2007/11/8 | 投稿者: KINOSHITA

 きのう10月分の〆切を終え、今日から即11月の予定に着手するはずでしたが、やっぱりちょっとは気分転換しないと気が乗りません。本当は今テキストに使っている立原道造への理解を深めるために軽井沢高原文庫に行きたかったのですが、さすがに時間の余裕がないので、手軽なところで本郷弥生にある立原道造記念館に行くことにしました。ちょうど今日は夜上野の旧東京音楽学校奏楽堂に演奏会を聴きに行く予定だったので、演奏会より2〜3時間早く家を出て弥生から上野までぷらぷら散歩すればいい気分転換になります。

 中央線四谷から南北線に乗り換えて「東大前」駅下車。表に出るなり東大農学部の門。東大って実に立派ですね。規模の大きさにしろ建物の立派さにしろ「最高学府」のオーラを放っています。こういうのって最近少ないので貴重です。それにしても明治時代に建った建造物ってどうしてこんなに風格があるんでしょう。少し芸大にも雰囲気が似てますが、規模が全然違います。言問通りと本郷通りの交差点の交番で「立原道造記念館」への道を聞いたら、おまわりさんがとても親切で、丁寧に道順を教えてくれた上、100円割引券までくれました。おかげで無事に「立原道造記念館」に到着。

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 こじんまりした三階建てですが、コンパクトにまとまったわかりやすい展示で楽しめました。詩から受けるイメージどおりの几帳面な自筆。殆どレタリングのようにきれいでデザイン性の高い字体で、ときどき詩を部分的に色分けしたり、本人の洒落た絵が添えてあったり。もう詩のイメージそのままの洒落た上品な手書き原稿を見ることができただけで行った価値あり。詩史に残る独特の文体を確立し、絵にも才能を示し、本業の建築でも将来を嘱望され、婚約者もいた彼が24才の若さで死なねばならなかったとはなんと残酷。それと引き替えに作品は永遠の命を得たわけですが。

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立原道造記念館の向かいは東大弥生門。

 記念館を出て当てずっぽうに歩いていくと不忍通りに出たのでしばらく歩いて不忍の池へ。不忍池ぞいにカモを眺めながら歩いて上野公園まで出るルートは散歩コースとして最高です。

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 途中蓮池に小サギがいたのでカメラを向けるとあからさまにいやな顔をされましたが、かまわず一枚。

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 池をつっきって上野の森に出ると、紅葉が始まったところで、それが夕日に染まって本当にきれいでした。こんな美しい所に大学時代ずっと通っていたのに当時は全く無感動で、もったいないことしました。公園についてゆっくり食事したあと奏楽堂へ。奏楽堂をはじめ周辺の歴史的建造物はみんな美しくライトアップされているんですね。今まで全然気づきませんでした。

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 奏楽堂での演奏会のあと、尊敬する先輩作曲家お二人とお会いできて、おしゃべりを楽しみながら帰ってきました。K駅で一緒に降りたTさんはそこからバスとのことで、時間まで喫茶室でお茶を。珍しくコーヒーフロートのアイスクリームたっぷり乗ったものを頼んでしまい、せっかく昼間長距離歩いたというのにあっというまにカロリーオーバー。でも半日で気分転換ができたからいいです。