「秩父札所を往く C」 〜 4番札所 金昌寺 〜
@ 4番札所 高谷山「金昌寺」
秩父市山田、旧高篠村にある霊場で、山門には巨きな草鞋が奉納されている。
後述の「慈母観音像」で、秩父札所中では最も有名な霊場だ。
A境内にはたくさんの石仏群が散見できる。
B 酒断ち祈願の石仏。
杯を頭から被って「もう飲みません。」という意味らしい。
普段から酒量の多い私も人事ではないかな。
C 本尊十一面観音のお姿札。
本体の顔以外に頭上に11の顔を持つので十一面観音と呼ばれている。
お札には「新木寺」とあるが通例「金昌寺」で通っている。
D 本殿全景。
朱塗りの本殿は風格を感じさせる。
E ロッキード事件を審議した名物予算委員長、故「荒船清十郎」氏も此処の墓所に眠っている。
F 本殿の前に奉納された慈母観音像。
江戸時代に一個人によって奉納されたもので、本尊ではないのだが、秩父札所全体の白眉となっている。
G 一説にはこの観音像は「マリア観音」ではないかと言われている。
その根拠となっているのは、台座に彫られた蛙=カエル=ミカエルと繋がるらしい。
H 大の男もこの観音像を前にするとむせび泣くことがあるという。
私たちはどんないい加減な母親であれ、また厳しすぎる母親であれ、母の愛に包まれて成長し、大人になってきたことだけは確かだ。
そんな自分にとっての母親とは何か、ということを考え直させてくれる慈母観音像である。
私も久しぶりに墓前に花をたむけたくなってきた。
★ 次回(時期未定)は5番札所「語歌堂」をご紹介します。

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