2007/12/10

耕治氏のコメントを拝して  
耕治氏には、わたくしのような一視聴者に過ぎない者の要望をお聞き入れ下さり、たいへんありがたく存じます。今、繰り返し拝読しておりますが、何しろ元来が凡愚ゆえになかなか理解が及びません。また、失礼ながら、部分的には誤解があるのではないか、というふうにも思っております。今日はその辺のことを書かせていただきますが、以下はいつもどおりの独白調でまいりますので、ご無礼の辺はあらかじめご宥恕たまわりたく存ずる次第です。

http://diary.jp.aol.com/ganko/954.html#comment

ひじょうに濃密なコメントである。そもそも創価学会員は御義口伝が好きらしく、各種の掲示板を見ていても、しばしばその引用を目撃する。しかし、今回の耕治氏ほどに、集中的に取り上げられた例はあまりないのではないかと思う。これは凄いことだ。

しかしながら、次の箇所などは誤解に基づく記述ではないかと思うが、どうだろうか?

仏と衆生の差とは、

仏=自分が南無妙法蓮華経如来だと知っている
衆生=自分が南無妙法蓮華経如来であることを忘れている

の差でしかないと、大聖人様は仰せです。
(御義口伝全般、諸法実相抄、当体義抄など)

これがなかなかわかってもらえなのです。この話をすると皆さんは「いや、仏と衆生はそもそも当体そのものが違う」
「故に大聖人さまの内証を顕したご本尊と拝む私たちは無関係」「よって、本尊が正報、私たちが依報」と思うわけです。
「ご本尊を顕した大聖人様は依報に過ぎず、顕されたご本尊こそが正報」とは、思わないのにです。


前半部分の、仏と衆生の差はそのとおりであるが、後半部分は誤解であろう。

仏と衆生は当体が違う

これは微妙なところである。いわゆる理性所具の意味では同じであるが、実相証得という意味では違うことになる。
おそらくこの点では耕治氏も異論はないはずである。なぜならば、前掲の前半部分は表現こそ違うものの、同じ意味に通ずると思われるからである。別のところでは、「衆生と仏の差は、それを覚知してるかしてないかの差でしかない」とも書いておられるわけで、このこと自体は誰も否定していないと思う。
問題は、その覚知とはどういうことなのか、である。いちおう、わたくしも法門を学んで、その道理は理解したつもりである。だが、それを覚知と言えるのか、それが問題なのだ。ここで、三大秘法抄に出てくる実相証得という言葉を使用したのは、まさにこのためである。単に理屈を知っているだけでは意味をなさない、ということなのだ。

ここまで説明すれば、おそらくは法華講員も創価学会員もそれほど異論はないだろうと思う。このように意見のすり合わせは可能なのだが、どうやら話がかみ合ってしまうと困るらしい。そこが悲しいところだ。

御本尊と我々は無関係

これは誤解であろう。そんなこと誰も言ってませんから・・・というようなセリフが法華講の諸氏から発せられそうである。

善意に読めば、これは誤解というよりも、おそらくは耕治氏の誇張表現なのだろう。これまた創価学会員が好きな日女御前御返事であるとか法華初心成仏抄には、御本尊はわれわれの己心にあるのだ、という意味が説かれている。であれば、大いに関係ありということになるし、極論すれば御本尊=自分ともなることだろう。ややもすれば法華講員がツッコミを入れてくるところではある。
御本尊がそのまま自分だったら、御本尊なんて必要ないじゃないか、云々かんぬん。
これを耕治氏は、御本尊と自分は別々だと言っているように理解し、この別々を無関係と表現したのだろうと思われる。

この辺は言葉のアヤというか、瑣末な議論に陥っていると思う。いちばん簡単に説明すれば、御本尊を拝むという行為、すなわち南無する行為は関係を結ぶということなのだ。正境に縁すれば・・・との言葉もある。ゆえに法華講員の言わんとしていることは、積極的に関係を結んでいく必要があるという意味に受け取るべきであり、これがいわゆる信力・行力ということなのだろう。

御本尊が正報、我々が依報

これもまた、そんなこと言ってませんから・・・で、終わってしまうところだ。

十日ほど前の拙稿で書いたように、強いて言えば御本尊は正報だと思う。では、われわれは依報なのかというと、それは違うだろう。われわれも正報なのだ。これをズルイと思ってはいけない。ようするに、そもそもがこれを二者択一しなければならない理由は、どこにもないのである。

それ以前に、御本尊のことを正報・依報の捌きで説明することがナンセンスというか、おそらくはこれまで誰も取り組んだことのない分野なのだと思う。ゆえに、これをもっと精密に考究していけば、もしかしたら大発見があるかもしれない。

いや、それは無理かな・・・


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