ほつまつたゑ 解読ガイドより 引用させていただきました。
http://gejirin.com/index.html
ぜひ、リンク先を参照してください。
ほつまつたえ 天の巻15 みけよろつなりそめのあや【御食よろづ成り初めの紋】
アメツチモ ノトケキトキニ 天地も のどけき時に
アマテラス カミノミユキノ 天照らす 神の御行の
フタミカタ ミシホオアヒテ 二見潟 潮を浴びて
ミソキナス トモノクスヒカ 禊なす 供のクスヒが
(ヌカタダ)
イフカサオ アメニモフサク 訝さを 天に申さく
チチミカト ヤフサクルマノ 「父帝 八房車の
ミユキナス カミモケカレノ 御行なす 神も穢れの
アルヤラン トキニアマテル あるやらん」 時にアマテル
ミコトノリ ナンチヌカタタ 御言宣 「汝 ヌカタダ
モロモキケ ワカウマレネニ 諸も聞け 我が生まれ根に
アカモナク アヲウケウマレ 垢もなく 天陽 受け生まれ
ネハキヨク ウクメクタミニ 根は清く 蠢く民に
メモケカレ アシキウタヱニ 目も穢れ 悪しき訴えに
ミミケカレ ハナモチナラヌ 耳 穢れ 放持ちならぬ
ヲシヱクサ ヲサメサトセル 教え種 修め諭せる
ココロハノ ムハシソソキテ 心葉の 六端 濯ぎて
ミオシラケ ヒヲネニカエル 身を精らげ 日陽根に還る
カンカタチ ケノシシハメハ 神形」 「毛の肉 食めば
シムケカレ ヨツナルシシハ 血 穢れ 四つなる肉は
(四音の獣の)
カホスキテ チチミケカレテ 汚火 過ぎて 縮み穢れて
ミモカルル タトエハニコル 身も枯るる」 「例えば 濁る
ミツカワク シシモニコレハ 水 乾く 肉も濁れば
カワキツク キヨナオハメハ 乾き尽く」 「清菜を食めば
チモキヨク ウシホノコトシ 血も清く 潮の如し
ヨヨタモツ アメノウムタミ 万齢 保つ」 「陽陰の生む民
(天地) [熟む]
コノコトク ナカイキミント 子の如く 長生き見んと
(見せんと)
クイモノノ ヨシアシワクル 食物の 良し悪し分くる
ナリソメオ モロタミキケヨ 成り初めを 諸民 聞けよ」
アメツチノ ヒラケルトキノ 「天地の 開ける時の
ヒトイキカ メヲトワカレテ 一息が 陰陽と別かれて
ヲハアメニ メハツチトナル 陽は天に 陰は地となる
ヲノウツホ カセウミカセモ 陽の空 風生み 風も
ホトワカレ ウヲセノムネハ 火と分かれ 陽の胸は
(空火風)
ヒノワナル イメノミナモト 日の輪なる 陰の水元
(水埴)
ツキトナル ツチハハニミツ 月となる」 「地は埴・水
カツハニハ ヤマサトトナル 且つ埴は 山・里となる」
ハニウツホ ウケテハハイシ 「埴 空 受けて濁は石
(穢)
スカハタマ ヤマニウツホノ 清は玉」 「山に空の
トホリナル アラカネノアワ 通り生る 粗金のアワ
[ハ]
ススナマリ スカハハキカネ 錫・鉛 清はハ黄金
(真)
シシロカネ ウヒニアカカネ シ白金 泥に赤金
(素)
ハクロカネ ソレハキハキニ ハ黒金」 「それ榛は黄に
(真)
キリハシロ ヒノキハキアカ 桐は白 檜は黄赤
クリハクロ テルアラカネオ 栗は黒」 「出る粗金を
タタラナシ フイコニネレヨ 踏鞴なし 吹子に錬れよ」
ハニウクル ウツホアマミツ 「埴 受くる 空・天水
ナルクサキ ウツホハタスク 生る 草木 空は助く
ミツヒヤス ハハケカレスル 水 冷やす 埴は穢れ剃る
ハナモミモ アメノママナリ 花も実も 陽陰の侭なり」
ミツハクフ フヨハクワヌソ 「三つは食ふ 二・四は食わぬぞ」
(三音のもの) (二・四音のもの)
イシタマノ フナルハツキス 「石・珠の 二なるは尽きず」
(二音) (無尽蔵)
アラカネノ ミツハホネリテ 「粗金の 水・埴・火 錬りて
イロカワル クサキノムシノ 色 変る」 「草木の虫の
ミツノコヱ カセニコヱアリ 三つの声 風に声あり
(三音の虫の内) (風が勝る虫は鳴き)
ウツホハネ ハニムシモコレ 空 羽根 埴虫もこれ」
(空が勝る虫は羽を持つ)
ウツホカセ ホミツノヨツカ 「空・風 火・水の四つが
ナルトリノ ホカツハオヨク 生る鳥の 火勝つは泳ぐ」
ハニトミツ ホカセノヨツカ 「埴と水 火・風の四つが
ナルケモノ カセミツヨルオ 生る獣 風・水 寄るを
[熟る]
ナモミコヱ キツネタヌキソ 名も三声 狐・狸ぞ」
ホトハニノ ヨルハフタコヱ 「火と埴の 寄るは二声
[熟る]
ヰノマシソ ヨツナモコレソ 猪・猿ぞ 四名もこれぞ」
ツキノミツ クタセルツユハ 「月の水 下せる露は
カハノミツ ウツホウクレハ 川の水 空 受くれば
クモトナリ チアユミノホル 雲となり」 「繁歩み 昇る
(盛んに沸く)
ハニノイキ ノホルイカクリ 埴の息 昇る 毬栗
イヰノナリ ソヤトメチツヱ 飯の態 十八トメチ つゑ
(上昇し)
クモナカハ フレハメツヱニ 雲なかば 経れば 陰 終に
(水の元)
アヒモトメ アメトフルナリ 相求め 雨と降るなり
(互いに結合して)
サムカセニ ユキトコホレト 寒風に 雪と凍れど
ヲニトケル ヨルナミウケテ 陽に融ける」 「ヨルナミ受けて
(夜霊精)
ナルウシホ ヤクシホスカノ 生る 潮 焼く塩 清の
ウツワモノ ハメハミノアカ 器物 食めば身の垢
マヌカルル ミツハニフクム 免かるる」 「水・埴 含む
ホナルカヰ ミツウクウツホ 火 生る 貝」 「水 受く空
ホナルウオ シハウロコヨシ 火 生る 魚 シ・ハ鱗 良し」
(シ白色・ハ黒色の鱗の魚)
ホハクサシ ムカシナカクニ 「火は臭し」 「昔 中国
ウケモチノ カミカウケナオ ウケモチの 神が食菜を
アニコヱハ ヒヨウルタネオ 天に乞えば ヒ・ヨウル種を
(日・夜霊種)
ワニクタス ヒウルニハユル 地に下す 日霊に生ゆる
ウルノソハ ウルタノソナヱ 霊のソは 霊田の稲苗
(熟る・潤る) (潤田)
ヨルナミニ ハユルナロナハ ヨルナミに 生ゆるナロ菜は
(夜波)
ハタノタネ クニトコタチノ 畑の種」 「クニトコタチの
アメマツル ミケハコノミカ 天 祭る 御饌は木の実か」
クニサツチ ウムウケモチノ 「クニサツチ 生むウケモチの
ヤヨノマコ イマノカタナリ 八代の孫 今のカダなり」
ウケモチカ ハツキハツヒニ 「ウケモチが 八月初日に
(穂積=八朔)
ナルハツホ トヨクンヌシニ 成る初穂 トヨクンヌシに
(ウケモチの兄弟)
タテマツル カミハカシキノ 奉る」 「神は赤白黄の
(トヨクンヌシ)
ユフニキテ アメナカヌシノ 木綿和幣 天中主の
カミマツル ソロノホツミノ 神 祭る」 「ソロの発つ実の
(=初穂)
ミケモマタ ウスツキシラケ 御饌も又 臼 搗き精げ
ハツヒニハ カヰトシルトソ 初日には 粥と汁とぞ
ウヒチニハ ツキコトマツル ウヒヂニは 月毎 祭る」
オモタルノ スエニホホソト 「オモタルの 末に穂細と
ナルユエニ ツキヨミヤリテ なる故に ツキヨミ 遣りて
ウルソタネ ヱントイタレハ 陽霊ソ種 得んと至れば
マルヤニテ クニニムカエハ 厠屋にて 地に向えば
(7代ウケモチは)
ツキオケノ クチヨリヨネノ 注ぎ桶の 口より米の
イヰカシク ソノニムカエハ 飯 炊ぐ 園に向えば
コヱカクル テコニイレキテ 肥 掛くる 手籠に入れ来て
ススナシル モモタクハエテ スス菜汁 百々蓄えて
ミアエナス ツキヨミイカリ 御饗なす ツキヨミ 怒り
イヤシキノ ツハハクケカレ 『卑しきの 唾吐く穢れ
カワンヤト ツルキオヌキテ 買わんや』と 剣を抜きて
[ア] [遭]
ウチコロシ カエコトナセハ 打ち殺し 返言なせば
(7代ウケモチを)
ヲヲンカミ ナンチサカナシ 大御神 『汝 逆なし
アヒミスト マツリハナレテ 相見ず』と 祭 離れて
(日の神が祭を離れたので日霊も去り)
ヨルキマス アメクマヤレハ 夜 来ます アメクマ 遣れば
ステニサリ カタカウルソノ 既に去り カタが陽霊ソの
(7代ウケモチは)
タネササク クマトカエレハ 種 捧ぐ クマド帰れば
ヲサカタニ ウユルソノアキ 長が田に 植ゆるその秋
ヤツカホノ ナレハクニトミ 八握穂の 成れば国富み
ココロヨク マタマユフクミ 快く また繭ふくみ
イトヌキテ コカヰノミチモ 糸 抽きて 蚕飼の道も
ヲシユレハ カタノミコトハ 教ゆれば カダの命は
ヨヨノタミ マモリツカサソ 代々の民(の) 守り司ぞ」
モロタミモ ヨクキケツネノ 「諸民も 良く聞け 常の
クイモノハ ソロハサイワヒ 食物は ソロは幸ひ
ウロコイオ ツキナリトリハ 鱗魚(が) 次なり 鳥は
ホカカチテ ホトントマカル 火が勝ちて 殆んど罷る
トモシヒノ カキタテアフラ 灯し火の 掻き立て 油
ヘルコトク ホカチイノチノ 減る如く 火 勝ち 命の
アフラヘル アヤマリミテノ 油 減る」 「誤り三手の
シシハメハ シシコリチチミ 肉 食めば 肉 凝り縮み
[獣] (食べた人の)
ソラコエテ ミノアフラヘリ 空肥えて 身の油 減り
ケモカレテ ヤカテマカルソ 気も枯れて やがて罷るぞ」
(生気)
フツキナカ ススシロクエヨ 「二月半 スズシロ食えよ
フテシシハ クエハイキテモ 二手肉は 食えば生きても
[獣]
クサリクサ カミトナカタヱ 腐り臭 神と中絶え
イミコヤニ ミトセススシロ 忌籠屋に 三年 スズシロ
シラヒケモ ハシカミハミテ シラヒゲも ハジカミ 食みて
アカソソケ ヤヤヒトトナル 垢 濯げ」 「やや人となる
スワノカミ シナノハサムク スワの神 『シナノは寒く
(タケミナカタ)
トリシシニ サムサシノクト 鳥肉に 寒さ凌ぐ』と
コフユエニ ナオアラタメテ 乞ふ故に なお新ためて
アイモノノ ウオハヨソアリ 『間物の 魚は四十あり
コレモミカ ススナニケセヨ これも三日 スズナに消せよ
ミツトリオ クエハフソヒカ 水鳥を 食えば二十一日
ススナヱヨ ヨノトリケモノ スズナ 得よ 世の鳥獣
イマシメト アマネクフレシ 忌ましめ』と 普く布れし」
アヤマラハ タトエイノチハ 「誤らば たとえ命は
オシマネト チケカレユエニ 惜しまねど 血 穢れ 故に
(霊)
タマノヲモ ミタレテモトニ 魂の緒も 乱れて元に
カエラネハ タマシヰマヨヒ 返らねば 魂・魄 迷い
クルシミテ ケモノノタネオ 苦しみて 獣の種を
(人の十六万八千の
モノの種ではなく)
アイモトム トリモケモノモ 相求む」 「鳥も獣も
(人の魂と獣のモノが
互いに求め合う)
ツキヒナシ ソロハツキヒノ 月日無し ソロは月日の
ウルナミソ ユエニコタフル ウルナミぞ 故に堪ふる」
(霊波) (保存が効く)
ヒトハモト ナカコココロハ 「人は元 ナカゴ・心葉
ヒツキナリ スクニマカレハ 日月なり 直ぐに罷れば
アヒコタエ アメノミヤヰニ 相応え 天の宮居に
(ナカゴ・心葉と
日・月が反応しあう)
カエサント ケモノニナルオ 帰さんと 獣になるを
トトムナリ ワカツネノミケ 留むなり」 「我が常の御食
チヨミクサ ヨノニカナヨリ 千代三草 世の苦菜より
モモニカシ ニカナノミケニ 百々苦し 苦菜の御食に
ナカラエテ タミユタカニト 永らえて 民 豊かにと
クニヲサム ワレミルススキ 国治む 我 見る鈴木
チヱヨタヒ ワカミモコトシ 千枝 四度 我が身も今年
(6万年×4)
フソヨヨロ イマタサカリノ 二十四万(歳) 未だ盛りの
カキツハタ ノチモモヨロオ 杜若 後 百万(年)を
フルモシル クスヒヨクキケ 経るも知る」 「クスヒ よく聞け
(永らうことも)
ココリヒメ カタレルコトハ ココリ姫 語れる事は
トコタチノ ヤモオメクリテ トコタチの 八方を巡りて
ニシノクニ クロソノツミテ 西の国 クロソノツミテ
(玄圃)
カニアタル ナモアカカタノ 『カ』に当る 名も赤県の
(夏) (離か方)
トヨクンヌ ヨヨヲサムレト トヨクンヌ 代々治むれど
トシオヘテ ミチツキヌルオ 年を経て 道 尽きぬるを
ウケステメ ネノクニニキテ ウケステメ 根の国に来て
(西王母)
タマキネニ ヨクツカフレハ タマキネに よく仕ふれば
(東王父)
ミニコタエ ココリノイモト 身に応え ココリの妹と
ムスハセテ ヤマノミチノク 結ばせて ヤマの道奥
(上・敬・熟)
サツケマス ヨロコヒカエル 授けます」 「喜び帰る
ウケステメ コロヒンキミト ウケステメ コロヒン君と
チナミアイ クロソノツモル ちなみ合い クロソノツモル
ミコウミテ ニシノハハカミ 御子生みて 西の母神
マタキタリ コロヤマモトハ また来たり 『崑崙山本は
オロカニテ シシアチタシミ 愚かにて 肉味 嗜み
ハヤカレシ モモヤフモモソ 早枯れし 百や二百(歳)ぞ
タマユラニ チヨロアレトモ たまゆらに 千・万(歳)あれども
ヒヒノシシ シナキミイテテ 日々の肉 シナ君 出でて
チヨミクサ タツヌトナケク 千代三草 尋ぬ』と嘆く」
ワカミミモ ケカルルアカオ 「わが耳も 穢るる垢を
ミソキセシ ナカラフミチオ 禊せし 永らふ道を
ヨロコヘハ カレオナケキテ 喜べば 枯れを嘆きて
ミチサツク オモエイノチハ 道 授く」 「思え 命は
ミノタカラ コトワサモセナ 身の宝 言業もせな」
ヨロキミモ ヒトリイノチノ 「万君も ひとり命の
カワリナシ トキコヌカレハ 変わり無し 時 来ぬ 枯れは
クルシミテ タマノヲミタレ 苦しみて 魂の緒 乱れ
アニアエス ヨアヒタモチテ 天に和えず」 「齢 保ちて
[カ] (魂は) [還えず]
アニアカル トキハタノシミ 天に上がる 時は楽しみ
マカルナリ コレココナシノ 罷るなり」 「これ菊の
トキマチテ カルルニホヒモ 時 待ちて 枯るる匂も」
(全くして) (また全し)
ヒトノミモ スカカテハミテ 「人の身も 清糧 食みて
ヨロホヱテ カルルニホイモ 万穂 得て 枯るる匂いも
ココナシソ オモムロスクニ 菊ぞ」 「骸 直ぐに
カンカタチ カシシハクサク 神形」 「汚肉は臭く
ヲモミタレ トクハアラヒミ 緒も乱れ 解くは離忌
(乱れた緒を)
ウルトナモ ココナヒツキノ 霊菜も」 「菊菜 日月の
(=霊つ菜)
ミタネユエ クエハメノタマ み種ゆえ 食えば目の玉
(生む種)
アキラカニ アヒモトムナリ 明らかに 相求むなり
アメノミチ ナスヒトカミト 陽陰の道 為す人 神と
[ニ] [に]
アヒモトム ユエニココナシ 相求む」 「故に菊
メツムコレカナ 愛つむこれかな」