2007/10/31 | 投稿者: KINOSHITA

 ホームページでは十日まえあたりから告知していたのですが、本日を持ってランキング参加を修了させていただくことにしました。5月にブログを始めると同時にランキングに参加して、嬉しいことにいつも上位に居させていただくことができ、一度は一位の座につくという晴れがましい経験もできて本当に刺激的な半年間でした。お読みいただいた皆様ありがとうございました!
 
 今後も続けたいのは山々なんですが、だんだん年末の〆切の山が深刻なことになってきましたので、しばらくは作曲に専念したいと思います。他のランキング上位の方々は忙しい演奏活動にもかかわらず本当に頻繁に面白い日記を更新され続けていて尊敬してしまいますが、私はもう体力が限界で・・。

 もちろんブログはこれからも続けますが、今後はもう少しゆったりしたペースで地道に更新していきたいと思っています。演奏会、新曲のリリース、出版についての情報は今後もきちんとブログ、ホームページでお知らせしていきますので、今後も読み続けてあげようという感心な方はぜひ今のうちに「お気に入り」に加えていただけると嬉しいです。そこまでするつもりはないという方は、今までお読み下さってどうもありがとうございました!

 今日はちょうどハロウィンなので、以前いただいたハロウィンのお人形で。可愛い顔をしてますが、笑い袋になっていて、笑い声はハロウィンにふさわしくかなり不気味です。

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10月いっぱいランキング参加していますので、よかったら最後に一票お願いします。

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2007/10/30 | 投稿者: KINOSHITA

 「現音」というのは日本現代音楽協会のことで、一応私も会員です。11月2日(金)午後6時半から東京オペラシティ・リサイタルホールで、その現音のアンデパンダン展が開催されます。私の新作「夜はすべてのガラスである」も初演されますので、興味のおありの方はぜひお出かけください。

 私のはフルートと打楽器のための作品ですが、珍しくハーモニーがほとんどつかず、フルートの線とパーカッションの響きの変化だけで音楽を形作っていきます。かなりの異色作品です。今回の現音のテーマは「芸術音楽に大衆性は必要か?」で、これを考えられたのは三枝成彰氏。このテーマによる企画展が今年から来年にかけてたくさん開催されるのですが、その中の一夜です。ただ私は今回全然テーマに添っていない曲を書いてしまったんですけどね。ま、いいか。

 今日初めてフルートとパーカッションの合わせがあって、奏者の方にいろいろ演奏いただいては、こちらのイメージとか意図とかをお話ししつつ奏法や音色を確定していって、最後のほうは随分自分のイメージに近くなってきました。今回は初めて使う特殊奏法がたくさんあるので、演奏家の方とディスカッションしながらいろいろ試奏していただいたり、いろんな音量バランスを試してみたりして面白かったです。

 練習のあと、一目散に家に帰って〆切の迫ったオーケストレーションを。う〜ん、思ったより大変な作業です。10月は明日一日なのにあすも現音の練習があるし、〆切はあと3曲・・。なぜいつも月末にこういうことになるんでしょうか。夏休み最後の日のように手伝ってくれる人はなし。あと一日がんばります。がんばってもだめなら許してください。

 家に帰る途中、ちょっとだけ立ち寄った公園で、冬鳥を3種類撮ってきました。
ちょっと暗い画面ですが、「ホシハジロ」です。頭が茶色で目が赤いという変わった配色の鳥。

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 漫画に出てきそうなやんちゃな顔が「キンクロハジロ」。目が黄色で頭は真っ黒。左のはしから顔を覗かせているのが「オナガガモ」。目がつぶらで可愛い奴です。

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2007/10/29 | 投稿者: KINOSHITA

 27日に大阪に向けて出発したときは「台風」だったので、珍しく骨格のしっかりした長い傘を持ち、スーツの上にトレンチコートを着てバッグとMacを抱えて出掛けたのに・・、帰りは晴天。重くて暑くて大変でしたが、一応東京行き「のぞみ」の窓側をゲットして席に落ち着いてほっと一息。

 例によってぼうっと景色を眺めていたら、名古屋を過ぎたあたりから山々の稜線がやたらくっきり見えるので、もしかしたら今日は富士山が見えるかもと期待が高まってきました。東海道新幹線の往復はしょっちゅうやっていますが、ほとんど曇り日だし反対側の座席のこともあり、なかなか富士山の美しい眺めには遭遇したことがありません。でもきょうはもしかしたら・・どきどきしながらデジカメをスタンバって待っていたら、ど〜んとでました富士山!この山って間近にみるとどうして「ありがたい、ありがたい」て手を合わせたい気分になるのでしょう。やっぱり日本一です。新幹線から写したにしてはなかなかよく写っているでしょう。
 
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 一仕事終えた気分で、安心して東京まで眠りました。で、そのまま重い荷物を持ったまま家を通り過ぎて府中の森芸術劇場ウィーンホールへ。「美しい日本の歌」という府中文化振興財団主催の演奏会を聴くためです。出演は有名なソプラノ歌手・中澤桂さんとバリトンの松井康司さん。響きのいい素敵なホールで、後半に松井康司さんが私の「へびとりのうた」を歌ってくださいました。いつもながら繊細にして表情豊かな素敵な歌で、ピアノの東井美佳さんとの息もぴったり。この曲は最後にブラックな落ちがつくのですが、客席はあまり音楽関係でない地元の方が多かったのに、皆さんとても集中して聴いてくださって、最後に自然な笑いが起きたのはうれしかったです。
 
 にこにこホールを出たまではいいのですが、疲れ切っているのにタクシーが全然つかまらなくて。泣く泣く東府中駅まで歩いて交番で聞いたら、大きい競馬のレースがあるからタクシーはみんな競馬場に行っていて流しは出てない、とのこと。しかたなくバスで中央線の駅まで出ることにしました。バスの中で、演奏会プロデュースをしている方に声をかけていただいて、いろいろお話しながら帰ってきました。中野区のホールで地元の演奏家の女性が数人で手弁当ながら企画のしっかりした質の高い演奏会を毎月開いているとのこと。興味深くお話を聴いていたらMacの重さを気にせずにすみました。皆さん、いろいろな場でいろんな素敵なお仕事をなさっているんだなと私も励まされました。

 今日(29日)は大人しく一日缶詰めで作曲します。

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2007/10/28 | 投稿者: KINOSHITA

 忙しいときに遠方へ行っても観光する時間がないので、往復の駅弁だけが楽しみだったりします。特に東京駅の新幹線のお弁当は種類も内容も抜群に充実しているので、お弁当を購入するとき、ちょっとわくわくします。数年前、「特選弁当」とか「日本の味博覧」とかいった千円を超すおいしいお弁当が出てきて、私はプチ贅沢でそれを選んでいたのですが、今回見たらいつの間にかほとんどのお弁当が千円超しているではありませんか。高級感を出したのは、お弁当の定価を上げる伏線だったのか・・。

 今まで食したなかでは「幸福弁当」という六角形の竹の箱に入ったものがおいしかった記憶があるのですが、その時はダイエット中でひもじかったので特においしく感じたのかもしれません。「やさいたっぷり幕の内」というのも食べたことがありますが、やはり駅弁に野菜しか入っていないのはちょっと哀しい。

 今回選んだのは「特製幕の内御膳」。なんといっても30品目以上というのがいいです。和田式の9品目も「乳製品」以外全部入っていて優秀だし、野菜の量と種類が豊富でご飯が少ないというのもいいです。おいしいお弁当を食べてお腹一杯になって景色をぼんやり眺めていると、ほんとに気持ちよくとろとろ眠くなっていつの間にか目的地についてしまいます。これを幸せといわずして何といおう!今回もオーケストレーションの仕事を持っていったのに、何もせずに新大阪についてしまいました。

 特製幕の内御膳です。

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2007/10/28 | 投稿者: KINOSHITA

 今、大阪のホテルです。今日(もう昨日)いずみホールに大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団の演奏会を聴きにきて、打ち上げにも出て今帰ってきたところです。
 予想通り素晴らしい演奏会でした。宮沢賢治の詩で統一されたプログラミングなのに作曲家によって(林光、西村朗、木下牧子、千原英喜)全く違う音楽世界が展開するのが大変興味深かったです。でも曲間に常田富士男さんの味わい深い朗読が入ることで全体の統一がうまくとられていて、とてもよく考えられた構成の演奏会でした。

 私の曲はオーケストラ伴奏による「原体剣舞連」という現代音楽系の作品。'05年にこの合唱団の委嘱で初演したあと、今年3月に大幅改訂初演をおこない、今回はやくも三度目の演奏。本番を繰り返すたびに演奏ってどんどん熟成していくものだなあと感心して聴きました。
 今回は少し早めに大阪に着いてゲネプロから立ち会いました。それほど長い曲ではないのでゲネで丸々3回通したのですが、一回演奏するたびに見違えるほどよくなっていき、本番が一番エキサイティングな演奏となりました。音楽に大きな流れがあり、合唱とオケが一体となったうねるようなドライブ感が素晴らしかったです。オケ伴でしかもティンパニが活躍する曲なので音量バランスがなかなか難しいのですが、今回は打楽器とのバランスもばっちりでした。これを聴きに大阪まで来た甲斐がありました。幸せ、幸せ。

 今回の目玉は千原さんの新作初演でしたが、同じ「原体剣舞連」をテキストに使いながら、もう面白いくらい全然違うテイストでした。剣舞の強烈なリズムを用いているのは同じなのに、私の曲がシリアスなのに対して、千原氏のは芝居的な要素が濃く、明るく力強い「日本の祭り」という感じで大いに盛り上がってました。

 このところ体調があまりよくなくて禁酒していたのですが、打ち上げで解禁してしまいました。良い演奏を聴いたあとはやはりちょっとくらいアルコールを入れないと・・。隣の席になった朗読の常田富士男さんといろいろお話できたのも楽しかったです。にこにこなさっているのですが、時々とても深い根元的な発言をなさるのが印象的でした。

 10月はあと4日で〆切三つ。ひとつも仕上がってないのに今大阪です。さしあたって東京に帰るまでは何も考えないことにします。

 「原体剣舞連」演奏直前に会場で慌てて撮った写真。指揮台にスポットが当たっていたので、フラッシュをたいたらみごとに白飛びしてしまいました。でも雰囲気だけは何とかおわかりいただけるのでは。

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2007/10/26 | 投稿者: KINOSHITA

 うちはラジオしかなく、しかも局によって音が入りにくい所があるので、平均してTBSを流すことが多いです。ここを気に入っていた理由は音楽をあまり流さなかったから。一日作曲をやっているか出掛けてしまうかなので、ラジオを聴く時間といったら家で食事を作って食べる時くらいなんですが、そのときに下手な歌とか流れてくるとぐったりするので、なるべく音楽のかからないトーク系のものを聞くようにしています。

 もっともTBSは最近方針を変えたみたいで、野球がお休みの今は夜懐かしの洋楽を三時間ぶっとおしで流すようになってしまいましたが。仕方なくそれを小さく流していたら昨日「オッターヴァ」というクラシック専門チャンネルのディレクターがゲストで出ていました。クラシックは長い曲が多いので、そのおいしい所だけピックアップしてどんどん流す局だそうで(おいおいそんな乱暴な話ありか?)、そこのディレクターが言っていた言葉が印象的でした。

 「日本人はクラシックというとすぐバッハとベートーベンから始めたがるけれど、実は近現代作品のほうが自分たちの時代と近いから馴染みやすい。比較的新しい作曲家から入ってだんだん時代をさかのぼっていく聴き方をしてはどうか」ということを言っていてこれには賛成と思いましたね。

 ちょっと前に教科書会社のアンケートで、中・高校の音楽の授業で鑑賞する作曲家は未だにぶっちぎりで「ベートーベン」が多いというのを見てびっくりしたことがあります。そりゃベートーベンは偉大ですけど、ほかにいくらでも素晴らしい作曲家がいるのに、なぜベートーベンばかり聞かせたがるのか不思議に思ってました。学校での鑑賞以外クラシックを聴く機会がないなら、尚さら選曲が大切なのになと思っていたので、前述のディレクターの話を聞いて嬉しく思いました。

 吹奏楽で人気の「ラヴェル」「バルトーク」「ストラビンスキー」あたり鑑賞用にもってこいの曲がたくさんあるので、そういう作品を聞かせたほうが生徒たちもクラシックに親近感を持つ気がするんですけど。

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2007/10/25 | 投稿者: KINOSHITA

 今日(すでに昨日ですが)は某出版企画会社の社長さんと美人編集者の方がうちに見えて、いろいろ打ち合わせをやりました。本を執筆することになった・・訳ではありませんが、ある本の出版にご協力することになったので。出版になるまで詳しくお知らせできないのですが、音楽理論書だけれど図解入りでわかりやすく、合唱や吹奏楽をやっている若い人たちが自主的に楽譜を読む助けになるような本とのことなので、僅かでもご協力できればと思いました。

 合唱も吹奏楽もコンクールを聴くと中・高校共に大変レベルが高く、超絶技巧作品を完璧にしあげてくるので、みなさん譜面が読めるものと思い込んでいたのですが、実は今、譜面を読める人の割合はとても低いんですよね。
 アマチュア合唱団だと、かなり上手い半プロのような所でも楽譜が読める人は一握り、と言いますし、吹奏楽をやるのが女子ばかりになってしまったのも、義務教育では譜面の読み書きをマスターできないので、ピアノを習わない男子は吹奏楽部に入りたくても入れない、などという話も聞きました。これらの話がどこまで真実かはわかりませんが、少なくとも今の40才くらいを境に、男子で読譜力のある人が激減したのは確かなようなのです。

 クラシック音楽の場合、楽譜が読めないと本当の音楽の喜びを知ることができにくいので、わかりやすい図解入りの楽典や初歩和声の本ができて、独学でも楽譜が読めるようになる人が増えるなら、こんなに素敵なことはないと思ったんです。大したお役には立てないかも知れませんが、アイデアだけはいろいろ出したいと思っています。

写真ネタがないので、今日おみやげにいただいたチーズスフレを。

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2007/10/24 | 投稿者: KINOSHITA

 私の場合子供のころからずっと痩せ気味で、大学卒業後もずっと同じ体重をキープしていたので、まさか自分が太るはずないと安心しきっていたのですが、この10年でじわじわと体重が増えてました。自覚症状ないまま10キロも増えてしまってさすがに少し慌て、食事を変えてみることにしました。昨年秋、たまたま本屋で見た「和田式」の食事療法がよさそうなので実践してみることに。あくまで自己流解釈なので、興味のある方はちゃんと本を読んで実行してください。

 とにかく「9品目の食品を一回の食事で取る」ということだけ実行しました。9品目というのは、「肉」「魚」「貝」「野菜」「海草」「卵」「豆」「乳製品」「油脂」。この9品目を一度の食事でよくかんで、時間をかけて食べる、というものです。しかも全食事のうち半分は「野菜」で取るように、ということなので、残りの半分で肉と魚と貝と海草と卵と豆と乳製品と油を入れなくてはならない計算です。
 最初は全品目しっかり入れたら凄い分量になってしまったりしましたが、そのうち「味付けのり」「しらす」「しじみの佃煮」「黒豆」「チーズ」などいろいろな品目を常備することで、4〜5品目は簡単に少量ずつ摂取できることになり、だんだん要領よく9品目とれるようになりました。本当は炭水化物はとってはいけないのですが、それでは活力が得られないので茶碗に半分だけ食べました。とにかくダイエットとは思えないほど一回の食事でお腹一杯になります。

 普段柔らかい消化のいいものだけ食べていたせいか、始めた当初は胃に負担がかかりましたが、だんだん慣れてきて、2ヶ月で自然に5キロやせました。しっかりバランスよく食べるので、間食をしなくなったのがよかったらしいです。

 ずっと続けていれば今頃はベスト体重に戻っているところですが・・、今年の春ものすごく忙しかった時につい外食やお弁当といった誘惑に負けて元の食生活に戻ってしまいました。情けない。でも極端に摂取量を減らす不自然なダイエットと違って、和田式ってなかなかよく考えられた食事療法だと思いますね。10月の〆切が三つ無事に上がったら、またトライしてみようかな。
写真はダイエットの友、体脂肪計付き体重計。

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2007/10/23 | 投稿者: KINOSHITA

 プレゼントを選ぶ、というのは才能がいりますね。結婚とか出産とか新築とかはっきりした意味のある場合はいいのですが、問題はどこか外国旅行へいったときのおみやげ、とか毎年巡ってくる誕生日のちょっとしたプレゼントとか、お世話になったお礼、とかが難しい。

 以前、イギリス人女性の知人がいて(アジアを放浪ののち日本にたどり着いて英語教師をやっている、というタイプ)、最初は私とも英語の先生と生徒という関係だったのですが、心根がとても真っ当で思いやりのある人で、レッスンを離れても妙に気が合いました。彼女は日本に滞在中もしょっちゅうアジアに旅行にでかけて、そのたびに小さなお土産を買ってきてくれたのですが、それがどれも私の部屋のインテリアにぴったりな私好みの小物揃いで、本当に感心しました。

 ソファの背にかけるファブリックを貰ったこともありますが、うちのソファの微妙な色とぴったりの色調でしたし、小物はプリミティブ・アート系が多かったですがとても面白いものが多く、今でも居間のインテリアとして存在感を発揮しています。それに引き替え、こちらからはほとんど洒落たプレゼントをあげられないまま彼女が帰国してしまったのは今も心残り。

 最近はもう達観してしまって、お礼などで何かおお贈りするときは、だいたいお花かワインにしています。無難すぎて面白みはないですが、せめてお花は自分が貰ったら嬉しいアレンジメントをインターネットで入念に選んで贈るし、ワインはちゃんとしたお店で専門家に相談しながら丁寧に選んでいます。誰でも欲しい物は一通り持っている現代、なにかはっとするような洒落たプレゼントってないものですかね。

写真は前述の友人タニアからもらったプリミティブ・アート。おもしろい顔してます。

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2007/10/21 | 投稿者: KINOSHITA

 子供用のピアノ曲を書くのは簡単そうで、実はなかなか難しいです。もちろん陳腐〜な曲なら簡単でしょうが、調号は3つくらいまで、臨時記号も少なめに、跳躍も少なめに、1オクターブも使わず、わかりやすく、しかも作曲家の個性をきちんと入れて、みんなに愛される魅力的な曲、といったら至難の業です。特に転調と変拍子が大好きな私にとっては、かなりの苦行です。

 でも毎年一回、作曲家協議会という団体の委嘱で一曲子供のための曲を書かなくてはなりません。
たまに連弾の委嘱がくると音をたくさん使えるので楽なんですが、今年はソロなので少ない音でいい曲を書くべくがんばりました。毎年〆切直前に無理矢理書くのでは脳がないので、去年からテーマを決めて「絶滅してしまった動物」を特集しています。ちょっとテーマ暗かったですかね?
 去年は「モア」今年は「クアッガ」というちょっとマニアックな動物がタイトルになっています。そのうち「ドードー」なども登場させたいと思っています。曲を弾きながら地球環境を考えましょう、ってわけでもないですけど、テーマが一貫していると特に子供向けの曲はまとめやすくなります。
 ちなみに「クアッガ」というのは、ものの本によればシマウマそっくり、でも縦縞が入っているのはからだの半分だけ、あとの半分は無地という動物で、砂漠を一列になって延々と行進し時々「クアッガ」と啼いたようです。ほんとにそんな動物いたんでしょうか。

 この曲は11月10日(土)午後2時から紀尾井ホールで開催される「こどもたちへ」というコンサートで初演されます。というか私が自作自演します。このコンサートは「作曲家協議会所属の37人の作曲家による自作・自演ピアノ・コンサート」というタイトルなので、いやでも自演せねばなりません。
いい歳をした作曲家たちが、こどものための曲を大まじめに緊張して弾く、という少々変わった趣向のコンサートですが、興味がおありのかたはぜひお出かけ下さい。三枝成彰会長も自演なさいます。

 招待チケットが数枚手元にありますので、ピアノの先生をなさっている方、お子さんとご覧になりたい方がおられたら、親子チケット(お子さんは小学生に限ります)さしあげます。ご希望の方は
公式サイト(ブログの左上からリンクできます)からメールで「こどもたちへ」親子チケット希望と書いてお送り下さい。

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2007/10/20 | 投稿者: KINOSHITA

 きょうは吹奏楽の殿堂「普門館」に行って、全日本吹奏楽コンクール・中学の部の審査をしてきました。審査員を務めるとき気をつけることは「遅刻しないこと」に尽きます。数年前、大阪国際会議場で一般の部の審査をしたとき、ぎりぎりに到着して事務局の皆さんをひやひやさせてしまったことがあるので、今日は集合時間の30分前にホールに到着しました。やればできる!

 このコンクールの面白いところは、同じ中学校の部でも午前の部と午後の部で審査を別々にやるところですね。午前の部で金銀銅、午後の部でも金銀銅、と別々に表彰式もやるので2つコンクールをやることになります。これだと抽選でどの順番に当たるかが結果を大きく左右しそうな気もしますが、それがコンクールの面白さといえるかもしれません。それに一日30団体通して順位をつけるより、午前、午後に分けたほうが聴き比べは集中してできますね。

 ブログなので、個別批評は書けませんが、大まかな感想をいくつか。

 とにかく中学生とは信じられない素晴らしい演奏の数々でした。生徒の皆さんの努力はなんといっても素晴らしい。でも同時に先生方、指導者やトレーナーの方、OB、保護者、いろんな大人の皆さんのバックアップにも頭が下がりますね。立派な楽器をあんなに揃えるだけでも大変な上、全く初心者の中学生たちをあそこまで短期間で育て上げるんだから凄いものです。いったいどうすればあんなに上手くできるんでしょうね。出演の先生方おめでとうございます!今日の結果はどうあれ「普門館出場」は一生の勲章です。

 こういうコンクールの場で聴き映えのする、よく鳴って変化もあって最後に怒濤のクライマックスが来る骨格のしっかりした名曲ってそう沢山あるものではないので、クラシック編曲だと作品がある程度決まってしまうようです。とりわけ最近は(昔のことは知らない)歌劇や喜歌劇の華やかな編曲が人気です。今日演奏されただけで「イーゴリ公」「サロメ」「トゥーランドット」「伯爵夫人マリツア」「モスクワのチェリョムーシカ」「ロシアの皇太子」「こうもり」「ジャンニ・スキッキ」「フェドーラ」。どれもメロディが流麗な上、楽しかったりドラマチックだったりで聞き応え充分。
 今年は特に後藤洋さんの名アレンジによる「トゥーランドット」を4団体も演奏してました。4度聴いても歌わせ方が上手いと聴いてうっとりしますから、皆さんが演奏したい気持よくわかります。バレー音楽も2団体あったし、そのほかも表題音楽が多かったのは、やはりストーリーがはっきりしたほうが音楽が想像しやすいんでしょうか。

 邦人オリジナル作品も2団体演奏してました。中橋愛生さんの「科戸の鵲巣」(しなとのじゃくそう)と真島俊夫さんの「三つのジャポニスム」。どちらも骨太な骨格ででクライマックスが見事に盛り上がる名曲ですね。やはりクラシックだけでなく邦人オリジナルを堂々演奏してくれると、同じ作曲家として嬉しいです。

 技術的にはどの楽器もよく練習して安定していましたが、最終的には音色、しかも大音量の場面でハーモニーを支えるのは金管楽器なので、金管が(オーバーブローにならずに)しっかりしたいい音を出せてハーモニーのバランスもいいと、音楽に厚みと奥行きが出て、他に一歩差をつけることができるように思いました。特にトロンボーンの音とハーモニーのバランス、それに打楽器を注目して聴きました。私は作曲家ですから、楽譜を正確に演奏するだけでなく、そこからいかに作曲家の欲する音楽の流れや表情を導きだせるか、ということにも注目しましたが、いや実に堂々と素晴らしい音楽になっている団体が多くて感心しました。

 ところでひとつだけ疑問が。吹奏楽コンクールを審査するといつも思うのですが、どうして男子がほとんどいないんでしょうか。女子はみんな堂々とカッコいいので嬉しいし頼もしいんだけれど、世の中男女半々なんだから、せめて四分の一くらいは男子がいてもいい気がします。

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2007/10/18 | 投稿者: KINOSHITA

 〆切に向けてこつこつ作曲する中での、ささやかな幸せのひとつに「カタログを見る」というのがあります。一日かけてデパート巡りをしても、物が多すぎて途方に暮れてしまい、時間だけ浪費して結局何も買わず終いのことが多いので、最近はなるべくカタログで買い物をするようにしています。最近のカタログってかなり進化しているし種類が豊富だから服も化粧品も食べ物も一通り買えてしまいます。写真がきれいだからページをめくるだけでも楽しいですし。
 
 先日も某カタログ誌で9サイズの流行のミリタリーテイストの入ったジャケットを購入しました。翌日にもう届いたのはいいのですが、残念ながらちょっと小さい。そういえばその前も9サイズで注文したら小さくて、サイズを11に変更したら大きすぎたということがありました。成人してずうっと9サイズだったんですが、最近の私は9と11の中間サイズらしいです。トレーニングして9に戻すか、心おきなくおいしいものを食べて11に乗るか・・。楽な方に流れそうな予感。

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2007/10/17 | 投稿者: KINOSHITA

 きょうは演奏会のお知らせを。
大阪コレギウム・ムジクム主催で「宮沢賢治の世界」という演奏会が開催されます。宮沢賢治の詩をテキストにしたいろいろな編成の伴奏による合唱作品が並び、そこに常田富士男さんの朗読や船坂義一さんの照明も入るというものです。大阪コレギウム・ムジクムの中心団体・大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団は精緻なアカペラ合唱と共に、オーケストラとの競演による宗教大作の演奏も素晴らしいのですが、今回は現代音楽シリーズということで邦人作品のみ。でも「宮沢賢治」というテーマを設定して朗読も入ったりするので、きっとドラマチックでありながら親しみも持てる演奏会になると思います。
 
 私の作品も「原体剣舞連」(はらたいけんばいれん、と読みます)が演奏されます。一昨年この団体の委嘱で書いた合唱とオーケストラの為の作品で、合唱には珍しくプリミティブなリズムが躍動する骨太の作品ですので、関西方面で興味のおありのかたはぜひお出かけください。
 
大阪コレギウム・ムジクム主催
「宮沢賢治の世界」
会場  大阪いずみホール
日時  10月27日(土)18:00時開演(開演時間が早いのご注意下さい)
指揮  当間修一
合唱  大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
管弦楽 シンフォニア・コレギウムOSAKA
朗読  常田富士男  

曲目  木下牧子:混声合唱と管弦楽のための「原体剣舞連」
    千原英喜:混声合唱と器楽アンサンブルのための「原体剣舞連」
    林光:海だべがど、星めぐりの歌(ヴァイオリン付)他
    西村朗:同声三部合唱とピアノのための組曲「永訣の朝」より

問い合わせ 大阪コレギウム・ムジクム 06-6929-0792

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2007/10/14 | 投稿者: KINOSHITA

 今日も今日とて、いくらがんばっても捗らない作曲中、ピンポ〜ンとドアホーンが鳴りました。宅急便はさっき来たばかりなのに誰だろうと思ったら、NHKの受信料の徴収の方でした。こういうときの応対ってとても困るんですよね。なぜならうちにはテレビがないから。無いんだから払う必要は全くないんですが、それを信じてもらえないんですよね。

 今日も「テレビはありません!」と言ったあとの相手の微妙な間・・。「どうせ見てるのに払わないんでしょう。いいですよいいですよ。」っていう感じがひしひし伝わってきて哀しい。ドアを開けて徴収の人を家じゅう案内してどこにもテレビがないのをお見せしたいんだけど、そこまで実際する元気ないし。どうやったら信じてもらえるんでしょう。
 
 テレビを家におかなくなって14〜15年になります。家にあったころはかなりのテレビ中毒でしたが、なくなっても不思議と困らないんですよね。テレビがなくなってよかったことは、何といっても「考える」時間が増えたことです。大人の日常って忙しいので、放っておくと時間に追われて何も考えないで生きてしまったりするんですが、テレビがないと時間の余裕ができる分、人生をいろんな角度から考えるようになります。だから仕事が捗るかというと、そうでもないのが残念なところですが。

文章とは全然関係ありませんが、文化園で大きな顔をして歩いていた鶴。

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2007/10/14 | 投稿者: KINOSHITA

 毎度のことながら、月末の〆切がすんでやれやれと安心しているとすぐ翌月の10日になっているんですよね。今日はすでに14日。今月は特に〆切が多いので、後半はかなり過酷なことになりそうです。
 せめて今日からフル回転でとはりきった矢先、マンションの管理人さんから連絡がきて、火災報知器をつけるからスタンバイしているようにとのこと・・。報知器ってどの部屋につけるかわからないので、仕方なく全室きれいにそうじしてから作曲しつつ待ちました。最近「そうじ力」にはまっているので掃除のフットワークは軽いのですが、待っている間落ち着かないので肝心の作曲が全然捗りませんでした。やれやれ。
 
 午後早く取り付けに来てくれたのはいいのですが、何と全室に取り付けるとのこと、仕事部屋も寝室も台所も容赦なく全室にずんずん入って天井に報知器を取り付けてゆきました。きれいに掃除してあったからいいものの、こういう不意打ちはなかなかスリリングです。十日ほど前に混沌のクロゼット・ルームをきれいに整理整頓しておいて本当によかった! 

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