー/ビデオ/84分
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密告者として長年イスラエルに通じていた父親が、
その裏切り行為のためにパレスティナを追われ、
妻と5人の子どもたちを連れてテルアビブに移り住む。
イスラエルの保護を求めてやってきたにも関わらず、
正式な滞在許可を与えられないまま、
一家は絶えず不安定な生活を余儀なくされる。
パレスティナでは裏切り者とされ、
イスラエルからも切り捨てられた家族が、
次々に起こる事件に翻弄される日々をスリリングに描く。
YIDFF 2005 アジア千波万波『ガーデン』監督作品。
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2012/6/7

作品解説:『雨果(ユィグオ)の休暇』  作品解説
■雨果(ユィグォ)の休暇
「Yuguo and His Mother」
YIDFF2011 小川紳介賞

監督:顧桃(グー・タオ)
中国/2011/中国語/カラー/ビデオ/49分
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内モンゴルの北東、
敖魯古雅(オルグヤ)の森に積もった雪の中、
全身全霊で愛情を表現する母親を受け止め、
気遣う息子の雨果(ユィグォ)。
離れて暮らす息子が故郷に戻り、
家族と生活するつかの間の時間を見守る。
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2010/6/21

作品解説:『要塞』  作品解説
■『要塞』 YIDFF2009「優秀賞」
「The Fortress」監督:フェルナン・メルガル Fernand Melgar
スイス/2008/フランス語ほか/カラー/35mm/105分 ※当日はデジタル上映です。
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スイスの難民受け入れ施設。
そこには亡命を希望する人々が、当局の決定を待つ間一時的に収容されている。
様々な理由で故国を離れ、生きる場所を求めて世界中から流れ着いた者たちと、
受け入れの是非を検討する職員たち。施設内に生まれるささやかな交流。
日常的に"選別"が行われている場を見つめ続けることによって、
今日の難民問題の現実を浮き彫りにする。
監督自身も子どもの頃、スペインの組合活動員だった両親と共にスイスへ亡命し、
入国審査を受けた経験がある。

本作はまた、2008年の「第61回ロカルノ国際映画祭」で"新鋭監督賞"も受賞している。
・第61回ロカルノ国際映画祭の金豹賞はメキシコの「Parque Via」に
 http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/index.html?cid=6861312
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2010/6/21

作品解説:『忘却』  作品解説
■『忘却』 YIDFF2009「山形市長賞(最優秀賞)」
「Oblivion」監督:エディ・ホニグマン Heddy Honigmann
オランダ、ドイツ/2008/スペイン語/カラー/ビデオ/93分
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ペルーの首都リマに生きる老バーテンダー、高級レストラン給仕や革職人、
路上パフォーマンスで日銭を稼ぐ若者や子どもたち。
歴代の大統領就任式と交差しながら、バーテンダーの作るカクテルや
大道芸人たちの小道具、記憶力をよくするカエルジュースなど、
彼らが作りだす産物と語る言葉の数々が手厚くちりばめられる。
経済的に政治的に困難な状況を生き続けるために人々が忘れていること、
忘れえないことに耳を傾け、丹念に編まれた『忘却』という一編の詩は
慈しみに溢れている。

『メタル&メランコリー』、『アンダーグラウンド・オーケストラ』等、
社会と市民に寄り添うようなカメラが魅力的な、
他作品も山形で紹介されている、エディ・ホニグマン監督の新作。
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2008/4/17

『アンダーグラウンドオーケストラ』作品解説  作品解説
『アンダーグラウンド・オーケストラ』
The Underground Orchestra,Het Ondergronds Orkest
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オランダ/1997/カラー/35mm(1:1.66)/115分
※今回は、ビデオ版での"デジタル(DLP)上映"になります。
監督:エディ・ホニグマン
脚本:エディ・ホニグマン、ノシュ・ファン・デル・レリー
撮影:エリック・ギシャール 編集:マリオ・スティーンベルゲン
録音:ピオトル・ファン・ディーク 製作:ピーター・ファン・ハイステ
製作会社・提供:ピーター・ファン・ハイステ・フィルム&TV
配給:フォルトゥナ・フィルムズ (Fortuna Films)

パリの地下鉄構内、あるいは街角で、
さまざまな音楽家が思い思いの楽器を演奏し、糧を得ている。
どこの都会でも見慣れた光景であるが、
彼らの多くは政治亡命者であり、
不法移民である事実が音楽を奏でる背後に潜んでいる。
1995年に映画祭出品された『メタル&メランコリー』で、
ペルーのリマのタクシー運転手たちにカメラを向け、
ラテンアメリカで必死に生きる庶民の姿を
引き出したエディ・ホニグマンは、
異国の地で生き延びる人々の演奏、生活、
ことばを画面に瑞々しく焼き付ける。
クラシックやシャンソン、R&B、ワールド・ミュージックから始まって、
あらゆるジャンルに及ぶ演奏の素晴らしさと、
音楽家たちが語る過酷な過去、決して楽ではない現在。
ホニグマンの彼らをみつめる目は温かく共感に満ち溢れているが、
映像は安易に情感に流れることなく、
軽やかなスタイルを維持している。
目と耳で堪能できる人間讃歌、この監督の最高作である。
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2008/4/17

『350元の子』作品解説  作品解説
『350元の子』
Three-Five People,350元之人
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中国、アメリカ/2001/英語、中国語/カラー/ビデオ/85分
監督、脚本、撮影、編集、ナレーター、製作、提供:李林(リー・リン)
※今回は、映画祭での李林監督のインタビュー映像も特別公開

四川省・成都の路上で知り合った12歳の少年・胡健とその仲間は、
ヘロインを買うため盗みを重ね、麻薬中毒となっていた。
子どもたちを利用し金を吸い上げる闇社会の構造と
警察当局の癒着を、監督は隠しカメラを多用した取材で暴きながら、
彼らを救おうと奔走する。
少年たちを北京へ連れ出し麻薬を断たせようとしたり、
孤児院での保護などの道を模索するが、
少年たちも作者も警察や黒社会に命を脅かされるようになる。
作品題名の"350元"は、警察につかまった子どもの保釈金額で、
日本円で"約5000円"である。
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2007/6/30

≪ドキュメンタリー映画に唾をかけろ!≫作品解説  作品解説
■『Wo a bele −もりのなか−』(04年/30分)
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監督:分藤大翼
アフリカ、カメルーン共和国の熱帯林に暮らす狩猟採集民バカ族は
超高度な演奏技術を持つ民族として知られる。
彼らがどのような光と音の中で生きているのか。
そして人や物、自然とどのように関わりながら生きているのかを、
作者自らの『眼』で追う。

−−−−−−−−−−
■『オープンスペースを求めて』(69年/20分)
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監督:康浩郎
60年代、高層都市開発が進む大阪の変化を数年に渡って映し出した、
資料としても貴重なPR映画。
御堂筋誕生やビル開発の模様をヒステリックなカメラと
小杉武久の現代音楽とがダイナミックに描き出す。
あまりに作家的過ぎて、
PR映画としては危うくお蔵入りになりかけたという逸話も。

−−−−−−−−−−
■『まじろぎの棲家』(04年/30分)
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監督:山田雅史
何年かぶりに京都に帰った私(山田)は偶然父親が撮ったテープを発見。
だが、その風景には見覚えがない。
どこで撮られたのか。地図と記憶を頼りに車を走らせる…。
監督自身が未来を思い、
過去を追憶する様を「物語」のように描き出すセルフ・ドキュメンタリー。

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■『むちうたれる者 ドキュメント輪禍』(69年/60分)
監督:康浩郎
当時、社会問題になりつつあった交通事故による
“むちうち患者”への取材を通して日本社会を描く。
ドキュメンタリーでありながらスタイリッシュな構図と作為的な演出で、
被害者である鞭うち患者の矛盾もスリリングにあぶり出す!
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2007/6/3

『ルート181』作品解説  作品解説
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YIDFF2005 山形市長賞(最優秀賞) 受賞作品
『ルート181 パレスチナ〜イスラエル 旅の断章』
Route181,fragments of a journey in Palestine-Israel
ベルギー、フランス、イギリス、ドイツ / 2003年
アラビア語、ヘブライ語 / カラー、モノクロ / ビデオ / 270分
監督・脚本・編集 : ミシェル・クレフィ / エイアル・シヴァン
撮影 : フィリップ・ベライシュ
録音 : リシャール・ヴェルト / サリ・エズス
製作 : オマール・アルカタン / ヴェルナー・デュッチ
    ミシェル・クレフィ / アラン・ボッタレリ
製作会社 : モメント!
配給 : シンディバッド・フィルムズ / モメント!

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2002年夏、
パレスチナ人のクレイフィとイスラエル人のシヴァンの両監督は
二人が生まれた故郷をともに映像でたどる旅に出る。
二人がたどったのは、〈ルート181〉と名付けた架空の道だった。
それは1947年、
パレスチナの地を二分するために国連決議181号で定められた
分割線を意味し、実際には境界になることがなかったルートである。
1948年、イスラエル建国によってパレスチナ住民の多くは追放され、
このルートの大半はイスラエルの土地となった。
さらに1967年、イスラエルは西岸・ガザを占領し、
パレスチナ全土を手中に収めた。
分割決議案から55年後、
イスラエル軍によるパレスチナへの侵攻と過酷な軍事占領が続くさなか、
二人の監督はこのルートに沿って北上し、
この地に住む人々の声と表情を拾っていく。
そこであらわになる様々な〈境界〉に取り囲まれた生の現実と、
歴史の襞が織り込まれた記憶は、今を鋭く問いかける。
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