2010/10/27

顕正会御用達  
顕正新聞第1185号の話題である。最終ページには恒例の食べ物のコラムが掲載されているが、今回は豚肉である。うまそうだ。写真に付されたキャプションには次のごとく書かれている。

芙蓉茶寮で提供されている「成毛豚」を使用した食品

食品という言い方がちょっと気になるが、これはどうでもいいだろう。問題は成毛豚だ。

火災で豚舎焼失、かえって御守護

同新聞の六面には九月度総幹部会の体験発表が掲載されている。上掲はその見出しであるが、発表者はなんと男子部の隊長なのだ。何が驚きかというと、隊長クラスが体験発表をするのはめずらしいことだからである。
しかも、わたくしの記憶では以前にも同じ体験発表をしているのだ。ゆえに、何を今さら・・・という気がしないでもないのだ。今現在、大幹部をやっている人たちにしても、過去に一度くらいは体験発表をしている。しかし、リメイクだかリバイバルだか知らないが、同じ体験発表をすることはあり得ないことなのだ。
その意味で、何を今さらと思ったのと同時に、いよいよ顕正会も手詰まりになってきたのだろうかとの感慨を懐いたものである。

しかし、これはわたくしの誤解だった。

体験発表というのは、後日談が重要なのだと思う。ようはテレビドラマでも何でも同じだが、いちばん劇的な部分を切り取って発表しているようなものだ。しかし、ハッピーエンドの話であっても、そこが人生の終着点ではなくて、その後も人生は続いていくわけである。ゆえに、その後の人生がどうであったか、そこが問われるところなのである。

この人の奥さんは女子部総班長、長男は男子部支隊副長、次男は男子部組長、長女は女子部班長だという。凄いではないか。自分が男子部隊長であり、息子たちが男子部の活動会員。奥さんが女子部総班長であり、娘さんもまた女子部の第一線で活躍しているのだ。

養豚場の事業経営の話もさることながら、次のくだりがわかり易いだろう。

 また経済面でも多大な御守護を頂き、車も新車・中古車あわせて六台も購入でき、自宅の「離れ」も増築することが叶ったのでした。

ようするに、顕正会の活動の面においても、生活の面においても、ひじょうに充実している様子が窺えるのだ。

なかなか表面化しないことだけれども、あれほど立派な体験発表をしていた人がどうしたことだろうか、というようなケースも少なくないと思う。その後、退転してしまっていたり、あるいは健康面だとか経済面で苦境に陥っているとか、それがある意味では世の実相なのである。禍福はあざなえる縄のごとし、ということだ。

ゆえに、平成十七年二月に豚舎焼失があって、それから五年後の今日、いったいどういう状況にあるかを報告することには、大きな価値があると思う。

 私事ではありますが、私は顕正新聞の茶寮の特集記事にも紹介頂いたように、家族で養豚業を営んでおります。

さて、ここから一転して、批判的に書く。

そもそも体験発表とは「私事」に他ならないのであるが、この人の場合は己れの事業経営が顕正会と密接な関係にあるところがひじょうに悩ましい。今は相思相愛みたいなもので、顕正会本部としても成毛豚を高く評価しており、一方の成毛家は全員が熱心な活動会員としていわゆる御奉公をしているわけである。

では、もし仮に成毛家が一家揃って退転してしまったならば、どうなるだろうか?

ことに法華講員にでもなってしまったならば最悪の事態である。おそらくは取引停止であろう。もはや顕正会としては成毛豚を使わないに違いない。
本来ならば、ビジネスと個人の思想信条は切り離して然るべきことであるが、現実的にはそういうわけには行かないと思う。実際、創価学会から顕正会に移籍してきた人の登壇に、創価学会関連の顧客を失っただとか、干されてしまっただとか、ようは不利益を被った話が出てくる。
顕正会だって同じことをするに違いないのだ。

逆に言えば、成毛家は顕正会と相思相愛の状態を保っていれば安泰でいられるのだ。

それは本人がいちばんわかっていることだろう。ゆえに奥さんも頑張っているし、子供たちにも頑張るようにと信心を植え付けてきたのだ。

さて、ここでもう一つの視点を加えておこう。組織利用の問題である。

成毛氏自身、私事ではありますがと断わっているごとく、養豚の事業そのものは顕正会とは別個の成毛家の個人事業である。ところが茶寮の特集記事などで何度も紹介されているし、今回の新聞では六面に当該体験発表があり、八面(最終面)には冒頭に掲げたコラムが掲載されているのだ。まるでタイアップ記事みたいである。

これまた、あまり表面化しないので説明がおぼつかないけれども、幹部が降格だとか謹慎、あるいは除名というケースもあるのだろうか、過去には商売がらみのことで組織を利用して処分されたということが何度もあったごとくである。何しろ表面化しないので具体例がなかなか出せなくて恐縮だが、おそらくはいずれの組織においても起こり得ることなのでご理解いただけることだろうと思う。結論的に組織利用はいけないことである。

しかし、成毛豚の場合はいわば顕正会公認のことなので、これが組織利用であるとして糾弾されることはない。

ここであえてわたくしの感想を申し述べれば、ちょっとズルイかな、ということになる。

現時点ではそれほど感じないというか、誰も感じていないことかもしれない。しかし、顕正会は拡大路線を歩んでいるわけだろう。すると、将来的には同業者の入信もあり得ることである。それは成毛氏の折伏によってではなく、むしろ全国的な弘通の中でたまたま入信者が養豚業者だったというケースが次々に出てきてもおかしくないのだ。ようはその時にどうするかである。その時、成毛豚だけが絶対的に優遇される理由は失われる。少なくとも他の業者は思うだろう、成毛さんところはいいなあ、顕正会御用達で安泰だから・・・と。

よく知らないが、組織利用で処分されるというのは、その方法がひじょうにエゲツナイとか、あるいはその商売の内容そのものがイカガワシイ場合などであろう。たとえば自動車会社の営業マンが顕正会に入ったとして、もし車がほしい人がいればその人に自社の車の購入を勧める、それが直ちに組織利用になるとは思えない。大手メーカーの自動車販売がイカガワシイ商売のわけもないので、あとはノルマに追われて強引に購入を勧めるような場合に問題になるのだろう。

そうした意味を勘案して、わたくしは現時点で成毛豚を問題視するつもりはないのだが、将来的には上述のような問題が生じてくるのではないかと思う。ようは同業者に対する配慮ということだ。もし顕正会が本気で広宣流布を目指しているのであれば、今から考えておくべき事柄だろう。

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