2007/12/24

年の瀬、随想  
このところ教学試験について書いているが、昨日は立場の異なる三人からコメントが寄せられた。立場が異なるとは言え、いずれも顕正会には批判的である。かく言うわたくしも、これまで多くの批判を書いてきたわけだが、今回はめずらしく擁護的なことを書いている。

いや、めずらしくはない。わたくしは元来、頭ごなしには否定せず、ひとまずは善意に解釈することにしているのだ。その上で、目に余ることだとか、危惧されることを書いているのである。

今回の教学復興はいちおう評価していいと思う。

一念信解路線からの変更、悪く言えば変節となるのかもしれないが、もともと一念信解路線そのものが問題だったわけであるから、そこから脱却することは悪いことではないのだ。
わたくしが疑問に思ったのは、なぜ試験は再来年なのか、だった。ここに疑惑がある。当然ながら、本当は来年の試験・・・つまりは年明け早々に試験を行なうべきところである。だが、さすがに準備が整わないので再来年ということになった。しかし、それはそうだとしても、では、なぜに今の時期に発表する必要があったのか、である。それこそ準備が整ってからでも遅くはないはずなのだ。ゆえに、何かしらの外的要因があって、もっと言えば外圧があって、そのように発表をせざるを得なかったのではないかと勘繰りたくなるのである。
しかし、外圧だとすると、ヘンな外圧である。いったい何を要求しているのか、さっぱり理解できないからである。

どうやら、これはわたくしの考え過ぎ、ということになりそうだ。

つまり、もっと善意に解釈するべきなのだ。

浅井先生は本気で教学復興を考えているのだ。だからこそ俄か勉強ではなく、一年間、じっくり勉強せよという意味で、この時期に発表したのだ。

例年というか、パターンとしては十一月法戦が終了して、いよいよ教学の月を迎える。試験は一月の半ばくらいに行なわれるので、実質的には一ヵ月半の勉強時間がある。この期間に集中的に勉強するのだ。結局、他の月は折伏法戦に追いまくられて勉強しているヒマはないのである。

ゆえに、水無月氏の指摘は無視できない。

再来年の教学試験までじっくり勉強せよ、というのが浅井先生の本意だったとしても、現実的には来年も二月以降、折伏法戦が待ち構えていることだろう。ここでおそらくは「宗教批判の原理」など、ぶっ飛んでしまうのだ。
考えてみれば、宗教批判の原理というのは折伏の原理である。ところが今や顕正会の折伏は、原理原則を無視したデタラメな折伏となってしまっている。しかし、それを矯正する機会は皆無であり、ただひたすら数を追い求めているのである。
本来ならば、行学の二道は矛盾するものではなく、両立すべきものである。ところが今の顕正会では、両立不可能のごとくである。それもこれも、数にこだわる折伏をしているからに他ならない。

おそらく顕正会の首脳部にしても、このジレンマは重々承知していることだと思う。ゆえに、本気で教学再興を目指すならば、数にこだわる折伏をやめなければならないだろう。それが本当にできるのかどうか、ここが注目されるところである。

ところで、ニシケン氏のコメントには、顕正会は宗門や創価学会には敵わない、それがわかったから他宗へ矛先を向けたのだ・・・という意味のことが書かれている。

もし、それが本当ならば、もはや顕正会はオシマイだと思う。
宗教批判の原理はあくまで原理原則であって、現実的には応用しないことには使えない。現在の平均的日本人は信仰心が薄いとされている。確かに先祖伝来の宗教を、それが仏教にしても神道にしても、熱心に信仰している人はほとんどいないと思われる。そんな人たちに、宗教批判の原理を説いたところで、まさか相手が感銘を受けるわけがないのである。これは本部の首脳たちにしても承知していることだろう。
つまり、現在の日本で、わりと熱心に信仰している団体というのは、おそらくは創価学会であり、日蓮正宗なのである。ここを避けてどうするのか、ということになる。
ましてや顕正会は、宗門と創価学会を批判するのがナリワイのようなものであり、それがアイデンティティなのである。ゆえに、これを捨てることは自殺行為に他ならないのだ。

わたくしの思うに、そんな馬鹿なことはしないであろう。

おそらく宗教批判の原理を学ぶ意味は、大聖人の仏法はありがたいということを、これまでは理屈抜きで実感するべきことだとしていた、それを今度は教学的な見地から裏付けようとの試みなのだと思う。

思えば、顕正会ではここ十年余り、仏法を体系的に学ぶ機会を持たなかった。さしあたって折伏理論書の付けたり部分は、その意味で格好の教材だと思う。

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