2007/12/31 | 投稿者: KINOSHITA

 今年も今日で終わり。ブログは今年の5月1日に始めて何とか8ヶ月続けることができました。ご覧下さった皆様どうもありがとうございました!
 最初三ヶ月はクラシック音楽ランキングに参加しました。思いがけずいつも上位に入ることができ一度はなんとランキング一位にも輝きました。そのときの更新ペースはひと月で30回!一日のアクセスは最高1000近くを記録しましたが・・ランキング上位キープという変な義務感が出てきて疲れてしまいました。作曲家って〆切前の本格的な追い込みに入ると一日中Macの前でモニターを見ながらキーボードをパコパコ叩くだけの生活になります。話題全然なし。5月は休養期間だったからよかったものの、その後毎日の更新がだんだん辛くなり半年でランキングは卒業しました。そのあとはアクセス数を気にしないでのんびり続けています。

 専門の作曲に目を向けると、今年はいろんな種類の作品を発表できて幸せな一年でした。
 現代音楽系ピアノ組曲「夢の回路」出版、吹奏楽「ゴシック」完全版のレンタル開始とCDリリース。合唱&オケ「原体剣舞連」の全面改訂&初演、室内楽作品集CD「ふるえる月」リリース、久々に本格的合唱作品集「わたしはカメレオン」「悲しみの枝に咲く夢」の出版とCD「虹」「ファンタジア」のリリース。合唱&吹奏楽「いま!」初演&出版、「教育音楽」誌上で連載していた女声二部合唱曲集の完結(来年出版予定)、現代音楽系合唱組曲「BLUE」もぎりぎり年内出版に間に合いました。
 そのほかフルート&パーカッション「夜はすべてのガラスである」アカペラ合唱「にじ色の魚」ピアノ曲「クアッガ」などの初演、「春に」吹奏楽伴奏アレンジなど、いろいろやりました。
 
 「クラシック〜現代音楽系」フリー作曲家って今の世の中ではかなりマニアックな存在だと思うのに、書きたい曲だけこつこつ作曲して生きていけるって本当に幸せなことだと思います。
 一年間本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします!

2007/12/26 | 投稿者: KINOSHITA

 22日の夜に「光はここに」が完成してから今まで唯一の行事が24日夕方からの内輪のX'masパーティ。メインはローストチキンというごく普通の食事でしたが、前菜としてフォアグラを奮発したのと、ホールタイプのケーキを購入したくらいがちょっと華やかでした。生クリームって大人になるとあまり食べたくなくなるのですが、久しぶりに食べたふかふかの生クリーム&イチゴのケーキはとても美味でした。幸せ、幸せ。
 あとは、今月フル回転してきた脳味噌を休ませつつ名簿の整理をし年賀状の宛名印刷、そして一枚一枚にコメントを書き込む作業をしてました。慢性腱鞘炎なので日頃は滅多にペンを持たないのですが(全部Macで書く)、突然300枚もコメント書いたので手がやられてしまいました。年賀状を受け取る方、フニャフニャな字で書いてありますが一生懸命書いたので悪しからず。何とか25日深夜に全部投函してきました。

 一年てあっと言う間といいますが今年は何だか長かったですね。いろんなことをやったせいでしょうか。いつでも作曲か浄書か校正をしている感じでしたが、それもそのはず、今年一年で8冊も出版してました。私の作曲家人生での新記録です。多ければいいものでもありませんが、今年はピアノ曲、クラリネット・トリオ、吹奏楽、アカペラ合唱、ピアノ伴奏合唱、吹奏楽伴奏合唱、といろんな編成の曲を出せたのが嬉しかったです。それと初の室内楽CD「ふるえる月」をリリースしたのも今年の十大ニュースのひとつでした。

 ここで今年最後の宣伝を。12月に出版された楽譜とCDのご紹介です。

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「春に」吹奏楽伴奏版です。バンド・ジャーナル新年号の別冊付録。

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 女声アンサンブルと打楽器のための「BLUE」。私の合唱作品には珍しく現代音楽系です。透明な響きとシュールな展開。特に打楽器との絡みが面白い・・と思う。(出版/マザーアース)

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 本格派吹奏楽曲「ゴシック」完全版。私の曲がタイトルなので自分の作品集みたいですが、邦人作曲家7人による新作吹奏楽作品集です(リリース/ブレーンミュージック)。特に出だしのミステリアスな雰囲気とダークな色彩、厚みのある響きが気に入っています。
これらの詳細は公式サイトをご覧ください。

2007/12/23 | 投稿者: KINOSHITA

 昨晩夜6時〆切の曲仕上がりました・・ぎりぎりで。
本当は年内仕上がれば余裕と思っていたのですが、22日が今年最終練習日だから何が何でも間に合わせてほしいということで、がんばりました。初演は来年3月2日なんですが、公募合唱団なのを忘れてました。公募だといろんな立場の方がおられるので指導陣にとって新作物をまとめるのはさぞ大変だと思います。でも本番2ヶ月以上前に仕上げるなんて私としては画期的なので、よしとしていただきましょう。
 久しぶりの混声四部合唱組曲「光はここに」(詩 立原道造)。自信作です!大人の合唱団に演奏会で歌っていただきたい作品です。深い声と美しい日本語で。
 打ち合わせや本番でこれから何度か松本に出向く事になると思いますが、「あずさ」からの景色は素晴らしいし温泉もたくさんあるので楽しみです。前回は浅間温泉にいったので次は美ヶ原や扉温泉もいいなあ。

 これで今年の仕事は無事終わりました、・・といいたいところですがまだ山積みです。このところ「光はここに」に集中していたので、並行してやるべき浄書や原稿書きはたくさん積み上げられたまま。加えて年内〆切のはずだったバリトンとサックスとピアノの曲はまだ手もつけてません。でも一応一段落なので2〜3日は年賀状でも書きながら頭を休めます。

 友人に送るつもりでX'masカードをたくさん買いそろえてあったのですが、よく考えたら今日は23日、もう間に合いません。仕方ないのでここでご紹介。
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2007/12/19 | 投稿者: KINOSHITA

 久々に立原道造に取り組んだ合唱&オルガン作品がいよいよ大詰めです。作曲が遅れて初演までに練習時間が少ないというのに、そういう時に限って6章の長い作品になってしまいました。6章とも変化に富んでいて「暗闇から光へ」というレクイエム的テーマが豊かなハーモニーとオルガンの荘厳な響きで表現できたと思います。とはいえ最後の一章は殆どこれからなんですが・・。キリスト教じゃないので典礼文を使うのには抵抗があって、日本語で魂の救済のような詩はないかと探したところ立原道造が一番しっくり来ることに気づいたのですが、この選択は間違っていませんでした。〆切まであと2日。がんばります。

 ところで今日は月曜におみやげでいただいた和菓子のことを。食通の友人が日本一おいしいという和菓子屋さんの詰め合わせには「椿もち」「わらびもち」「椿の練りきり」の三種が入ってました。どうやら「椿もち」というのがとりわけお勧めらしいです。ふわふわの羽二重餅の中に柔らかい漉し餡が入っていて、それを錦玉羹(甘い寒天?)でコーティングしたもので、食べてみると本当にやわらかくつるっとした食感で繊細な甘さが口の中で溶けるよう。見た目ははんぺんみたいで、ややビジュアル的にはあれですが、味は本当においしい!
 続けてわらびもちもトライしたところ、こちらも中にやわらかい漉し餡が入っていて上にたっぷりきな粉がかかり普通のものとは一味違う上品さ。あっというまに2つ食べてしまったので最後に残った練りきりの写真をのせておきます。普通の練りきりですが、やはり餡が甘すぎず色も上品でおいしい。甘さ控えめの繊細なお菓子なので一度に3つとも食べてしまいました。

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和菓子屋さんの名前は茗荷谷「一幸庵」。今度立ち寄ってみたいお店です。

2007/12/18 | 投稿者: KINOSHITA

 日曜に忘年会で遊んでしまったので、月曜は一日缶詰めで作曲・・しなくてはいけないのですが、前々から会食が決定していたので日本橋にいそいそと出掛けました。もちろん朝早く起きて一仕事してから出掛け、会食が終わったらすぐ帰る予定で。

 今年、私は夏と秋と二回、お世話になった方を食事にお誘いしたのですが、どちらも店選びに失敗!雰囲気はいいけれど肝心のお味が今ひとつの店にお連れしてしまい深く反省。「食通」と評判の友人に弟子入りしておいしい店開拓の修行を始めることにしました。

 その第一弾がきのうの会食会、もちろんランチです、予算の都合もありますからね。さすがに食通の友人だけあって、場所もよく店の雰囲気もよく、そして何よりお味がおいしい素敵なお店に連れていってくれました。日本橋の日本料理店「ゆかり」。きちんとした和食のお店は夜行くとかなりの散財を覚悟することになりますが、ランチはとってもお得。きのうは一日10食限定という「松花堂弁当」をいただきました。最初に出てきたあなご入り茶碗蒸しの繊細で上品な味からお弁当への期待が膨らみましたが、予想どおり、少しずつ盛りつけられた一品一品が凝っていて繊細な味付け、肴にぴったりの薫製なども入っていて日本酒が飲みたくなるのをぐっと我慢。お刺身も数種類きれいに盛られていてとても美味、やはり素材がいいんでしょう。揚げ物も湯葉で巻いたりしんじょにしたり一手間かかっていてカリッと香ばしく揚がっていました。ごはんは鯛飯で、これまた上品でいくらでも入ってしまいますが、前日と二日続きのご馳走なので、泣く泣く残しました。

 地下にはほどよい個室もあるようなので、どなたかをお連れするのにもぴったり。修行一回目から収穫ありでした。二回目はどんなお店に連れていってもらえるのか楽しみです。

 おいしい食事のあとすぐ帰るのも趣がないので、近くのしゃれたカフェでコーヒーを飲んでおしゃべり。「食通」の師匠ともうひとりの友人と3人でいったのですが、二人とも小さくて素敵なクリスマス・プレゼントを用意していてびっくり。私だけ手ぶらだ!可愛い包みを二ついただいてすごすご帰ってきました。いざというときにおいしいお店を開拓するのも大切だけれど、こういうクリスマス近い時期には小さいプレゼントを用意する、といった心遣いも学ばねば。まだまだ修行が足りません。

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「ゆかり」のパンフレット。東京駅八重洲口から徒歩三分です。

2007/12/17 | 投稿者: KINOSHITA


2007/12/14 | 投稿者: KINOSHITA

 きのうは珍しく悪夢にうなされて起きました。少し風邪気味で胃に痛みがあったのと、前夜にネットで偶然「28週後」という映画の予告編を見たのが原因のようです。大勢のゾンビに襲われて怖い目みました。
 気を取り直して夕方から「高崎演奏家協会」定期演奏会を聴きに行って来ました。中央線快速で東京駅まで30分、上越新幹線で高崎駅まで1時間、そこからタクシーで10分くらいの高崎文化会館大ホールまで出掛けたのですが、夕方行って演奏会聴いて余裕で帰ってこられるのだから近いものです。
 お目当ては野崎由美さんと小原孝さんによる歌曲集「晩夏」全7曲の演奏。別に初演というわけではないのですが、全曲通しての演奏は滅多にないのと、来年CDレコーディングの予定があるのとで、その前にぜひライブで聴いておきたかったのです。
 少し前に練習立ち会いをしたことを書きましたが、それからわずかの間に音楽的に更に熟成していて、さすがの演奏。特に「冬の金魚」のドラマ作りが素晴らしかった。短期間にこれだけ仕上がってきたということで、来年春のレコーディングが楽しみです。

 「晩夏」はかなり難易度の高い曲集で聴き手にも集中を要求するので、一般向けの柔らかい演目が多い最近の演奏会ではちょっと浮いてしまうのではないか心配していたのですが、昨夜のコンサートは、珍しく硬派なプログラム揃い。しかも演奏レベルも高くて聴き応えがありました。特にシベリウスの弦楽四重奏曲「心の声」は、チェロの積極的なリードによる求心力のある充実した演奏で引き込まれました。そのほか邦楽合奏と声楽のための新作初演や、ヒンデミット「メランコリア」といった滅多に聴けない演目も並んでいてかなり通向けの内容。何だか得した気分でした。室内楽が充実しているのは群馬交響楽団のメンバーが多いからのようです。群響の演奏も聴いてみたくなりました。

2007/12/10 | 投稿者: KINOSHITA

 8日夜は駒込のカトリック本郷教会で、神戸愉樹美ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団による「現代ヴィオル・コンソート展」XXII「古酒と新酒」という演奏会を聴いてきました。先月、現音のアンデパンダンで私の新作「夜はすべてのガラスである」が初演されたあと、会場で神戸愉樹美さんが声をかけてくださいました。私の曲をとても気に入ったとのことで、もしヴィオラ・ダ・ガンバに興味があったらぜひ曲を書かないか、まずは演奏会を聴きに来ないか、というお誘いを受けました。神戸さんのお人柄に惹かれたのと、ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器に興味を覚えたのとで、今回わくわくと演奏を聴きに伺ったというわけです。
 プログラムはヴィクトリア、カベソン、フローベルガーといった16〜17世紀の作曲家による作品、ブラームスやメンデルスゾーンのオルガン曲を合奏曲にしたもの、それにウオーマック、松永通音、中川俊郎の各氏による新作という、「古酒と新酒」のタイトルどおりのバラエティ豊かなものでした。新作の作曲者がお三方とも会場にいらしていて初演のあと客席で挨拶なさっていたのが印象的でした。邦人作品は2作とも委嘱初演とのことでした。

 現代のバイオリン属と比べるとやや鼻にかかったような独特の音色、ヴィブラートをかけないストレートな響き。ピッチの安定した粒の揃ったアンサンブルで、特にヴィクトリアなどルネサンス期の作品におけるハーモニーの密度は素晴らしくて、二階のバルコニー席でうっとり聴いてました。ストレートな響きのためか現代作品にも向いていて、新作もそれぞれ個性的で魅力のあるものでした。
 今回は、曲を書くかもしれない立場で聴いていたので、アンサンブルの特徴とか、長短所、どういう視点で捉えたらこの編成で新鮮な味を出せるか、とかいろいろ考えてばかりいました。もう2〜3度ライブを聴いてから考えをまとめようと思います。この団体の委嘱は既に130曲!になるそうですが、その中の一番人気「高雅が猫のための組曲」(作曲 廣瀬量平)のスコアを購入して帰ってきました。
 会場となった本郷教会はまだ新しいとてもきれいな教会で、キリスト像、マリア像などがそこここに飾ってあって、ああカトリックだなあと思いました。私は昔プロテスタント教会に通っていたので偶像が一切ない教会に慣れているのですが、クリスマス間近のこの時期はカトリック教会の雰囲気は実にいいですねえ。もしかして教会内部の写真をとったらいけないのかもしれませんが、信者じゃないのをいいことに、二階バルコニー席からステンドグラスと一階のキリスト像を写してしまいました。ばちがあたりませんように。

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2007/12/8 | 投稿者: KINOSHITA

 忙しい年末になるとよくモノが壊れる気がします。今年も12月に入ってまずトースターがこわれ、ラジオがこわれ、エアコンのリモコンがこわれて。リモコンが効かなくてもエアコン本体にONスイッチがあるはずなんですが、いくら探しても非常用OFFスイッチしか見あたりません。ONスイッチはいったい何処に?毎日夜中まで作曲しているのに暖房をつけられないままで、寒い・・。

 今朝急ぎの締め切りがひとつ仕上がったので、これからご近所の電気店に走ってリモコンを直してもらうつもりです。まさかエアコン本体がこわれてるということはないだろうな・・。
 
 作曲に不可欠のMacProは今のところ元気ですが、ずいぶん前に電源が入らなくなって放置してあったiMacG5にアップル・ケア・プロテクションをかけていたことを突然思い出し、アップルセンターに電話してみたら年内に修理してもらえることになりました。普通の保証と違ってこのプロテクションに入っておくと丸三年メーカーの完全保証を受けられるんです。しかも家まで取りにきてくれるそうです。高い特約に入ってもどうせ契約期間を過ぎてから壊れるから・・と思ってましたが、たまには役に立つこともあるんですね。思い出すのがあとひと月遅かったら期限が切れてしまうところでした。iMacG5はなんといってもデザインがいいので、生き返ってくれたら嬉しいです。

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年内復活か!iMacG5

2007/12/4 | 投稿者: KINOSHITA

 ちょっと前の話になりますが、2日の日曜日、吹奏楽の新作「サイバートリップ」のレコーディングに立ち会ってきました。一般人はなかなか入ることのできない立川基地内の航空自衛隊・航空中央音楽隊のレコーディング・スタジオでの録音でした。編集テープを聴けるのはまだ先ですが、とても緊張感のある充実した演奏になったと思います。

 それにしてもレコーディングの現場で、和やかな雰囲気をキープしつつ演奏者の皆さんに指摘する点をきちんと指摘して短時間で効率よく最高の演奏を引き出すのって本当に難しいです。細かいことにこだわりすぎて演奏者を疲れさせてしまったり、逆に指摘しなければいけない所を遠慮してしまったり、ディレクターにお任せする場所で出しゃばってしまったり・・。実に難しい。今回も、細かいことで私が考え込んだりしているうちに時間が遅れ、次のレコーディング予定の超多忙作曲家・三枝成彰氏を30分もお待たせしてしまいました。でも粘った甲斐あって最後のテイクでその日最高の素晴らしい演奏が飛び出しました。CDリリースになったらまたお知らせしますね。
 
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おみやげにいただいたバッジ・・かと思ったら裏もつるつる。

 今月はずっと家に籠もって作曲です。朝は原稿書き(ちょっと訳あってたくさん原稿をかかなくてはならないので)、昼近くから夜までずっと作曲、夜はオペラのヴォーカルスコアの浄書。
今月いっぱいこういうストイックな日々を送らないと年内〆切に間に合いません。エアロバイクも今のところ続けています。今年年賀状を書く時間はあるんでしょうか。