10月30日、前日の晩、東京日比谷でのSuzanne Cianiの初来日コンサートの主催の一端を担って無事に終了し、昼にはもう一人の主催者と、Suzanneとともに、愛宕山近くのすし店で食事を共にしました。
その後、地下鉄三田線に乗って東京駅へ向かおうとして、いざ電車に乗ろうとすると、最近テレビでよく見かけるお顔の方が電車から出てこられました。
その方は、なんと、慶応大学の名誉教授で、先の安保法案の衆議院憲法審査会で、安保法制を違憲と論じた小林節(こばやしせつ)氏だったのです。
筆者が東京に行くことは年に1〜2回程度であり、偶然にも、このような(一方的ではありますが)出会いが起こったことには、深い意味があるものと思います。
憲法9条草案を作成した幣原喜重郎氏の親族の方とも、数年前、隣り合わせで居住していた、という事実と連なる今回の偶然の出来事は、やはり筆者に、国家間の諸問題を十分な手を尽くさずして、安易に戦争を促そうとするような国のありかたは誤っていることを、天上界の方々が知らせてくださっているものであることを確信しました。
戦争放棄の基本的な考えは、昭和天皇のご発案によるものであり、それを法的に整備したのは幣原喜重郎氏、そして小林節氏はもともとは改憲論者であったものの、イラク戦争などの惨状をを知り、現在は見解を変えて、安保法制には断じて反対の立場をとられています。
小林節氏は、鳥取の地方紙、日本海新聞の客員論説委員も務めておられることもあり、いっそう近しさを感じます。
http://www.nnn.co.jp/dainichi/column/ryoudan/
>【 小林 節 (こばやし・せつ) 】
慶応大学名誉教授。弁護士。日本海新聞・大阪日日新聞客員論説委員。1949年東京都生まれ。1977年慶応大学法学部博士課程修了。ハーバード大学客員研究員。法学博士。『憲法守って国滅ぶ』(KKベストセラーズ)、『そろそろ憲法を変えてみようか』(致知出版社)ほか多数。<