2007/10/3 | 投稿者: KINOSHITA

 某ホールの委嘱作品のために、ほとんど決めていたテキストをいったん白紙化し、全く別の主題で構成を立て直しています。昨月末に身内が他界したのが大きな心境の変化の原因なんですが・・。

 それで、最近図書館に出掛けては詩を探しまわっているのですが、M市の中央図書館はとても在庫が多く設備も整っている優良図書館なのに、それでもたった数十年前、大正から昭和初期にかけて名声を誇った詩人の作品集などがほとんど残っていないのに驚かされます。もともと詩集というのは出版数が限られるので原本はなかなか残りにくいのですが、かなり有名な人でも「日本の詩歌」といった全集シリーズから除外されてしまうと、あとは詩史のようなものに代表作が載るか、読みやすいアンソロジーに親しみやすい小品がひとつふたつ取り上げられる程度。

 だから最近は一般向けのソフト路線のアンソロジー本も念のためできるだけ購入するようにしています。案外、知らなかった佳作に出会えたりしますから。今、情報化社会というけれど、どうなんでしょうねえ。採算が取れないものはどんどん切り捨てていく社会に本当の豊かな文化が育つのか、とても心配になってしまいます。
 少なくとも自分の気に入っている詩人の本は、古本屋などで見つけ次第きちんと購入して保管しておく必要がありそうです。熱心な研究者のかたがときどき絶版になった著作権切れ詩集をネット上で公開してくださっていて、あれは本当に助かりますし、本当にいい作品は読者側からオンデマンド出版化を求めていく必要があるのかもしれません。それに詩人の方も出版を待っていないで、ある程度のキャリアができたら全詩集などにまとめていただけけるとありがたいですね。でもこれ、よく考えたら人ごとではなくて、作曲家のCDとか出版にも当てはまることですね。

 10月は少し落ち着いて作曲できるので、地元の公園散歩も再開しました。今日は、文化園の白鳥池にまぎれこんでウトウトしているオシドリを見つけました。足に鑑札が着いているので文化園で孵った鳥ですね。本当にきれいな鳥です。

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