都営池袋住宅(跡)
大東京の中心地、
池袋の駅の近くに、こんな何ともレトロ(というか少し怪異)な鉄筋建築を見つけたのは10年近く前の事。
北口からわずか1分の至近距離にあるその建物に近づいてみると
昭和25年・東京都の銘板が目に入り、東京都の
都営住宅であることが判明。
人も住んでいる様子で、その時写真も何カットか写したが、どこにしまい込んだかわからなくなってしまっていました。
昭和25年というとこの辺りはヤミ市同然の雑踏だったはずで、そんな中に鉄筋3階建てという当時としては最先端の建築は、ひときわモダンな存在だったと思われます。
先日、「ニッパチ系」オフ会に出掛けがてら寄ってみると、すでに居住者の姿はなく、建物も崩落防止のネットが張られ、都営住宅としての使命を終えていました。
残念といえば残念ですが、時の流れで致し方ないところなのでしょう。
しかしこの古い建物の持つ不思議な魅力は何なのでしょうね。

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