少し間が空きました。
前回の記事で紹介したように、伊勢神宮はホツマ研究家である鳥居礼氏に、奉納画を依頼しています。
鳥居礼氏の著作は一つの例外もなく、ホツマをテーマとしているものです。神宮が鳥居氏に奉納画を依頼することの意味を、今まで、ホツマを偽書とみなしてきた人たちは、真剣に考えていただきたいものです。
筆者は、主に因幡と丹後、そして、六甲山周辺のフィールドリサーチを通じて、研究を深めていけばいくほど、ホツマと、それぞれの地域の遺跡や伝承がホツマの記述内容と深く関わっていることを肯定せざるを得ません。
久々に、ホツマ 偽書 で検索しましたが、グーグルで2840件、実質的なヒット件数は400件足らず、その中で、偽書である、と積極的に主張しているものは実は20あるかないかという状況です。
少しアカデミックな視点から批判しているものの論拠は、整然とした音韻体系が平安時代以降のものと考えられる、とするものですが、これについては拙著でも論じたとおり根拠薄弱なものです。正面切ってこの点から批判しているのは、早稲田大学非常勤講師の飯間 浩明氏くらいのものでしょう。
http://www.asahi-net.or.jp/~qm4h-iim/k020318.htm
このウェブサイトでは、内容の検討はいっさいなく、ただ、ご自身の専門分野、日本語学とのかかわりからの批判です。神道の知識はほとんど持ち合わせていらっしゃらないのでしょう。
内容に立ちいっての批判は、結局のところ、誰も手付かずの状態なのです。内容へ立ち入れば立ち入るほど、ホツマの正当性を認めざるを得なくなってくるというのが本当のところではないでしょうか。