2014/8/16

第1316号を読んで  
のび太氏の提起する問題は専門的であり、わたくしの手に負えるものではない。一言で言えば、不公平税制ということだろうが、税の仕組みは複雑であり、素人には理解するのが困難である。ともかく庶民の立場からすれば、給料は上がらず税金や公共料金ばかりが上がる今の状況を、誰も好ましいとは思わないだろう。国民はアベノミクスという魔法の言葉に眩惑されて、一時的とは言え期待を膨らませたものの、その魔法もいよいよ効力を失い始めたごとくである。さりとて野党もだらしがないので、今のままでは現政権がダラダラと惰性で続くことにもなりそうだ。悲しい現実である。

さて、今日は顕正新聞第1316号から話題を拾うつもりだが、これがけっこうシンドイのである。二面以降、ぜんぶで二十六本もの登壇記事があるのだ。一般紙には投書欄がある。しかし、普通は一ページ未満だろう。それが顕正新聞の場合、紙面の大半が投書欄みたいなものなのだ。これは手抜きもいいところだろう。

一面には七月七日の日曜勤行指導が載っていて、下段に中国・上海で行なわれた初の女子部座談会の報道がある。そして二面以降は各地の集会での登壇記事が載っているわけだ。

 白が黒になった

日曜勤行指導の小見出しの一つである。この一段が面白かった。

 日銀には九人の審議委員がいる。このうち一人が総裁、二人が副総裁、他の六人が通常の審議委員です。白川さんが総裁のときは、全員が白川説に賛同していた。
 ところが黒田新総裁に変ったら、全員が黒田の主張に賛成した。白が黒になっちゃった(大笑)。変更理由を説明した委員は一人もいない。
 これを大勢順応というのです。権力の側について、国家のことよりも自己保身を図ったのであります。


そうそう、この時の拝読御書が聖愚問答抄であり、御書に精通している人ならばすぐに思い浮かぶであろう有名な御文である。

 汝只正理を以て前とすべし。別して人の多きを以て本とすることなかれ。

白が黒になったというのは、白川前総裁から黒田新総裁に交代したことを言うわけだが、同時に審議委員たちの意見が百八十度変わったことを意味するわけだ。白川氏と黒田氏とではその方針がまるで異なる。審議委員というのは一人ひとりが独立した人格を持ち、かつまた独立した見識を持つべき立場のはずである。それが親分が白から黒に変わったのを見て、それに合わせて己の意見を白から黒に鞍替えするというのでは、見識を疑わざるを得ない。

しょせん世の中にはそういう人がたくさんいるわけだが、問題は事の重大性である。浅井先生は異次元金融緩和がもたらすであろう最悪の結果を次のように説明している。

 やがて悪性インフレが起こり、国債も円も株も暴落する。そして国家破産に直面すれば、国民は奈落の底に突き落とされるのです。

冒頭の税制の話とも関連するが、素人にはなぜに悪性インフレが起こるのか、なぜに国債や円や株が暴落するのか、そうしたメカニズムを理解するのは困難である。しかし、これは浅井先生一人が叫んでいるわけではなく、おそらくはこの手の専門家たちが言っていることなのだろう。もちろん、逆の意見もあるだろう。だが、しかし、先ほども書いたごとく、事の重大性を考えるならば口先だけの議論では済まない話である。もし世が世ならば、結果次第では切腹ものである。審議委員たちにそうした覚悟があるのかと問いたい。

さて、二面以降は記事が多過ぎて、ぜんぶ読みはしたものの、ほとんど忘れてしまった。そうした中で、第十婦人部長の記事の次のくだりが記憶に残った。

・・・国中の謗法と正系門家の違背という二悪が鼻を並べ、この象徴が安倍政権にも表われているゆえに、平成二三年には東日本巨大地震が発生し・・・

前にも指摘したはずだが、震災当時は民主党政権だったので、上掲は間違いである。

わたくしはそれを決して期待するわけではないが、もし安倍政権をそこまで悪し様に言うのであれば、まさに今、三年前の震災を凌駕する大震災が起こり、閣僚たちが右往左往して何も手を打てないというような醜態を晒すことになれば、相当だろう。そうなれば、三年前の菅政権もひどかったが安倍政権はもっとひどい、ということで、一気に倒閣が実現するに違いない。

しかし、自然災害に期待するのは他力本願的であり、よくない。さしあたっては前述の経済問題を見つめるべきだろう。浅井先生の言うような破局的な経済破綻が来るかどうかはともかくとして、増税後の今、庶民の生活は決して楽ではない。それが具体的な経済指標としてどのように出てくるかが注目されるところである。

さて、それ以外の記事であるが、当該号の全体的な印象としては未活動者の復帰が目立つということである。

近年、顕正会では未活動の掘り起こしに力を入れている。それが効を奏したか、最近は未活動だった人が戦列に復帰して活躍するようになった。当該号にはそうした人たちの記事が多く載っているのだ。また、それが折伏成果にも反映されつつあるようで、直近の六・七月度の折伏弘通はかなりの伸びを示したごとくである。

これについては次号に詳しいので、今回はここまでとしたい。

トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ