2009/5/9

宗教団体代表兼軍事評論家  
今日は昨日の話題と関連性を持たせる意味で、他国侵逼について書いてみたい。

狭い沖縄、一気に広宣流布を!

顕正新聞第1135号には、沖縄会館での会長講演が掲載されているが、その見出しには上掲のような文言が躍っている。わたくしは沖縄に行ったことがないので、どのくらい狭いのか実感が湧かないけれども、地図で見ると確かに狭いようだ。

それはしばらく置くとして、浅井先生は中国の侵略を「第二の蒙古襲来」であると言っている。この表現はおそらく今回の講演が初めてだと思われる。ようするに大聖人の時代における蒙古襲来と、いろいろな面で酷似していると言いたいのだろう。
よし、それではさっそくツッコミを入れたい。どうやら浅井先生は、中国の侵略を最初に受けるのは沖縄だと考えているようである。
だが、わたくしは言いたい、なぜ壱岐対馬ではないのかと・・・

先生は次のごとく言う。

沖縄は一六〇の島から成っているが、無人島が多い。そこでまず、この無人島に、漁民を装った武装兵士が漁船に乗って占拠したらどうなるか。
 これを排除しようとすれば中国の軍艦が出てくる。そしてついに沖縄本島が取られてしまうということになる。


沖縄での講演であるから、聴衆の大半は沖縄の顕正会員だろう。はたしてこれをどのように受け取るものか、わたくしには想像がつかない。
正直な感想を書くと、上掲はものすごく短絡的な説明である。
今回の講演はちょっとした二段構えになっていて、最初に沖縄に焦点を当てた上での他国侵逼論を展開し、後半においては日本全土が侵略されるという意味で本格的に論じている。まさに上掲は前半に相当する部分なので、ある意味では端折った説明になっているのかもしれない。
だが、しかし、それにしてもずいぶんと短絡的ではないかという気がする。

次はウィキペディアからの引用である。

米軍基地が沖縄含む国内から無くなることによって中国の内政干渉が激しくなる可能性があるほか、安全保障問題が懸念されている。特に中国とは近年、尖閣諸島周辺の領域問題を抱えており問題となっている他、海空侵犯が年々増加している。現在中国軍は東シナ海周辺の航空兵力(Su-27、Su-30)を増強する一方、空母(機動部隊)・原子力潜水艦の配備を進め、太平洋への領土拡大を目指している[7]。[8]。

また、現在中国大陸から日本に向けて広島型原爆の30倍(300kt・直径約300kmの威力)の威力の核ミサイル24発を照準しており、米国の撤退に伴い、核抑止力の低下を招き、東アジアでの核バランスが崩れることが心配されている[9]。


これは浅井先生の見解に近いと思う。いや、実際はそうではなくて、浅井先生がこうした資料を参考にして意見を述べているのだろう。それは信憑性を持たせる意味で当然のことではある。

ただし、これは米軍が撤退した場合を想定しての話なのだ。

沖縄の地図を見るがいい。先生は沖縄を狭いと言っている。その狭い沖縄には米軍の基地が密集しているのである。おそらく米軍基地としては、全国都道府県随一の密度ではないかと思われる。

浅井先生は言う。

 しかし呑気な日本人は「安保条約があるから、イザとなったらアメリカが守ってくれる」と思い込んでいる。
 だが、そういう時代はもう過ぎ去ってしまったのです。

(中略)
 だから「アメリカが日本を守ってくれる」というのは、もう幻想に過ぎないのです。

仮にそのとおりだとしても、沖縄に米軍基地がある以上は中国にしてみれば攻めづらいと考えるのが妥当ではないかと思う。

語弊を承知で言えば、アメリカ人は日本人など最初から守ろうとは思っていない。軍人たちはそれが職業だからそうしているだけである。また、アメリカの上層部はそれが国益につながると考えているから、軍隊を駐留させているのだろう。

ぶっちゃけ言えば、沖縄はアメリカの縄張りなのだ。

もし、そこに中国が攻めてくるとすれば、米軍が黙っているわけがない。それは日本人を守るという意識ではなく、自分たちの縄張りを守るためである。いわゆるヤクザの発想と同じことなのだ。
ゆえに、無人島はともかくも、沖縄本島は米軍基地が存在するので、中国としてはひじょうに攻めづらい。よって、中国の侵略は当面ないと考えるのが妥当ではないかと思うが、いかがだろうか?

わたくしは軍事に関して、まったくのシロウトであるが、それにしても浅井先生の他国侵逼論は短絡的過ぎるのではないかと思う。

あるいはわたくしもまた、平和ボケした日本人の一人ということになるのだろうか?


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